ゴルフを始めてしばらくすると、ほとんどのゴルファーは「ゴルフ場の会員にでもなろうかな?」と考えるものです。
ところで、本当にゴルフの会員権は必要なものなのでしょうか?
これを書いている私は、個人的にゴルフ会員権は「無駄」だと考えています。
<<この記事でお話すること>>
- ゴルフ会員権のメリットとデメリット
- ゴルフ会員権が無駄な理由
※この記事は、あくまでゴルフを「ひとつの趣味やレジャー」として、純粋にゴルフを楽しみたいと考えている方に向けています。競技志向の強い方等には適さない内容になっていますので、ご了承下さい。
ゴルフ会員権のメリット
ゴルフ会員権を取得すると、様々なメリットを享受できることは確かです。
まず最初に、ゴルフ会員権を取得することのメリットを見ていきましょう。
メンバー料金でラウンドできる
ゴルフ会員権を取得した時点で、そのゴルフクラブのメンバー料金が適用され、プレー代が安くなります。
年間のプレー回数が多ければ多いほどその特典は旨みを増します。
1人でも予約が可能
ゴルフクラブにはあらかじめ「メンバータイム」というメンバー専用の予約枠があり、ラウンドしたいときに空きがあれば一人でも予約をすることが可能です(同伴競技者は所属クラブのメンバー同士)。
好きな時に好きなゴルフができるという意味で嬉しい制度です。
公式ハンディキャップが取得や競技への参加ができる
所属したゴルフクラブには、月例競技やチャンピオンシップ大会などの競技が年中行われており、競技志向の強いゴルファーの方にとっては「腕試し」のいい機会となります。
また公式ハンディキャップも取得できます。
ゴルフ仲間ができる
ゴルフ会員権を取得してメンバーになると、他のメンバーとの交流が増えるため、場合によっては多くのゴルフ仲間ができます。
私の所属しているゴルフクラブにも、現在10名近くのゴルフ仲間がいて、仲良くさせてもらっています。
ゴルフ会員権のデメリット
ゴルフ会員権には、もちろんデメリットもあります。
年会費がかかる
ゴルフ会員権の取得には数万~数千万のお金がかかりますが、さらに年会費が発生します。
メンバー料金で安くラウンドできるとはいえ、ゴルフ場に行く回数が少ないと、年会費を払うだけのためにメンバーになっているようなものになります。
良いメンバーだけではない
残念ながら、ゴルフクラブには良いゴルファーだけがいるわけではありません。素行の悪い人、ルールを全く守らない人など、様々です。
先日も僕私の友人の一人が、別のゴルフ場の競技会で「悪い」メンバーと当たってしまい、ルール上のことで揉めたという事件がありました。(競技委員が止めに入ってプレーが一時中断する事態にまでなったそうです。)そもそもはその「悪い」メンバーの度重なるルール違反が始まりだったそうですが、気持ちのいいことではありません。
ゴルフ会員権が無駄な理由
冒頭でも書きましたが、私はゴルフ会員権は「必要ない」という立場です。
必要がないというのは、ゴルフをただ純粋に楽しみたいという理由であれば、という意味でです。
ビジター料金の低価格化
ゴルフ会員権を取得すれば、メンバー料金でラウンドができるという点ではお得なのは確かです。
しかし現在、ビジター(ゴルフ会員権を持っていない一般客)の料金がかなり「低価格化」しているのが実情です。
わざわざ高いお金と年会費を払ってプレーするくらいなら、探せばいくらでも安くプレーができるゴルフ場がヒットします。
年間に100回近くラウンドできる方なら会員権の旨みを実感できるでしょうが、そうではない月イチや月2~3回のラウンドの方だと、「元を取れない」ということにもなります。
人間関係
ゴルフクラブのクラブというのは、会員の集まりを指します。ゴルフというスポーツを通して、同じメンバー同士で親交・親睦を深めようという目的の団体です。
なので、メンバー同士の人間関係は「いい意味でも悪い意味でも」必ず発生します。
先ほどの私の友人の「事件」もそうですが、その他にも大なり小なり、色々といざこざはあります。これは会社などの集団と同じです。
ゴルフ場には色々な人がいます。我の強い会社経営者、やたらと細かいサラリーマン、わがままだらけの高齢者。
もしもあなたが、そんなややこしい人間関係は避けて、純粋にゴルフを楽しみたいだけと思うのであれば、ゴルフ会員権の取得はやめた方がいいと思います。多分メンタルがやられます。私のまわりにも、そんな人間関係のうっとおしさから、メンバーを辞めたいという人が何人もいます。
反対に、ゴルフ仲間を増やしたい、メンバーとの交流がしたいという風に本気で思うのであれば、ぜひゴルフ会員権を取得することをおすすめします。
ハンディキャップは会員権がなくても取得可能
公式のハンディキャップが欲しいからゴルフ場のメンバーになったという人もいますが、現在ゴルフクラブに所属していなくてもハンディキャップは取得可能です。
GDOや楽天GORAでは、JGA(日本ゴルフ協会)認定の公式ハンディキャップを取得することができます。
各種アマチュア競技に出場したいときには、このハンディキャップを元にエントリーが可能です。
「1人予約プラン」の普及拡大
現在、楽天GORAなどのゴルフ場予約サイトでは、「1人予約」というプランが急速に普及し始めており、注目されています。
これまでゴルフの予約は「1組」でのエントリがー当たり前でしたが、1人予約のプランを使うことによって、その名のとおり1人でもゴルフ場を予約することが可能になりました。
ゴルフ場のメンバーの「1人でも予約ができる」というメリットを、ゴルフ会員権を持っていなくても受けられるようになっているんです。
最後に
ゴルフクラブのメンバーになるということは、多くのメリットがあるのはもちろん、当然デメリットも存在します。
その中身は、お金の面であったり、団体の中での人間関係であったりします。
お金の面だけで考えると、パブリックゴルフ場を視野に入れるといいかもです。パブリックゴルフ場はメンバーシップコースとは違い基本的に「会員権」というものはなく、年会費だけでメンバーになれるところが多くあります(私も近所のパブリックゴルフ場のメンバーになっています。)もちろん、プレー代はメンバー料金が適用されます。
メンバーシップコースに比べてコースの管理がどうとかという問題もありますが、単純に「ゴルフを楽しみたい!」という方には、ひとつの選択肢として「アリ」なのではないかと思います。