一生懸命振っているつもりなのに、ドライバーが飛ばない。こんなお悩みを抱えているゴルファーの方はとても多いですね。
僕も数年前までドライバーで200ヤードが精一杯でしたが、今では250ヤードを越えるようになりました。
ドライバーで250ヤードを真っ直ぐ飛ばせるようになると、あなたのゴルフはとても楽になります。
単純にグリーンまでの距離が短くなるので、セカンドショットのクラブが短くなり、ミスが減ります。結果として、スコアアップにつながります。
さらに、スコアアップすれば、ゴルフは今より何倍も楽しいものになるでしょう。
今回は、ドライバーが飛ばない理由と、ドライバーで250ヤードを飛ばすために必要なことについてお話をしたいと思います。
ドライバーが飛ばない理由
ドライバーが飛ばないのは、理由があります。
その理由というのが、次の3つです。
- アドレスの問題
- スイングの問題
- ドライバーの使い方の問題
①アドレスの問題
ドライバーを飛ばせるようになるためには、飛ばせるアドレス(構え)が必要です。
アドレスを間違っていると、芯に当たらなかったり脇が開いたりなど、飛ばない要素がたくさん増えてきてしまいます。
②スイングの問題
ドライバーが飛ばない人は、スイングに問題があるかもしれません。
ドライバーが飛ばない典型的なスイングは、次のとおりです。
- インパクトで頭が突っ込む
- フォロースルーが小さい(またはフォロースルーを取れない)
ボールに当てに行くだけで終わってしまうので、ボールは飛びません。
ドライバーでボールを遠くに飛ばすためには、飛ばせるスイングを知る必要があります。
③ドライバーの使い方の問題
ドライバーはシャフトの先端にヘッドが付いています。
ヘッドを最大限に加速させてボールへの衝突エネルギーを上げるためには、シャフトのしなりを使わなければいけません。
シャフトのしなりを上手に使えないために、ドライバーが飛ばないというゴルファーの方は非常に多くいます。
ドライバーで飛ばす方法①アドレス
ここまで、ドライバーが飛ばない理由について見てきました。
ここからは、具体的に「ドライバーで飛ばすための方法」を確認していきましょう。
まずは、構え(アドレス)からです。
ドライバーで飛ばすためには、まずは「飛ばせる構え」を作ることが大切です。
左脇が締まる構え

ドライバーで飛ばすためには、アドレスでの肘の向きが大切です
ドライバーで飛ばない原因のひとつに、スライスがあります。
スライスの原因には様々ありますが、特にインパクトで左肘が引けてしまうとフェースが開き、スライスしやすくなります。
アドレスでは両肘を正面に向けて構えると、左脇が締まって肘が引けなくなるので、ボールのつかまりがよくなります。
両肘を胸の前に付けるようにすることで、体と腕が一体化し、ドライバーによくある振り遅れも防止することができるのです。

正しいグリップ
ドライバーで飛ばすためには、スイングよりも先に正しいグリップで握らなければいけません。
なぜかというと、グリップが悪いとスライスの原因になったり、ボールに正しく力を加えることができないからです。
正しいグリップの握り方については、下の記事を参考にして下さい。

飛ばせるボール位置
ドライバーでボールを飛ばすためには、ボール位置がとても重要です。ボール位置が悪いと、当てに行く動作が入ったり、芯に当たらないなどの問題が起きてしまいます。
ボールは必ず頭よりも左に位置するようにします。ドライバーは頭を過ぎた後で、最速になるからです。
反対に頭の真下にボールをセットしてしまうと、ヘッドが加速する前に当たってしまうので、飛ばなかったりスライスします。
ボール位置の目安は、左脇の下あたりが理想です。左脇を基準にすることで、常に頭よりも左にボールが位置し、毎回同じ場所にボールを置けるメリットがあります。

ボール位置は「左脇の下」と覚えておきましょう
アドレスは右肘が後ろ!
ドライバーではボールを左寄りに置くため、そのまま構えるとどうしても右肩や右肘が前に出やすくなります。
スライスで飛ばないという人は、ほとんどこんな構えになっています。
構える時には必ず右肘を少し曲げて、左肘よりも前に出ないように注意しましょう。
ボールがつかまらない人は、後方から見て左肘が見えるくらい、思い切り右肘を引いてもいいです。
ドライバーで飛ばす方法②スイング
飛ばせるためのアドレスができたら、あとは気持ちよく振るだけです。
とはいえ、いくつか注意点がありますので、確認していきましょう!
頭が突っ込まないように注意する
せっかくボールを頭の左に置いたのに、ボールを打ちに行って頭が突っ込んでしまうと、全てが水の泡になってしまいます。
インパクトでも頭はボールの右になければ、ボールは飛ばせません。
そのためのいいドリルがあります。
ひとつめは、インパクトでも右足の付け根の上に頭があるイメージを持って振ること。テークバックで右足付け根に体重をのせたら、その位置のままインパクトを迎えます。右足を見ながら打つのも、いい方法です。
もうひとつは、右足の前あたりに「仮想ボール」を置いて、その前をめがけてドライバーのヘッドを振るドリルです。
頭が突っ込むのを防止できるほか、インパクトでフェースが開きやすい人にもおすすめのドリルです。
参考記事 ドライバーで右足前の仮想ボールを打つメリットと注意点
スイングは「小→大」
大きく振りかぶったテークバックから、肘が引けたような小さなフォロースルーでは、ドライバーでボールを遠くに飛ばすことはできません。
これでは、当てて終わりのスイングになってしまい、飛ばないどころか余計なサイドスピンまで入ってしまいます。
ドライバーの飛ばせるスイングは、小さなテークバックから大きなフォロースルーです。
コンパクトなテークバックから、ドライバーのヘッドを遠くの山まで飛ばすような大きなフォロースルーを取りましょう。
ベルトのバックルが目標を指すまで回り切る

