- スタートの3ホールで必ず大叩きしてしまう
- 調子が出てきたと思ったら、すでに18番ホール
- 朝練しても、スコアが一向に良くならない
ゴルフ当日の朝練は、スコアアップにとても有効です。
しかし、ゴルフ当日には欠かさず朝練をしているのに、なぜかスコアが良くならないという人も多いかもしれません。
とはいえ、それは決して朝練が無駄なのではありません。
練習のしかたが間違っているケースがほとんどです。
この記事は、下記の内容に沿って話を進めます。
- ゴルフ当日の朝練はなぜ必要?
- 朝練の「失敗例」
- 結果が出るラウンド前の朝練
- 朝練で打つべき球数は?
この記事では、スコアアップへと導く効果的な朝練の方法をお伝えします。
出だしの数ホールで大叩きすることはなくなり、スコアが安定してくるはずです。
僕も以前、皆さんと同じように「間違った朝練」を繰り返して、スコアを崩していました。
しかし、朝練のやり方を変えてからは出だしでつまずくことがなくなり、安定したスコアでラウンドすることができるようになりました。
この記事を最後まで読んで実戦すれば、きっとスコアアップにつながりますので、試してみてください。
ゴルフ当日の朝練はなぜ必要?【目的意識を大事】
ゴルフ当日の朝練には、主に次の目的があります。
- 体をほぐす
- その日の傾向を知る
- スタートホールの予行演習
これ以外のことは基本的にやらなくてOK。
反対に、上記以外に手をつけると失敗のもとになるのでやめておきましょう。
それぞれ解説します。
体をほぐす
朝起きて、車に乗って、ゴルフ場に到着。
このとき、体の筋肉はガチガチに固まっているはずです。
朝練では、固まった筋肉を温めほぐす効果があります。
とはいえ、いきなりフルスロットルでクラブを振り回すと、体を痛めてしまう恐れがあるので、「朝練は体をほぐすためのもの」と割り切って、軽いスイングを心掛けましょう。
その日の傾向を知る
朝練でボールを何発か打っていると、「今日はスライス気味だな」とか「ダフリが多い」などの傾向を知ることができます。
傾向を知っておくことで、その日はどのような球筋で攻めればよいのか、何に注意すべきなのかを事前につかんでおくことが可能になります。
ここで注意すべきなのが、スイングで修正しようとしないことです(※超重要)。
その日の傾向は素直に受け入れ、その上で戦略を立てるのがスコアアップのコツです。
スタートホールの予行演習
スタートの1番ホールに立って、「さて…1番ホールはどうやって打とうかな」と言っているようでは、準備不足かもしれません。
ゴルフ場に着いたら、朝練を始める前にスタートホールの形状だけでもチェックしておくことをおすすめします。
なぜなら、この作業をしておくだけで、朝の練習場でスタートホールの予行演習ができるからです。
たとえば、スタートホールは「右がOB」だとしましょう。
それなら、朝練では仮想ホールを設定し、左サイドに打つ練習をしておきます。こうすることで、スタートホールのティーショットをミスする確率が激減します。
もしあなたの球筋の傾向がスライスで、さらに左からの風が吹いているなら、ドライバーよりもつかまりの良いユーティリティで打つ選択肢もあるのです。
間違った朝練の例
僕の経験上、朝練で次のような行動を取ると、ほぼ失敗に終わります。
- スライスをドローに変えようとする
- ダフリを直そうとムキになって何カゴも追加
- 飛ばないからドライバーをマン振り
これらに共通することは、朝練でスイングや球筋を修正しようとしている点です。
基本的に、ラウンド直前の朝練でミスを修正することは「不可能」だと思っていいです。
にもかかわらず修正しようとすると、逆球やスイングの乱れでゴルフが崩壊するリスクが高まります。
たとえば、もしスライスが出るならそれを受け入れ、スライスのままラウンドに向かったほうがスコアは良くなります。なぜなら、スライスだけでラウンドすれば、曲がる方向が一定のため管理がしやすいからです。
反対にドローを打とうとすると、スライスもフックも両方出る可能性があるため「運任せ」になり、スコアメイクどころではありません。
またダフリに関しても、「今日はダフリが出やすい日なんだ」と割り切ることです。ダフリが出るなら、アイアンを浮かせて構えればいいだけです。
どれだけ浮かせるかはその日のダフリ具合によりますが、スイング自体を変えずに済むので、スムーズに振り抜くことができます。
ゴルフ当日のおすすめ朝練メニュー
ゴルフ当日の朝練では、次のメニューをおすすめします。
- ストレッチ
- クラブ2本素振り
- ゆったり7割ショット
- スタートホールの予行演習
ストレッチ
ゴルフ場に到着したら、ボールを打つ前に必ずストレッチをしましょう。
先述のとおり、朝の体はカチカチに固まっているはずです。車に長時間乗っていたならなおさらでしょう。
ストレッチはケガの予防だけでなく、スタートホールでしっかり体を動かすためにも重要なので、忘れずに行って下さい。
クラブ2本素振り
アイアンを2本持って、素振りを行います。
体全体を使ったゆっくりとしたスイングができるようになり、打ち急ぎのミスが減ります。
クラブの重みを感じながら振ることで、スイングリズムが整い、同時に固まった体をほぐすことができます。
ゆったり7割ショット
いきなりフルショットで100%の飛距離を出そうとすると、スイングリズムが早くなって、スライスやシャンク、ダフリやトップなどのミスが出やすくなります。
クラブ2本素振りのリズムを思い出し、7割くらいの力感でゆっくり振りましょう。距離も7割程度を打つくらいで十分です。
ゆったり振ることで体と腕が同調するので、ボールのつかまりも良くなるはずです。
スタートホールの予行演習
朝練の前にスタートホールを確認しておき、ティーショットやセカンドショットのシミュレーションを行います。
ここでポイントが、絶対に飛ばそうとしないことです。
スタートホールの位置づけは、飛ばしてバーディーを狙うことではなく、大叩きを避けて波風立てずに2番ホールへ向かうためのものです。
飛ばすことよりも、7割スイングで「絶対にOBは打たない!」という予行演習を行っておけば、前半のラウンドをスムーズに進めることができるでしょう。
朝練で打つべきクラブや球数は?
朝練で使うクラブは、4~5本あれば十分です。
僕がよく使うのは、ウェッジ1本と、9番アイアン、7番アイアン、ユーティリティ、ドライバーの5本です。スタートホールで使いそうなら、ユーティリティの代わりにフェアウェイウッドもを持って行く感じですね。
クラブを全部持って行く必要はないです。なぜかというと、朝練の目的は「体をほぐすこと」だからです。
朝練の球数については、1カゴ~2カゴでいいでしょう。それよりも多くても構いませんが、打ちすぎて疲れないようにだけ注意します。
絶対にやってはいけないのが、スイングや球筋を修正しようとムキになって球数を増やすこと。
キリがないだけでなく、余計に不安を助長するだけなので、やめておきましょう。