打ちっ放し練習場での「正しいアプローチ」の練習方法とは

ゴルフ練習場 アプローチ
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ゴルフにおいてスコアメイクの要(かなめ)になるのが「アプローチ」です。その重要性を説くために、多くの人が「アプローチをもっと練習しなさい」と言います。

しかし中には、どのようにしてアプローチの練習をすればよいのかがわからないという人や、ただ漠然とウェッジを持って打ってしまっているという人も多いかもしれません。スコアに伸び悩んでいる人は、こういった方が多いのも事実です。

今回は、普段行く打ちっ放し練習場での「正しいアプローチの練習方法」についてお話したいと思います。

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「アプローチって何?」よく考えてみよう

ところで、「アプローチ」ってどんなショットを想像するでしょうか?

ひょっとするとグリーンまわりからピンに寄せる「ショートゲーム」だけを想像するでしょうか。残念ですが、その解答は50点です。

ゴルフは「芝の上のチェス」である

チェスというのはプレーヤーが16個の駒を駆使して、相手のキングを追い詰めた方(チェックメイト)が勝ちという頭脳ゲームです。その目的を達成するために、先を考えて一手ごとに駒の配置を決めていきます。

ゴルフも非常にこのゲームに似ていて、ピンの位置から逆算して「どのように攻めて(あるいは守って)いけばパーが取れるか」を考えて、ワンショットずつどこにボールを置くかを考えてホールを攻略していきます。「ゴルフは芝上のチェスである」という言葉は、このようにチェスとゴルフの「ゲームの類似性」が由来になっています。

ここで胸に当ててご自身のプレーを振り返ってみて下さい。あなたのゴルフは、チェスのようなゲーム性でしょうか?

もしあなたのゴルフがチェスのようではなく「とりあえず前に」という行き当たりバッタリのゴルフなら、今すぐ考え方を変えなければなりません。

そのために必要なのが、本当の意味での「アプローチ」の考え方です。

すべてのショットが「アプローチ」

チェスのようにホールを攻略するためには、行き当たりバッタリの「とりあえず前に主義」では歯が立ちません。先ほど書いたとおり、ティーショットからパッティングに至るまで、すべてのショットに「意図」がなければ、スコアメイクは不可能と言えます。チェスで何も考えず適当に駒を置いていたのでは、惨敗することはすぐに理解できるでしょう。

一打一打丁寧に、狙った所にボールを運ぶ。これがゴルフの基本的な考え方です。アプローチとは、日本語でいうと「近づける」とか「寄せる」という意味。毎回狙った場所に近づけるのですから、ゴルフには「アプローチ」以外のショットはありません。

打ちっ放し練習場での「アプローチ」の練習方法

では具体的に、どのようにして「アプローチ」を練習していくのかを説明します。

目標に近づけるには、次の3つの要素が必要になります。それは、「タテの距離感」「ヨコの距離感」「ボールの高さ」です。

タテの距離感

まず「タテの距離感」です。皆さん番手ごとの飛距離は把握していますか?7番アイアンで150ヤードとか、ピッチングで120ヤードといった言葉を、よく練習場やコースで耳にします。ところでその距離は、キャリーの距離ですか?それともランも含めたトータルの飛距離ですか?

このあたりが非常にあいまいになってしまっている方が非常に多いように思います。そして、「番手ごとの飛距離」に対する考え方が間違っている方も多いです。

「あなたの番手ごとの飛距離は?」という質問に対して、9割以上の人が「そのクラブで目一杯振って飛ぶ距離」を答えてしまいます。いつも行く練習場の○○ヤードの看板を越えるからとか、ネットのあの辺に当たるからといった理由で判断されているのだと思います。しかしそれでは正確な「番手ごとの距離感」にはなりません。

例えば7番アイアンで目一杯振って芯を食えば150ヤードのキャリーが出ると公言し、「7番の飛距離は150ヤード」と答えるとします。だけど、フルショットのほとんどが芯に当たらず130ヤードしか飛ばないというのは、まったく実戦では使えないということです。「当たれば飛ぶけど当たらなければ飛ばない」というのはタテの距離感のブレが大きすぎて、いわばギャンブルのようなものです。

こういう人は、フルショットではなくスリークォーターで芯に当たる確率を上げ、7番アイアンでいつも130~140ヤードの間に落ちるショットを磨くべきなのです。

ヨコの距離感

ヨコの距離感とは、方向性のことです。こちらの方が先ほどのタテの距離感に比べて、意識をしている方が多いような気がします。

これもタテの距離感での話と同じく、練習場では毎ショット目標を定めます。目標は「点」でなくても大丈夫です。実践ではグリーンの幅さえ外さなければいいわけですから、練習場でも「仮想グリーン」を設定し、毎回その幅にボールが落ちるように練習します。

当然目一杯振るとそのぶん曲がりますから、肩から肩までのスリークォーターで常にボールがその幅におさまるようにショットします。

高さ

難易度は高く感じますが、高さのコントロールも覚えておくと実践に役立ちます。ウェッジを使ったショートゲームでも、高い球だと止まりやすく、低い球だとランが出やすいというのはご存知だと思います。

これはウェッジだけの話ではありません。アイアンやドライバーでも同じです。

例えば9番アイアンでロフトを立てて低い球を打ってみたり、開いて高い球を打ってみたりしてみましょう。そうすると、同じ120ヤードでも低い球だと90ヤードキャリーして30ヤード転がる球になり、高い球だとほとんどランが出ない球になります。

ピンまで残り120ヤードで手前がフラットな花道の場合を想像してみて下さい。こういう練習をしておくと、ピンへのアプローチの仕方も一通りではなく、様々なバリエーションがあるのがわかると思います。

まとめ

最後に、ゴルフというのは毎ショット「円の中に入れるゲーム」だと考えて下さい。ティーショットは、フェアウェイに設定した円の中に入れるようにショットする。セカンドショットもグリーンという円(レベルによってはもう少し小さな円になる)を狙います。短くても飛ばし過ぎてもいけません。もし狙った円を外したら、再度新たな円を設定しなおす。これが「リカバリー」と呼ばれるものです。

このように考えてゴルフをすることができると、ゴルフがチェスのように組み立てられたゲームになり、ゴルフのスコアが良くなるだけでなく、ゲームの奥深さも楽しめるようになりますよ!

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