自分ではしっかり振っているつもりなのに飛ばない、年齢のせいか最近飛距離が伸びてきた。
そのような方は、ミート率を上げれば簡単に解決するかもしれません。
こんにちは。たけちんゴルフです。
この記事では、次の内容に沿ってお話を進めます。
- ドライバーのミート率を上げる3つのコツ
- ミート率の目安
- ミート率を上げる効果的な練習方法
僕のドライバーの飛距離は、ランも含めて260~270ヤードほど。
下の画像は、先日打ちっぱなし練習場で計測したものです(練習ボール使用)。
とはいえ、最初から飛ぶ方ではなく、数年前までは200ヤードくらいしか飛びませんでした。
ではどうして40歳を手前にして60ヤードも伸ばせたかと言うと、これからお話するミート率が向上したからです。
この記事には、あなたのドライバーのミート率を飛躍的に上げるヒントや具体的な方法が書かれています。
最後まで読み、実践すれば、あなたは間違いなく今よりもっと遠くに飛ばせるようになるでしょう。
しかも、スコアアップのおまけ付きで。
では、「ドライバーのミート率を上げる3つのコツと効果的な練習方法」を書いていきます。
ドライバーのミート率を上げる3つのコツ
ポイントは下の3つです。
- 芯で捉える
- フェースを閉じる
- しなりを使う
たったこれだけで、あなたのドライバーのミート率は間違いなく上がります。
反対に、「ヘッドスピードの割にドライバーが飛ばない」「周囲に飛距離で置いていかれる」と悩む人の多くは、上記3つのどれかが欠けているはずです。
もしかすると「全部」なのかもしれません。
もしもあなたが心からドライバーの飛距離アップを望むなら、ヘッドスピードを上げる努力より、ミート率を上げる練習をした方が良いでしょう。
ドライバーのミート率の目安と計算方法
ここであなたに質問です。
ミート率とは何でしょう?
ドライバーのミート率を上げるための具体的な方法を紹介する前に、そもそも「ミート率とは何か?」の理解を深める必要があります。
ミート率とは
ミート率とは、いかに効率よく「ボールスピード(インパクト直後のボール初速)」を出したかを表す数値です。
たとえば、同じボールスピードでも、ヘッドスピードが遅い方が「効率が良い(=ミート率が高い」ことになりますし、反対にヘッドスピードが速い方が「効率が悪い(=ミート率が低い)」ということになります。
つまり、ミート率を計算するためには、下記2つのデータが必要ということです。
- ボールスピード(m/s)
- ヘッドスピード(m/s)
なお、上記のデータを取得するためには測定器が必要です。
独学で飛距離アップを目指すなら必携のアイテムと言えるので、持っておくことをおすすめします。
商品についてもっと詳しいことを知りたい方は、レビュー記事を書いていますので良ければ参考にして下さい。
ミート率の計算方法
ミート率は、下記の計算方法で求めることができます。
たとえば、僕の打球データを参考に計算してみましょう(下の画像)。
ちなみに、ユピテルのレーザー測定器GST-5GLを使って計測しています。
ボールスピード66.8m/sに対して、ヘッドスピードは45.0m/sです。
ここからミート率を計算すると、次の通りです。
計算しなくても、測定器にはミート率が「1.48」と表示されてますね(笑)。
このようにに測定器を持っておくと、わざわざ電卓を叩かなくてもミート率を出してくれるので、時短になります。
ミート率の目安
ドライバーで飛距離アップを狙うなら、ミート率の目安は1.4以上をコンスタントに出せるようになることを目指しましょう。
では復習も兼ねて、問題を一つ。
あなたのヘッドスピードが40m/sだとして、ミート率が1.4なら、ボールスピードはいくつでしょう?
