ドライバーに苦手意識があるあなたは、次のような悩みをお持ちかもしれません。
- ドライバーがつかまらない
- アイアンはつかまるのに、何でドライバーだけ…?
- ラウンドですぐに使える「つかまえる方法」を知りたい
こんにちは。たけちんです。
「ドライバーがつかまらない」というお悩みは、多くのアマチュアゴルファーが抱える問題です。
もしドライバーでつかまったボールが打てたなら、今よりも飛距離が伸び、右へのOBを怖がらずにのびのびとゴルフができますよね。その夢が叶えば、今よりさらにゴルフが楽しくなることは間違いありません。
この記事は、次の内容でお話を進めます。
- ドライバーがつかまらない原因
- なぜ「ドライバーだけつかまらない」のか?
- ドライバーでつかまえる「3つの秘策」
ドライバーでドローボールを完成させるには、かなりの練習量と時間が必要です。
とはいえ、皆さんの中には「今すぐドライバーでつかまえる方法を知りたい」という方も多いでしょう。今週末にラウンドを控えているという、急ぎの方もいるかもしれません。
というわけで今回は、すぐに使える方法だけを集めました。
ラウンド中に急にスライスが止まらなくなった、練習中にドライバーがつかまらなくなったというときに、ぜひ試してみて下さいね。
ドライバーがつかまらない原因
ドライバーがつかまらない原因はただ1つ、インパクトでフェースが開いていることです。
インパクトでフェースが開くとボールにスライス回転が入ります。さらにロフトが上を向くので、ボールが高く上がり飛ばないことになります。
ここで「アウトサイドインも、ボールがつかまらない原因では?」と思ったかもしれません。
確かにアウトサイドイン軌道はスライス回転がかかりやすい打ち方ではありますが、ボールがつかまらない直接的な原因にはなりません。
なぜかと言うと、アウトサイドインでも軌道に対してフェースがスクエアもしくはフックなら、ボールはつかまるからです。
つまりスイング軌道がどのような形であるにせよ、軌道に対してフェースが開いていれば、すべてスライスになるということです。
あなたがもし「ドライバーがつかまらない」と悩むなら、スイングより先に「インパクトでのフェースの向き」を修正しなければいけません。
なぜ「ドライバーだけつかまらない」のか?
インパクトでのフェースの向きを修正するための具体的な方法をお話する前に、「なぜアイアンはつかまるのに、ドライバーだけつかまらないのか?」について触れる必要があります。
近年のドライバーは、飛距離を追求するために、ルール上限の460ccで製造されることがほとんどです。ヘッドが大きくなるほど遠心力が増し、ボールへの衝突エネルギーが大きくなるからです。
しかしドライバーのヘッドが大きくなったことで、失ったものもあります。
それは「ヘッドの操作性」です。
つまり、ヘッドの大型化によりフェースターンが困難になった、ということです。
昔、木製のパーシモンドライバーのヘッド容積は、せいぜい200cc程度。
ヘッドが小さいので、アイアンのようにヘッドをターンさせてボールをつかまえることは、さほど難しいものではありません。
しかし、パーシモンに比べて2倍を超える体積のヘッドをターンさせることは、容易ではありません。
何が言いたいのかというと、そもそもヘッドがターンしやすいアイアンと、ターンが困難なドライバーで同じ打ち方をしても、上手くいかない可能性が非常に高い、ということです。
つまり、ドライバーは「アイアンとは別モノ」として考えなければ、ボールを思うようにつかまえることはできません。
ドライバーでつかまえる3つの秘策
あなたがもし「ドライバーがつかまらない」という悩みをお持ちなら、今からお話する3つの解決法をぜひお試しください。
どれも即効性が高く、すぐに使えるものです。
練習場で何発か打ってみて、あなたにしっくり来るものを選んでみてください。
- ドライバーだけフックグリップ
- ミルキング
- 寸止め素振り
ドライバーだけフックグリップにする
もしかすると、アイアンとドライバーとでグリップを変えることに抵抗があるかもしれません。
しかし先述のとおり、アイアンとドライバーは「別モノ」。ドライバーだけグリップを変えることは、むしろ自然なことなのです。
ドライバーがつかまらないという方は、ぜひ左手をフックグリップにしてみることをおすすめします。
もしもあなたが、アイアンをストロンググリップで握っているのであれば、さらにフックの度合いを強めます。たとえばアイアンでナックルが2つ見えているなら、ドライバーは3つという具合です。
アイアンと同じように自然に振ってもボールがつかまるようになるくらい、フックグリップで握ってみましょう。
ミルキング
「一生懸命に手を返しているのに、ドライバーがつかまらない」という人は、もしかするとやり方を間違っているかもしれません。
というのも、あなたは手を返しているつもりでも、肝心のフェースがターンしていない可能性があるからです。
もしもインパクト後に左手首が甲側に折れているならば、方法が間違っています。
手を返したときに左手首が甲側に折れてしまうと、見た目にはリストターンをしているように見えますが、実はフェースは返っていません(この動きを「フリップ」と呼びます)。
正しいフェースターンのやり方は、「ミルキング」です。
ミルキングは、牛の乳をしぼるように、左手の小指側からグリップをギュッと握りしめます。すると自然に左前腕が反時計回りに旋回し、シャフトも同じ方向に回転しフェースがターンされます。
ミルキングはフリップとは異なり、左手首が甲側に折れることがないので、積極的なフェースターンを促すことができます。
ドライバーがつかまらないと悩んでいる方は、ミルキングを使ってシャフトを反時計回りに回転させ、フォローでフェース面が左を向くくらいのイメージで思い切りフェースをターンさせてみて下さい。ボールがつかまるようになるはずです。
参照 フェースターンの仕方がわからない人は、手首の意識を捨ててみよう
寸止め素振り
ドライバーがつかまらない人の特徴に、手元を動かし過ぎるという点があります。
どういう事かというと、ドライバーでボールをつかまえるためには、インパクト付近で「シャフトのしなり」を上手に使わなければなりません。
しかし、手元が動きすぎると、シャフトをしならせることができず、ヘッドが走らないのです。その結果として、ボールのつかまりが悪くなりスライスします。
特にドライバーは「飛ばしたい」という欲求が働くので、ヘッドスピードを上げるために手を動かし過ぎてしまう人が多いようです(これは逆効果です)。
シャフトのしなりを使ってボールをつかまえるには、寸止め素振りが非常に効果的です。
方法はシンプルで、インパクトの寸前に手元を止めるだけです。
するとグリップに急ブレーキがかかるので、シャフトがしなり、ヘッドがつんのめるようにして走ります。
ヘッドスピードが上がるので、コツをつかむと飛距離アップにもつながるので、おすすめですよ。