こんにちは。たけちんゴルフです。
今日のお話のテーマは「打ちっぱなしでのアプローチ練習のやり方」についてです。
皆さんは、打ちっぱなし(打ち放題)でアプローチの練習をしていますか?
毎回100球はアプローチ練習に費やすという方から、最初のウォーミングアップ程度は行うという方、アプローチ練習はまったくやらないという方までさまざまだと思いますが、この記事を読んでいただいている皆さんに共通するのは、次の問題だと思います。
打ちっぱなしでアプローチ練習をしても、本番で上手くいかない。
打ちっぱなしではイイ感じで打てているのに、どうしてアプローチの結果が良くないのでしょう?
今回はそのあたりを深掘りしていきたいと思います。
打ちっぱなしでアプローチ練習は意味なし?
ゴルフでスコアアップを目指すには、アプローチの向上が欠かせません。
しかし、次のような悩みや疑問を持っているために、なかなかアプローチが上手くいかないという人もいると思います。
たとえば、こんなお悩み。
打ちっぱなしでは必ずアプローチ練習しているのに、なぜか本番になるとアプローチが上手くいかない…。
はたまた、こんな疑問を持っている人もいるかもしれませんね。
打ちっぱなしみたいに、平坦な人工芝でアプローチ練習しても、意味あるのかな?
だって、本番のアプローチは本物の芝の上からだし、傾斜もあるし。
打ちっぱなし練習場の打席といえば、平坦で人工芝。
確かに、ゴルフ場とはまったく環境が異なります。
ですから、思うような練習成果が出なかったり、練習そのものの意義に疑問を感じるのも無理ないかもしれません。
とはいえ、僕も含め多くのアマチュアゴルファーにとって、本物の芝の上でアプローチ練習ができる機会は、とても限られているのが実状です。
たとえば、週に何回もゴルフに行ける人や、近所に本物の芝生の上から打てるアプローチ練習場があるという人は、問題ないかもしれません。
だけど、そんな環境にいる人の方が稀だと思うので、嫌でも(?)打ちっぱなしでアプローチ練習をせざるを得ません。
だからこそ、打ちっぱなしでも効果が出るアプローチ練習をじっくり考える必要があると思うんです。
アプローチが上手くいかない原因
ちょっと話が逸れますが、そもそも何で一生懸命に練習してるのに、アプローチが上手くいかないんでしょう?
打ち方が悪いから?ハンドファーストに打ててないから?
僕は、アプローチが上手くいかないのは技術的な部分というよりも、イメージとのギャップ(もしくはイメージの欠如)にあると考えています。
アプローチは、イメージとショットのすり合わせ作業
アプローチとは、文字通りボールをピンに寄せていく作業です。
このときに大事になるのが、「どんなイメージで寄せるか?」という「思考」の部分と、イメージした通りのボールを打つという「技術」の2点です。
実際にアプローチを打つ場面では、下記の段階を経て行われます。
- どのような弾道で寄せるかをイメージする(思考)
- イメージした通りのボールを打つ(技術)
プロゴルファーは、なぜあれほどアプローチを寄せることができるのでしょう?
そこには「どうやったらピンに寄るか?」のイメージ力と、イメージした弾道に極限まで近づけられる技術力の2点があると考えています。
転がした方が寄るのか、それとも高さで止めた方がいいのか。
そういったことを、カップの位置やグリーンの形状、ライの状況、風などから、瞬時に判断しているんですね。
そして、そのイメージに限りなく近いボールを打てるのが、プロの凄さです。
反対に、たとえプロと言えど、イメージがないままピンに寄せるのは不可能だと思います。
イメージとギャップがあると、アプローチは失敗する
アプローチが失敗ばかりなのは、なにも打ち方(技術)の問題だけじゃないと思います。
たとえば、仮にプロ顔負けの技術力があったとしても、前提となる「寄せるイメージ」が皆無だと、成功確率はとても低くなります。
反対に、いくらイメージは完璧でも、それを再現できなければ意味がありません。
アプローチが成功するかどうかは、イメージと実際の弾道のギャップをいかに減らせるかにかかっていると言って過言ではありません。
とはいえ、プロのような技術力が必要かといえば、そうではありません。
問題なのは、自分がイメージした弾道と実際に打った弾道とで、ギャップが大き過ぎる場合です。
たとえば、自分では上手く打てたつもりなのに、ピンを大きくショートしたり、反対にオーバーすることが多くありませんか?