答えは、40m/s×1.4=56m/sですね。
ちなみに、飛距離の目安はボールスピードの4倍とされているので、56m/sなら224ヤードです。
では、もしもヘッドスピードが40のまま、ミート率を1.45まで高めることができたら…。
計算と想像はあなたにお任せします(笑)。
ドライバーのミート率を上げる効果的な練習方法
では、ここからドライバーのミート率を上げるための具体的な練習方法について紹介をしていきます。
今からご紹介する内容は、実際に僕がミート率向上・飛距離アップのために実践した(今も実践中の)方法ですので、きっとあなたの参考になると思います。
練習のテーマは、冒頭にお伝えした「ミート率を上げる3つのコツ」に沿った内容で行います。
これらを1個ずつ潰していくことで、階段を上るようにミート率を上げていきましょう。
練習内容は、次の3ステップです。
- 芯に当たるようになる練習
- フェースを閉じる練習
- しなりが使えるようになる練習
ある程度の飛距離までなら、大きな体やムキムキな筋力は必要ありません。
その証拠に、僕は身長170センチほど。体重も66kg程度と、その辺の成人男性と変わりはありません。
だからきっと、あなたにもできるはずです。頑張りましょう!
芯に当てるための練習
ミート率を上げるための第一ステップでは、ドライバーの芯でヒットする感覚を養います。
芯に当てることができなければ、どれだけ素晴らしいスイングをしてもボールスピードが上がらないからです。
✓芯でとらえる感覚を養う
芯に当てるためには、まず「芯に当たったかどうか」を知らなければいけません。そもそも芯でヒットする感覚が理解できなければ、芯に当てる技術を養うことができないからです。
芯に当たったかどうかを知るためには、ショットマーカーを使うと便利です。ドライバーのフェース面に貼ってボールを打つだけで、打痕が残る便利グッズです。
✓脱力がポイント
ドライバーを芯でとらえるためには、腕の力に頼らないスイングが必要不可欠です。腕に余計な力が入ってしまうと、スイング軌道がブレて芯に当てることが難しくなるからです。
また腕に力が入り過ぎると、インパクトの感触が伝わりにくくなるので、「フェースの芯に当たったか?」の判断も難しくなります。
ドライバーの芯に当てるためには、腕を脱力し、遠心力を使ったスイングを目指しましょう。
遠心力を使ったスイングを目指すなら、自宅でもできる「タオル素振り」がおすすめです。ヘッドスピードまで向上するというおまけ付きです。
フェースを閉じる練習
ボールスピードは、インパクトでフェースを閉じることで簡単に上げることができます。
なぜかと言うと、フェースを閉じると同時にロフトが立つからです。サンドウェッジよりもドライバーの方がボールスピードが速く遠くに飛ぶのは、ロフト角の違いにあります。
しかし、残念ながら多くのゴルファーはインパクトでフェースが開いています。
フェースが開くとロフトは上を向くので、ボールスピードが減少してしまいます。スライスがなぜ飛ばないのかと言うとここに原因があります。
フェースが開くと、バックスピン量が増える。バックスピン量が増えれば、当然飛ばなくなる、という仕組みです。
✓インパクトでフェースを閉じる動きをマスター
ボールスピードを上げてミート率を向上させたいと願うなら、インパクトでフェースを閉じる動きをぜひマスターすることをおすすめします。
インパクトでフェースを閉じるとは、言い換えれば「ボールをつかまえる技術」のことです。
ドライバーでボールをつかまえる簡単な方法については、下の記事にまとめています。
✓プッシュアウトスライスが多い方
ドライバーでプッシュアウトスライスが出る、という方も多いでしょう。
プッシュアウトスライスも、フェースが開いた効率の悪いインパクトですので、ミート率を上げるためにはぜひ修正しておきたい課題と言えます。
シャフトのしなりをマスターする練習
ドライバーを使って遠くまで飛ばせる人には、ある共通点があります。
それはシャフトのしなりを上手く利用していることです。
どういうことかと言うと、実はドライバーが飛ぶ人というのは、インパクトの直前で下の図のように上手にシャフトをしならせてボールを叩くことができます。
ここで鍵になるのが、インパクトで付近で手元を止めて減速させる動きです。
インパクトの直前に手元を減速させることに成功すれば、グリップに急ブレーキが発生し、ヘッドが急加速します。
そしてこの急加速こそが、最大のボールスピードを生み出すのです。
ドライバーのミート率を上げる最後のステップが、シャフトのしなりをマスターする練習です。
しなりをマスターできると、ドライバーの飛距離が飛躍的にアップするので、あなたもぜひ取り組んでみて下さい。
ちなみに、シャフトのしなりは柔らかいシャフトのドライバーを使うとコツをつかみやすいです。
僕が飛距離アップに成功したおすすめの練習器具を紹介したレビュー記事を下に貼っておくので、気になる方はあわせてご覧下さい。