こんにちは。たけちんゴルフです。
今回のテーマはズバリ「アプローチのダフり」です。
今この記事を読んでいただいている方の中にも、きっとアプローチで悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
実は、僕も昔はアプローチが大の苦手だった一人です。
せっかくグリーン周りまで順調に来たのに、アプローチで大叩き・・・。
そんな毎日が悔しくて悔しくて、たまりませんでした。
その悔しさをバネに、日々アプローチ練習や研究を重ねた結果「どうしてダフるのか?」「どうすればダフらずに打てるのか?」という原因と対処法を発見しました。
おかげで今ではアプローチでミスることが大幅に減り、スコアも右肩上がりに良くなったんです。
もしあなたが、昔の僕と同じようにアプローチのダフリに苦しんでいるなら、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
きっと解決の糸口が見つかるはずです。
今回、あなたにお伝えするダフリの対処法は「5つ」です。
とはいえ、実践するのは1つか2つで十分だと思います。
なぜなら、アプローチがダフる原因は人それぞれで、その原因に沿った対処法だけをやれば済むからです。
ですので、まずはあなた自身の原因を知ることから始め、それに合った対処法を試すようにしてください。
きっと、あなたのダフリは大幅に解消されるはずです。
なお、この記事の最後では「アプローチがどうしても苦手だ!」という方に向けて「ダフリ確率ほぼゼロ」のアプローチも紹介しています。
あわせて読んでみてください。
アプローチのダフリの原因
アプローチがダフる原因は、主に次の5つです。
- ライの確認不足(判断ミス)
- 左肩とヘッドの距離の変化
- 振り遅れ
- すくい打ち
- 過度なハンドファースト・ダウンブロー
それぞれ解説します。
ライの確認不足
もっとも重要でありながら見落とされがちなのがライの確認です。
ライとは、簡単に言うと「ボールがある状況」のこと。
このライの確認を怠ったり判断ミスをすると、ダフリの原因になります。
基本的に、ボールが花道やフェアウェイにある場合、ウェッジを使えるのは芝の上にボールが浮いているときだけです。
地面(土)とボールの間に隙間があるケースですね。
にもかかわらず、例えばボールが芝に沈んでいたり、芝が薄くほとんど土のようなライでウェッジを選択してしまうと、ほとんどの場合ダフリになってしまいます。
ボールの下にヘッドを入れるのが難しいからです。
これは打ち方というより、クラブ選択のミスが原因ですね。
左肩とヘッドの距離の変化
アドレスしたときにできる左肩とヘッドの距離がありますよね?
インパクトで左肩とヘッドの距離が伸びてしまうと、ダフリになります。
たとえば、アドレスで左肘が軽く曲がっていたとしましょう。
この状態から、左肘をピンと伸ばしてインパクトしたら、どうなりますか?
当然、地面に刺さっちゃいますよね。
このように、アドレスでできた左肩とヘッドの距離が変わってしまうと、ダフリになりやすいです。
振り遅れ
振り遅れは、アプローチでダフる大きな原因です。
なぜ振り遅れがダフリの原因になるかというと、フェースが開くからです。
フェースが開くとヘッドが地面の方向に垂れるので、ボールに当たる前にダフっちゃうんですね。
この現象を「シャフトが寝る」とも言いますが、振り遅れによって発生するエラーのひとつです。
シャフトの長いドライバーならともかく、なぜ短いアプローチで振り遅れが発生するのか?
これにはヘッドアップが関係しています。
短い距離がゆえに、結果が気になり、インパクトより前に頭が動いてしまう。
すると体の起き上がりが先行し、振り遅れになるわけです。
すくい打ち
「アプローチ ダフる」で検索すると必ず書いてある、もっとも主要な原因のひとつです。
ボールを上げようとしてすくい打ちになると、ボールに当たる前に地面に当たってしまいます。
過度なハンドファースト・ダウンブロー
アプローチで「ダフりたくない!」と強く思うほど、ハンドファーストの度合いを強めてみたり、ダウンブローの意識を強めがちですが、度を超してしまうとダフるリスクが高くなります。
アプローチはハンドファーストでダウンブローに打つのが鉄則ですが、あくまで「気味に」であって、やり過ぎは良くありません。
なぜハンドファーストやダウンブローの意識を強めると良くないのでしょうか。
ウェッジやアイアンのソールには「バウンス」という出っ張りがあるのをご存じですか?
