なぜアプローチは「ゆるゆるグリップ」がおすすめなのか?

アプローチ
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アプローチでシャンクする、ダフる、トップする。

このような悩みを持っている方は「ゆるゆるグリップ」を採用すると、アプローチが劇的に改善する可能性があります。

こんにちは、たけちんゴルフです。

今回のテーマは、アプローチにおけるグリップの強さについてです。

 

もしかすると、あなたはアプローチの時に、ギュッとグリップを握りしめているかもしれません。

なぜなら、アプローチではダフらないようにハンドファーストでインパクトしなければならず、さらにしっかり打ち込まないとボールが飛ばないのでは?と考えるからです。

しかしグリップ圧が強すぎるせいで、ダフリやトップ、シャンクなど「アプローチで絶対にやってはいけないミス」を繰り返している恐れがあります。

アプローチに苦手意識を持っている、アプローチを上手く打つためのコツが知りたいという人にとって参考になる内容だと思うので最後までお付き合いください。

たけちん

JGAオフィシャルハンディ8.6のアマチュアゴルファーです(2022年6月現在/ベストスコア72(ハーフベスト35))。「2025年までにハンデ3以下になる!」を目標に日々練習に励んでいます。

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アプローチをゆるゆるグリップにするメリット

アプローチにおいてゆるゆるグリップを採用するメリットは、次の2つです。

  • 手打ちの防止
  • ヘッドが走る

それぞれ解説します。

ゆるゆるグリップは手打ちの防止になる。

ゆるゆるグリップとはその名の通り、まるで両手の指でつまむような握り方です。

力加減で言うと、10の内1~2くらい。「そんなにゆるゆるだとスッポ抜けちゃいそう」と不安になるくらい、頼りないグリップ圧です。

できれば今試して欲しいのですが、ゆるゆるにグリップすると、強く握った時と比べてクラブの操作性が落ちると思います。クラブがブラブラと自由に動き過ぎて、自ら制御しにくいということですね。

実はゴルフにおいて、これはとても大切な要素です。

ボールを狙った方向に飛ばせない、飛距離が思ったように出ないというのは、実は多くの場合「プレーヤーの操作しすぎ」が原因です。

どういうことかと言うと、クラブに余計な動きを与えることで、本来クラブが持っているパワーや自然なフェースターンを邪魔してしまっているということです。

ゴルフクラブは本来、重力や遠心力を使えば勝手にスクエアに戻る構造になっています。しかも、重力による自然なクラブの落下スピードはとてつもないパワーです。

しかしグリップ圧が強すぎることで、自然の重力や遠心力が使えなくなってしまう。つまりゴルフクラブが持っている力を十分に発揮できなくなるわけです。

ゆるゆるグリップを採用することで、人間の無駄な操作が最小限になる代わりに、クラブの性能を最大限に使えるようになるのです。

ゆるゆるグリップはヘッドが走る

アプローチでダフリやトップなどのミスが出る、あるいはバンカーから一発で脱出できないという場合、多くはヘッドが減速していることが原因です。

アプローチといえば、10ヤードや30ヤードなど距離をセーブして打つショット。それがゆえに、つい緩んでしまってヘッドが減速してしまうミスが多くなります。

こうなると距離をショートするだけでなく、ダフったりトップしたり、はたまたシャンクしたりといった大きなミスにつながります。

ゆるゆるグリップは、ヘッドを最大限に走らせるのに効果大です。

なぜなら先述した通り、重力や遠心力といった自然の力をMAXで使えるからです。

反対にヘッドが減速してしまうのは、そういった自然の力を人間の力で制圧してしまっているからに他なりません。

ゴルフの大敵はヘッドの減速。

ゆるゆるグリップはアプローチだけでなく、フルショットにも通じるのです。

ゆるゆるグリップではアプローチがショートする?

ここまでお話を聞いていただいた人の中には「ゆるゆるグリップだとショート(飛ばない)するのでは…」という人がいると思います。

確かに強くグリップしない分、イメージ的には飛ばなさそうです。

またヘッドが走ることで、ロブショットのようにフワッとした球筋になってしまそうな気もしますよね。

ここで重要なのが「ゆるゆるグリップはハンドファーストを作りやすい」という事実です。

ハンドファーストに当てることができれば、ちゃんと距離が出せます。

 

ゆるゆるグリップはハンドファーストを作りやすい

ヘッドよりもグリップが先行してインパクトを迎える「ハンドファースト」は、ゴルフにおけるテクニックのひとつです。

ハンドファーストは、テークバックでできた右手首の角度(ヒンジ角)を保持したまま打つのがコツです。しかし、この「保持する」という言葉のせいで、つい力んでしまうという人が多いのではないでしょうか?

力で制するようなハンドファーストは、実はあまり意味がありません。なぜならヘッドが走らないからです。単に角度を保持したまま当てているに過ぎず、ヘッドが減速するので様々なミスを引き起こします。

ハンドファーストは力を入れるのはむしろ逆効果で、反対にゆるゆるにグリップする方がやりやすいです。

その理由は「タイムラグ」です。

ゆるゆるグリップにすると、切り返しでヘッドがやや遅れて降りてきやすくなります。ちょうど象さんの鼻がブランブランしているイメージですね。

このタイムラグがインパクトまで続くと、結果的にグリップがヘッドよりも先行したハンドファーストの形になります。

ハンドファーストにインパクトできれば、ボールの下をくぐるような弱々しいショットにはなりません。ゆるゆるグリップでも、ちゃんと距離は出せるわけです。

ちなみにロブショットが柔らかい球筋になるのは、ヘッドがグリップを追い越すように手首をフリップさせてているから。あえてハンドファーストにしないという、高等テクニックのひとつです。

ゆるゆるグリップはアプローチだけでなくバンカーでも効果的

ゆるゆるグリップはバンカーショットにおいても効果的です。

その理由は何といっても、ヘッドが加速するからです。

バンカーにおいて最もやってはいけないのが、ヘッドの減速です。しかし、多くの人が「バンカーは力を込めて打たないといけない」と勘違いしているので、グリップ圧が必要以上に強くなり、ヘッドの動きをロックしています。

先述の通り、自然の重力によって落ちてくるヘッドのパワーは、かなりのものです。

試しにサンドウェッジのグリップを片手でつまんで、ヘッドを顔の前から足の脛(すね)に落とす姿を想像してみましょう。激痛ですよね(笑)。絶対やらないでくださいね。

それくらいのパワーがあれば、多少の砂の抵抗に負けるはずがありません。

ヘッドの重さとパワーを信じて、ゆるゆるグリップで打ってみましょう。きっと「バンカーってこんなに楽なんだ…」と実感できると思いますよ!

ゆるゆるグリップアプローチの注意点

ゆるゆるグリップでアプローチするときの注意点としては、決して手だけでクラブを操作しないということです。

「ゆるゆるグリップ」という名前から、なんとなくグリップに意識が向きがちになるかもしれません。

しかしゆるゆるグリップの本来の目的は、反対にグリップへの意識を減らす(もしくは無くす)こと。

そのため、打つというよりも体を回転させることに意識を集中しましょう。

やり方としては、両腕の上腕を胸の前にくっつけます。「小さく前へならえ」のイメージがわかりやすいと思います。

そうして上半身と腕の一体感を持たせたら、ゆるゆるグリップのまま、体を左右に回転させます。

するとクラブヘッドに適度なタイムラグが生まれ、自然なハンドファーストの形になり、綺麗にボールを拾えると思います。

手先ですくい上げず、体を回すだけ。これだけで、簡単にアプローチが打てるようになると思います(^^)v

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