「エッジとピンの真ん中に落として転がそうとイメージしたのに、思ったほど転がらずにショートした。」
「フワッとした弾道をイメージしたのに、予想以上に出球が強く、オーバーしてしまった。」
これらは打ち方(技術面)の問題というよりも、自分がイメージした弾道と実際のショットとの間にあるギャップの問題です。
上記は別にザックリしたりトップをしているわけではありませんから、技術的に大きなエラーがあるわけではありません。
でも結果として、失敗してしまう。
なぜ高確率で失敗してしまうのかというと、「この番手でこの振り幅(打ち方)なら、こんな弾道になるだろう」という感覚が欠如しているからです。
自分の弾道を知ろう
たとえば、アプローチウェッジでボールをスタンス中央に置き、腰から腰の振り幅で打った場合、どんな高さでどれくらい転がるでしょう?
次にピッチングウェッジに持ち替え、ボールを右足かかとの前に置いてインサイドアウトに振った場合は?左足寄りに置いて、カット打ちした場合も想像してみましょう。
どうでしょう?ご自身の弾道がイメージできたでしょうか?
弾道をイメージできたという方は、大きな問題はないと思います。
反対にまったくイメージが湧かないという方は「問題アリ」かもです。
いくらプレショットルーティンで弾道イメージを完成させても、ほぼ100%、イメージ通りのボールを打つことができないからです。
毎回、アプローチを打った瞬間「あ!強い!!」「弱っ…」となる方、要注意ですよ(笑)!
これは技術というより「知っているか知らないか」の領域です。
「アプローチウェッジでこんな打ち方をすれば、キャリーとランはこうなる。」
「同じ状況でピッチングウェッジに持ち替えると、球筋はこう変わる。」
これを知っているのと知らないのとでは、アプローチの精度は大きく変わります。
そしてこれはゴルフ場に行かなくても、人工芝の打ちっぱなしでも知ることができます。
打ちっぱなしではアプローチのイメージ作りと弾道チェックを行おう
ご自身の弾道は、打ちっぱなしでも知ることができます。
ボールを色んな場所(スタンス中央・ボール1個右寄りなど)に置き、色んなクラブで打ってみましょう。
サンドウェッジやアプローチウェッジだけでなく、8番アイアンなどでも試して欲しいと思います。
このとき、同じ振り幅でどんな変化が現れるかを観察します。
僕がチェックするのは、次の3点です。
- 弾道高さ
- キャリーの距離
- ラン(キャリーしてからの転がり)
ランの距離は2階だとわかりにくいので、1階打席がベターですね。
正直、ランの正確な距離は測れないと思います。
だけど「こうやって打ったらランが増えるな」とか、「反対にこう打てば転がりが抑えられるな」という関係だけでも見えてくると思います。
たとえば上りのアプローチでショートしやすい人なら、「ランが出る方法」で打てばしっかりピンまで届かせることができるようになります。
あと、アプローチでフックやスライスを打ってみるのもおすすめです。
フックめに打ってみると、弾道が低くなり、ランが多くなります。
反対にスライスに打ってみると、弾道が高くなって、ランが少なくなるのがわかると思います。
たとえば高いボールですぐに止めたい場合、オープンスタンスにしてアウトサイドインに打てば、スライスボールになって理想に近い弾道を得ることができます。
「アプローチは何でもかんでもアウトサイドイン」と思っている方が多いですが、それは大きな間違いですよ!
このようにアプローチは何もストレートボールだけで攻めるものではなく、フック目、スライス目に打つことで、よりバリエーションが増えてイメージが出しやすくなります。
こうしてご自身のクラブや打ち方などによる弾道の変化をある程度把握したら、本番のラウンドのように打ってみましょう。
目標となる地点を定め、状況(バンカー越え?花道?砲台グリーン?など)を想定したら、もっともベストだと思う弾道をイメージします。
低い弾道でランを使って寄せるのか?それとも高い球で止めるのか?
イメージが定まったら、実際にボールを打ってみましょう。
アプローチショットでは、「型(技術)」を作る作業も、たしかに大切です。
だけど型ばかりに囚われて、アプローチに大切なイメージ力を鍛えないままでは、思ったような成果は出ないと思います(昔の僕がそうでした!)。
最初は上手くいかないかもしれませんが、今はそれで大丈夫!
イメージと実際の弾道を一致させる作業を繰り返すことで、だんだんと「自分なりのアプローチ」が定まってくると思います。
応援しています(^^)♪