ゴルフコンペにまつわる様々な挨拶(あいさつ)。幹事に選ばれたけど、どんな内容を話せばいいのかわからないという人もいると思います。
この記事では、ゴルフコンペで行う挨拶で抑えるポイントや、挨拶の中身の構成方法、そして実際の挨拶の例を紹介しています。
<<この記事でわかること>>
- ゴルフコンペでの挨拶のポイント
- 挨拶の中身の作り方
- 挨拶の例文
ゴルフコンペにおける挨拶のポイント
ゴルフコンペには様々な挨拶があります。スタート前のゴルフコンペ開催の挨拶、そして表彰パーティの挨拶です。
ゴルフコンペという気楽なムードの中ですが、やはり挨拶はポイントを押さえてしっかりと行ないたいものです。
ゴルフコンペにおける挨拶のもっとも基本となるポイントは、参加者が一日楽しく過ごせることです。このポイントさえ外さなければ、基本的に大丈夫です。
たとえば、仕事関係のゴルフコンペを開催するとしましょう。せっかく休みを返上して来てくれた関係者に、ここぞとばかりに会社の業績の話やアピールをしたら、どう思いますか?自分が相手の立場なら、きっと楽しい気分にはならないでしょう。
最低限の礼節はわきまえながら、「どうすれば参加者のみんなが喜んでくれるか?」を考えながら、挨拶のスピーチを組み立てていきましょう。
ゴルフコンペ当日朝の挨拶
ゴルフコンペでは、スタートする直前に練習グリーンの脇やクラブハウス前などに集まって、幹事や主催者が挨拶をするのが通例です。
朝の挨拶のポイント
朝の挨拶のポイントは、以下の通りです。いかに参加者に喜んでもらうかというポイントは忘れてはいけませんよ。
- 明るい声で、ハキハキと
- 形式ばらず、ユーモアを交える
- 仕事に関することは極力控える(軽く触れる程度ならOK)
【ポイント①】明るい声で、ハキハキと
参加者が楽しむためには、幹事であるあなたも楽しまなくてはいけません。そのため、朝の挨拶は元気よく明るい声で挨拶をするようにします。緊張していても大きな声で「おはようございます!」と始めれば、きっと緊張もほぐれてスムーズに話し始めることができるでしょう。
【ポイント②】形式ばらず、ユーモアを交える
淡々と情報を羅列するだけでは、残念ながら気持ちのいい挨拶とは言えません。楽しいゴルフをは楽しい挨拶から始まります。
ユーモアを交えるというと難しく聞こえますが、いくつかテクニックがあります。
誰でも嘘とわかるありえない嘘をつく
例えば「優勝した暁には、賞金1億円と来年のマスターズの出場権が与えられます」なんて、アメリカPGAツアーじゃあるまいし!的なネタは、ゴルファー受けがいいです。
自虐ネタを入れる
自虐ネタとして自分をいじるのも、鉄板ネタです。
「私の日頃の行いのおかげで今日は雨です」「営業成績のようにスコアも右肩下がり」「本日私が優勝しなければ〇〇部長からクビと言われております」などは、いつの時代もウケます(笑)。
自分ではなく他人をいじる場合は、その人を傷つけてしまったりするので、注意が必要です(○○ハラと言われかねません)。事前に了承を取るのが、イマドキなのかもしれません(笑)。
【ポイント③】仕事に関することは極力控える
参加者にゴルフを楽しんでもらうためには、いかに仕事のことを忘れてゴルフに集中してもらうかを考えなくてはいけません。
そのため、挨拶には仕事に関する話はなるべく慎むようにします。
朝の挨拶の内容
ゴルフコンペのスタートを意味する朝の挨拶では、次の内容を盛り込みます。
- 忙しい中参加してくれた人たちへの労いと感謝
- 自己紹介
- 挨拶本文
- ルール説明や注意事項、プレー後の段取り
この4つを大きな柱として、次の例文のような挨拶に仕上げます。例文は仕事関係のコンペを想定していますが、仲間内の場合はもう少しくだけた雰囲気・内容でOKです。
朝の挨拶の例文
(元気よく)
おはようございます!