ドライバーはとにかく振り切ることが大事!
ボールを当てに行く人は、フォロースルーがとても小さくなり、フィニッシュまで振り切れていません。これではヘッドが走らないため、ドライバーで飛ばすことはできません。
フィニッシュではベルトのバックルが目標を向くまで、しっかりと回り切りましょう。
また体が柔らかい人は、右肩が目標を向くまで回り切ると、さらに飛距離アップが望めます。
ドライバーで飛ばす方法③「しなり」を使う
ドライバーを使って遠くまで飛ばすには、「ドライバーの使用方法」を知っておく必要があります。家電製品には「取扱い説明書」が入っていますよね?それと同じです。
ドライバーのシャフトはスイング中、ずっとしなっています。
トップからダウンスイングにかけて、シャフトはヘッドが遅れてくる方向にしなっていますが、インパクトの瞬間に逆方向にしなります。
これを「しなり戻り(逆しなり)」と呼び、ヘッドがもっとも加速する瞬間です。
しなり戻りを発生させるには、インパクトの直前にグリップの動きを止める動作が必要です。
しなり戻りを使えない人は、インパクトの後もずっと手元が動いています。ヘッドが走らないばかりか、フェースも開きっぱなしになります。手元が動き続ける人は、一生懸命に振っている割にヘッドスピードが上がりません。
インパクトで止めることでグリップに急ブレーキがかかり、ヘッドがつんのめるようにして加速します。

ドライバーで250ヤード飛ばすために必要なこと
ここまでドライバーが飛ばない原因と、飛距離アップの方法について見てきました。
ドライバーで250ヤードを飛ばすにはどうすればいいでしょうか?
250ヤード飛ばすための条件
ゴルフの飛距離の指標となるのは、ボールスピードです。
ボールスピードとは、インパクトの瞬間にボールが飛び出すスピードのことで、ボールスピード×4≒トータル飛距離と言われています。
※ボールスピードはユピテルのGST-5GLなどの測定器を使うことで計測できます。

250ヤードを目指す場合、単純計算で必要なボールスピードは下記のとおり。
ボールスピードは次の式で求められます。
250ヤードを飛ばすために必要なボールスピードが62.5m/sとして、ヘッドスピードが43m/sだとすると、
つまり、ヘッドスピードが平均的な43m/sくらいでも、ミート率(芯で効率よく飛ばせたかの指標)さえ高ければ、250ヤードを飛ばすことが可能なことを示しています。
ヘッドスピードも大事ですが、いつもの練習ではぜひ「ボールスピード」と「ミート率」に注目をしてみて下さい。
ミート率が1.4~1.5の間を常にマークできるようになれば、飛距離アップは確実です。

常にボールスピードやミート率を管理しておくと、250ヤードが近付きます
ドライバーの変更も考えよう
250ヤードを飛ばせるようになるためには、先述のとおり、ヘッドスピードを上げる訓練だけでなく「ミート率」が高くなるような工夫をする方が確実です。
実は、ミート率はドライバーを変えるだけで簡単に上がることが多いです。
特に最近のドライバーは、ルール適合範囲内で最大の反発係数を出そうと各メーカー必死なので、探せば簡単に「飛ばせるドライバー」が見つかります。
ちなみにドライバーが飛ばないという人は、フェースが開いてバックスピン量が多い状態です。
そういう人は、構えたときにフェースがフックのもの(閉じているもの)を使うようにすると、ボールスピードやミート率が簡単に上がる可能性が高いです。
筋トレしよう
ドライバーで飛ばすためには、筋トレも有効です。
筋トレをして飛距離の底上げを狙う意味もありますが、同時に今ある筋力を落とさないための筋トレも重要です。
なぜなら、人間は年齢とともに筋力は衰えてしまう生き物だからです。ゴルフ以外に運動をしていない人なら、なおさらですよね?
筋トレはゴルフの飛距離アップだけではなく、ダイエット、健康維持、腰痛や肩こり改善などにも役立つものです。
どうせ飛距離アップを目指すなら、この際カッコいい体・美しい体を目指してみてはいかがですか?
下の記事では、僕が愛用しているおすすめの筋トレアイテムを紹介しています。よければご覧ください。
