こんにちは。たけちんゴルフです。
早速ですが、あなたは「アプローチの距離感が合わない」と悩んだことはありませんか?
距離感を出せるようになれは、確実にスコアは縮まりますし、そうなればゴルフは今よりもっと楽しくなりますよね。
とはいえ、月に1回ゴルフに行けるかという方にとって、絶対的な距離感を身につけるのは至難の業です。
そのため「アプローチの距離感を出すためのコツはないかなぁ」と考える人も多いと思います。
そこで今回は、アプローチの距離感を出すコツをお伝えします。
アプローチで距離感が出ない原因
距離から考えると難しくなる?
ゴルフの教本や雑誌などで紹介されている方法は「30ヤードの距離ならこの振り幅」というように、距離を基準にして振り幅を変えるというスタンスのものがほとんどです。
私はこの考え方はアマチュアゴルファーには難しいのではないかと思っています。
例えば「30ヤードのアプローチなら腰から腰の振り幅」と考えたとします。しかし練習量の少ない一般ゴルファーが、毎回同じ振り幅で腰から腰のスイングをするのは案外難しいことなんです。日によってスイング幅が大きくなったり小さくなったりしてしまうということです。メンタル的な要素でも振り幅は微妙に変化して、アプローチの距離感を狂わせます。
テークバックで腰までと思っても、アマチュアゴルファーの多くは肩まで上がっています。そこからフォローで調節しようとすると、インパクトで緩めてしまいます。ゴルフスイングにおいて一番やってはいけないのが、緩めることなんですね。緩めると、ダフリやトップ、シャンクといったあらゆるミスを誘発します。
インパクトで緩めてしまう
アプローチが得意でない人は、インパクトで緩めてしまいミスをする傾向があります。
この原因は私は「気持ちが悪い」からに他ならないと思っています。気持ちが悪いというのは「違和感がある」という言葉に置き換えることができます。
人によって体つきや関節の動き方といった癖はまったく異なります。だとすると腰から腰の動きも「心地よい」と思う人もいれば「気持ち悪い」という人がいるワケです。だから「テークバックは腰まで」と言っても、気持ちが悪い人はそれ以上上げちゃったりするんですね。そのポジションがその人にとって「心地の良い位置」だからです。
ここで今回のもっとも重要なポイントになるのが、アプローチを簡単にするためにはこの「自分にとって心地の良い位置」を大切にするということです。
アプローチの距離感を出すコツ
自分にとって「心地の良い位置」でスイングする
アプローチの距離感で大切なのは、必ずしも「腰から腰まで」「肩から肩まで」といった機械的な基準でははないと思っています。その証拠に同じ振り幅でも、飛び過ぎると思ってスピードを緩めれば飛びませんし、反対にスピードを速めるとボールは飛んでしまいます。そのスピードの変化は人の「違和感」によって引き起こされます。違和感を感じるから途中で「修正」しようとするんですね。
アプローチの要は「毎回同じ距離に打てること」なので、その目的を毎回クリアできればいいわけです。その目的達成のために、毎回「違和感」を持ち込んではアプローチが非常に難しくなります。
そこで大切なのが、「自分の心地良い位置」で振るということです。他人から決められた「ここからここまで」という振り幅の基準ではなく、自分が心地良い位置でスイングをすることが大切だということです。
心地良い位置でのスイングとは?
自分が心地良い位置でスイングするとはどういうことでしょうか?
ちょっと乱暴な言い方になりますが、「テキトーに打つ」ということです。
「?」と思われた方もいるかも知れません(笑)。しかしこの「テキトー」というのがミソで、「だいたいこのくらい」といったある種の「いい加減さ」が、その人にとっての心地良い振り幅なんです。
一度デジカメか何かで録画をしながら、クラブを持って「小さいスイング」「中くらいのスイング」「大きなスイング」の3種類を何度か繰り返しやってみて下さい。スイングの大小はあくまで「あなたの感覚」です。すると不思議なことに、3種類はそれぞれほぼ同じ振り幅・同じスピードになります。
何で同じ振り幅や同じスピードになるのか。それはあなたにとって「心地良いスイング」だからに他なりません。
振り幅やスピードが同じになれば、当然アプローチの距離感が合ってきます。さらにあなたにとって「心地良いスイング」なので、緩んだり力んだりすることもありません。「心地良いスイング」は、アプローチの距離感を作るのに必要な振り幅、リズム、スピードをすべて同じにしてくれます。そしてこれらはあなただけの、唯一無二のスイングです。他人があなたとまったく同じ振り方をすれば、きっとこう思うでしょう。「気持ち悪い」と。
「テキトー」は漢字で書けば、あなたに適したという意味の「適当」に、「いい加減」はあなたにとって「良い加減」なんです。
振り幅×クラブで距離感を出す
振り幅は「小」「中」「大」の3つで十分です。これで一本のクラブで3種類の距離を打ち分けられます。あくまで力感のない、自分が「心地良い」と思える振り幅を実践します。
アプローチでよく使うクラブを準備しましょう。私の場合、56度・50度・ピッチングウェッジです。
まず、それぞれのクラブであなたなりの「小」でボールを何球も打ってみます。そしてその「平均値」を取ります。56度で10ヤード、50度で20ヤード、ピッチングウェッジで30ヤードだとすると、「小の振り幅で心地良く」振れば、3本のクラブで3つの距離を打ち分けることができるというわけです。
これを、「中」「大」と同じことをやります。
結果として同じ飛距離が重なるということがあります。ピッチングウェッジでの「小」と、56度での「中」が同じ距離になるという具合です。しかしこの2つは同じ距離でも性質が違います。前者はキャリーが少なくランが多い低い弾道、後者はキャリーが多くランが少ない高い弾道になります。同じ距離でも状況によって振り幅とクラブの組み合わせを変えることで対応します。
それぞれのクラブの「大・中・小」のキャリーの距離が把握できたら、白いビニールテープか何かにマジックで「60・30・10」のように書いて、クラブのシャフトにでも巻いておきましょう。そうすれば、いつでも打ちたい距離を目で確認することができます。