(労いと感謝)
本日はご多忙の中、○○ゴルフコンペに多数ご参加いただき、誠にありがとうございます。
(自己紹介)
今回このコンペの幹事を務めさせていただきます、○○課の鈴木と申します。スタート前に私の方から簡単ではございますが、ご挨拶をさせていただきます。
(挨拶本文)
本日は雲ひとつない晴天に恵まれ、これもひとえに私の日頃の行いの良さと思っております(笑)。冗談はさておき、これもご参加いただいた皆様のゴルフに対する情熱と、日頃の頑張りの賜物ではないかと感じております。
今回のこのゴルフコンペでは、皆様により一層張り切っていただくために、豪華景品をご用意しております。何と優勝賞品は豪華○○温泉ペア宿泊券でございます!その他にもドラコン賞やニアピン賞など、盛りだくさんに景品をご用意しておりますので、ご期待下さい。なお、優勝副賞といたしまして、来年の全米オープンへの出場権が与えられます(笑)。
(ルール説明や注意事項、プレー後の段取り)
ではルールの説明を始めます。
昨日の雨で若干フェアウェイがぬかるんで泥が付きやすくなっていますので「6インチプレース」をしていただいて結構です。グリーン上は「ワングリップOK」といたします。
ドラコンは〇番と〇番ホール、ニアピンはすべてのパー3ホールで行います。該当者はフラッグにご自分で名前を書いて刺しておいて下さい。くれぐれも読める字でお願いいたします。最終組の方はフラッグの回収だけ忘れないようよろしくお願い致します。
各組のエチケットリーダーの方は、プレー終了後マスター室に全員分のスコアの提出をお願いいたします。
プレー後は各自お風呂に入っていただき、コンペルームにお集まりください。表彰式をとりおこないます。
ルールの説明をしている間に○○さんが素振りを始めたようなので、この辺にしておきます(笑)。くれぐれも皆様、張り切りすぎてギックリ腰やケガなどをなさらないように気を付けてプレーを楽しんで下さい。
本日も一日、よろしくお願いいたします!
ゴルフコンペの表彰式の挨拶
プレーが終了したあとの表彰式でも、挨拶を行います。
表彰式での挨拶のポイント
プレー後の表彰式は、軽食を用意して飲食や談笑を楽しみながらリラックスした雰囲気で行うのが理想的です。
- 明るい声で
- ユーモアを交えながら
- 軽快に進める
ポイントの上ふたつは、基本的に楽しい雰囲気で行うゴルフコンペでは共通のポイントです。
【ポイント】軽快にすすめる
ゴルフをプレーしたあとは、参加者はけっこう疲労がたまっている状態です。そして時刻も夕方から日没にかかっているはずなので、帰宅時間も気になっています。
表彰式ではダラダラした長い挨拶は控え、テンポよく軽快に進めていくことが重要となります。
表彰式での挨拶の内容
開始前の挨拶からはじまり、段階を経て最後の締めの挨拶へと流れます。
- コンペに参加していただいたことへの感謝
- 表彰式開会の宣言
- 順位・成績発表
- 締めの言葉、次回予告
表彰式の挨拶の例文
(元気よく)
皆様、本日は大変長らくお疲れ様でした!今日のゴルフは楽しんでいただけたでしょうか?
(コンペ参加への感謝)
今回も本当にたくさんの方々にご参加いただき、〇回目を迎えましたこのゴルフコンペも無事に楽しく終えることができました。これも参加者の皆様、そして今回ご協力いただいた○○カントリー倶楽部の方々のおかげと感謝しております。この場を借りて、まずはお礼を申し上げたいと存じます。
(表彰式開会の宣言)
ではこれより、表彰式を兼ねたパーティを開催いたします。皆様、お手元のグラスをご準備お願いいたします。乾杯の音頭は、当社○○よりさせていただきます。○○さん、まだ飲んじゃいけませんよ(笑)。
(順位・成績発表)
それではここで、皆様お待ちかねの成績発表へと移らせていただきます。
(締めのことば・次回予告)
では皆様、プレー後のお話で盛り上がっている中恐縮ではございますが、これにてパーティの方をお開きにさせていただきたいと思います。
次回は、〇月頃に開催予定でございます。今回よりもさらに景品・中身ともに充実したものにしていきたい所存でございますので、次回もたくさんのご参加を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。日も落ちてまいりましたので、くれぐれも運転にはお気をつけ下さい。
本日はありがとうございました!
人前で挨拶やスピーチをするのが苦手な人におすすめの本3選
完璧な挨拶を用意しても、人前でしゃべることに慣れていないとスムーズに話せないかもしれません。
そういう方は、本を読んで「人前であがる人の原因と対策」を学んでおくことで、スムーズに話せるようになります。社会人にとっては必須のスキルなので、ゴルフコンペ以外の目的としても「買い」だと思います。
【1位】1分のスピーチでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法
結婚式や異性との会話など、シチュエーション別に書かれているので、「人前でスピーチ系」のどの本を買ったらいいかわからないという人にはおすすめの本です。
【2位】一対一でも、大勢でも人前であがらずに話す技法
タイトルにある通り、人前に立つとあがってどうしようもないという人にはおすすめの本です。スピーチの技術的な面よりも、メンタルの方にフォーカスした中身です。
比較的古い本ですが、良く売れている本です。
【3位】今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意
YouTuber講演家として有名な、鴨頭嘉人さんの著書です。スピーチ本の中級編~上級編といった感じです。鴨頭さんのYouTube動画は見ておくと、人を引き付ける話し方や聞き手のモチベーションを上げる勉強になります。
最後に
ゴルフコンペの挨拶は、何も難しいものでは決してありません。
何度も言いますが、ポイントは参加者に楽しんでもらうことです。自分にフォーカスするのではなく、常に相手(参加者)に目を向けて考えてみて下さい。すると、挨拶が活き活きとしてくるはずです。
このブログでは、はじめてのコンペの幹事さんに向けて、「完全マニュアル」を公開しています。ゴルフ場選択からコンペ終了までを時系列で丁寧に解説していますので、あわせて参考にしてみて下さいね。
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