これはアプローチのダフリを防止する優れた機能なのですが、実は過度にハンドファーストに構えるとせっかくのバウンスが使えず、リーディングエッジが地面に刺さってしまうんです。
通称「ザックリ」というやつですね。
また、過度なダウンブローで上から打ち込むのも、リーディングエッジから急降下で突っ込む形になるので、ザックリを誘発します。
アプローチのダフリを防止する対処法
アプローチでダフる原因をお伝えしました。
では、次に対処法を見ていきましょう。
ダフリ対策は、次の5つです。
- ライをしっかり確認
- ヘッドを浮かせて構える
- グリップエンドをへそに向ける
- 右足かかとを浮かせる
- ヘッドを低く動かす
ライをしっかり確認
アプローチを打つ前には、必ずボールのライをじっくり観察しましょう。
ライによっては、プロでもダフる可能性が高い状況もあるからです。
たとえば、ボールが少しでも沈んでいたり、芝が薄いようであれば、ウェッジではなくミドルアイアンやユーティリティ、パターなどロフトの多いクラブを選択しましょう。
特に冬は芝が薄く、ウェッジはダフり危険度MAXですよ。
下は僕のツイートです。
アプローチはロフトの少ないクラブから考える。なぜなら転がした方がピンに寄せやすいから。パター は使えないか?を1番目に考えて、ダメならミドルアイアン→ショートアイアン→PW→AW…と下げていく。ウッドやUTもOK。芝が薄くなる冬のゴルフはミスが出やすくクラブ選択でスコアが大きく変わる。
— たけちんゴルフ (@takechin_golf) December 16, 2022
ヘッドを浮かせて構える
アプローチでもアイアンでも一緒ですが、ソールをペタンと地面にくっつけて構えていませんか?
実はこれ、ダフリが起こりやすい構え方なんです。
アプローチでダフリが多い人は、ヘッドを浮かせて構えてみましょう。
これだけで、ピタッと止むことが多いです。
なぜアドレスでヘッドを浮かせるかというと、遠心力があるからです。
スイング中、ヘッドには強力な遠心力がかかり、左腕が伸びます。
つまり、浮かせて構えても、遠心力がかかる分だけインパクトでは「ちょうどよくなる」という理屈です。
では、どれだけ浮かせて構えればいいのかと言うと・・・人それぞれでOKです。
というのも、どれだけアドレスとインパクトに誤差があるかは人によってバラバラだからです。
ですので、最初は2~3ミリ浮かせることから初めて、ちょうどいいポイントを見つけてください。
ちなみに僕は、ボールの赤道のやや下、スコアラインの2本目で構えるのが好みです。
このテクニックは、アプローチだけでなくアイアンも共通ですよ。
グリップエンドをへそに向ける
これは、振り遅れが原因でダフっている方におすすめ。
常にグリップエンドがおへそを向いているようにスイングしてみましょう。
振り遅れというのは、体の動きに対して、腕の動きが大幅に遅れている現象を指します。
グリップエンドがずっとおへそを向いているように振れれば、腕は常に体の前にある状態をキープできるので、絶対に振り遅れることはありません。
いい動画があったので貼っておきます。
インパクト前後でグリップエンドがずっとおへそを指していますね。
コレ良き^ ^#golf pic.twitter.com/BS04lSwAiH
— 片山 晋呉 (@ibaraki45) December 26, 2022
イメージをつかむには、クラブを極端に短く持って、グリップエンドをおへそに当てながら振ると良いと思います。
フェースは絶対に開かないので、ダフリはかなり軽減されるはずです。
ちなみに、この打ち方はラウンドでやるとペナルティなのでNGですよ笑!
右足かかとを浮かせる
すくい打ちの癖が強い人は、右足かかとを浮かせて打つのがおすすめです。
アドレスからフォローまで、ずっと右足かかとを浮かせておきます。
自然と左足重心になるので、すくい打ちする方が難しくなります。
このとき注意なのが、高い球を打とうとしないことです。
左足重心なので、低い弾道になって「当たり前」です。
目線を低く保ち、ライナーを打つつもりでお願いします。
ボールは、ロフトがちゃんと上げてくれますので。
ヘッドを低く動かす
ダウンブローを意識しすぎて打ち込みが強い方は、ヘッドを低く動かすイメージを持ちましょう。
イメージ的には、飛行機が緩やかな角度でランディング(着陸)する感じ。
すると、バウンスが適度に効いて、ボールをきれいに拾ってくれます。
ちなみに「ヘッドを低い場所から入れると手前の芝に当たってダフりそう」と思う人もいるかもしれません。
手前の芝に当たって全然OKなんです!
ダメなのは、芝ではなく地面に刺さってしまうこと。
ボール手前にある「芝の葉先」に触れたところで、ダフリになんてなりません。
ボールが芝の上に浮いたライなら、ボールを直接打つ意識は捨てて、ボールの前後にある芝の葉先をスパッと刈るつもりでスイングしましょう。
打つ前に、芝の葉先を擦るように素振りするのも効果的ですよ。
「ダフリ確率ほぼゼロ」のアプローチ
ここまでダフリの対処法をお伝えしてきました。
ですが、それでも「アプローチが怖い」「苦手」という人もいると思います。
また、練習でできても、本番でできるか不安という人もいるかもしれません。
そんな方向けに、ダフる確率ほぼゼロのアプローチをご紹介します。
やり方はとても簡単。
ヒールを浮かせ、パターみたいに打つだけです。
どうしてダフらないかというと、ヒールを浮かせ、トゥだけで構えているから。
ソールの接地面積がとても少ないので、それに比例してダフリ確率も少なくなるという仕掛けです。
ちなみに、ヒールを浮かせるとフェースは右を向く習性があるので、少し被せて構えます。
シャフトに触れるくらい短く持ち、ボールに近づいてアドレスしましょう。
あとは、パターのように方でストロークすればOKです。
このアプローチは、ボールのライが悪い場合でも使えるテクニックで、プロもよく使うそうです。
ウェッジを使えばそこそこ高い弾道も打てるので、アプローチに苦手意識がある方にはおすすめですよ!