ゴルフでいいスコアで回るためには、コースをどのように攻略するか?という「マネジメント」がとても大切になります。よく「コースマネジメント」とか「スコアマネジメント」なんて言葉で表現しますが、これをできるかできないかで最終的なスコアは大きく変わってしまうものです。
しかしボールを打つ練習はできても、アマチュアゴルファーがコースマネジメントを学べる機会はかなり少ないのが事実です。私自身も、ゴルフを始めたての頃はまったく方法がわからずに、コースでも何も考えずに「ボールを打っているだけ」の状態でした。
「マネジメントの大切さはわかっているけど、どうやって身に付ければいいかわからない!」という方に向けて、今回はスコアメイクをする上で大切なマネジメントを、どのようにして身に付ければいいのかについてご紹介したいと思います。
いいボールを打っているのにスコアにならない秘密
練習場ではいいボールを打っているのに、スコアが良くならない
年配のおじさんより僕の方が飛ぶのに、なんでいつも負けるんだろ?
こういった声をよく耳にすることはありませんか?
「いいボールを打てる」=「スコアがいい」わけではない
「お兄ちゃん、いい球打つね~。」
若い頃、練習場で知らないおじさんから声を掛けられることが何度かありました。飛ばない方ではなかったですし、何より30代前半で若かったですからね。
しかし嬉しい反面、「まだハンディキャップ25なんだよな・・・」なんて心の中でモヤモヤとした気持ちを持っていた経験があります。
ゴルフは「技術力」だけではスコアメイクが成り立たないという側面があります。いいボールが打てたからといって、必ずしもスコアがいいとは限らないわけです。たとえば、快心のどストレートのドライバーショットが打てても、飛んだ方向が悪ければOBなわけです。
技術ばかりに目を向けない
「ショットは悪くないのに、スコアがよくならない」と悩んでいるならば、ショットという名の「技術力」に主眼を置くことをいったんやめましょう。ショットの良し悪しばかりに目が行く人は、必ず「ショットはいいのに」「練習したのに」と、技術のせいにしがちです。
まわりにこんな人はいませんか?スイングは変、ボールも飛ばない、なのにいつも70台から80台で回ってくるおじいちゃん。とてもショットの力が優れているとはお世辞にも思えませんよね。しかし、この人たちはそんなことは承知の上。技術力よりも大切なものを理解しているからこそ、スコアをまとめることができています。
「ゴルフ力」を鍛える
こういった方たちに共通しているのは「ゴルフ力の高さ」です。ゴルフのIQが高いと言い換えればわかりやすいかもしれません。「ゴルフ力」と「技術力」は似ているようで違いますよ。
技術に関しては、ボールが前に飛べばいい。OBや池、苦手なバンカーにさえ入らなければいい。そんな割り切った考えしか持っていません。「あ~!トップした!!」なんて叫びながらも、ちゃっかりボールはフェアウェイにあります(笑)。
彼らが何よりも重要視しているのは、ホールをどのようにして攻めれば(守れれば)いいのかというコースマネジメントです。そして何よりもそのことがスコアメイクをする上で最も重要だということを知っています。
このように、ゴルフ力とは、コースを攻略していいスコアでまわるための総合的な力です。
マネジメントを身に付ける方法
ではここからは、実際にコースマネジメントを身に付けるために、どのような方法を取ればいいのかについてお話をしていきます。私の経験をもとに書いていきますので、参考にしてみて下さい。
コースマネジメントに関する本を読む
コース攻略をする上では、コースマネジメントとはどのようなものか?について基本を知っておかなければいけません。その上で、コースマネジメントに関する本を読んで勉強することは、もっとも安上がりにスコアをよくする方法のひとつです。
タケ小山のセルフマネジメントゴルフ
私も長く愛読している「屋根裏」でおなじみのタケ小山プロの良著です。
実際のコースレイアウト図を使って「このホールはこう攻める(守る)」を図解でわかりやすく説明していて、とてもわかりやすいです。
「技術力ありき」のコースマネジメントではなく、一般のアマチュアゴルファーの技術力に合わせてマネジメントを紹介しているので、週末のゴルフにすぐ実践できるのがうれしい本です。
独特なフランクな語り口で書かれていて、思わず「フフッ」と笑えてしまう箇所も。
ショットが悪いのに、90が切れてしまうゴルフの鉄則
ショットの質にこだわらず、今持っている技術力でいかに90切りを達成していくかについて、実際のラウンドレッスンの様子を交えながら解説している本です。
マネジメント力だけでなく、今後レベルアップのために必要な技術力アップのための目からウロコの練習方法が多く掲載されており、これからシングルプレーヤーを目指す人にも読んで欲しい一冊。
月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法
タイトルに「シングルを目指す」とありますが、何もレベルの高い人向けの本ではありません。
反対に、初心者の人やいつまでたっても100が切れない人にこそ読んで欲しい一冊です。
3オン2パットの「ボギーオンペース」を身に付けることで、まず狙ってボギーを取れるゴル力を鍛える。それができるようになることでスコア82の力が身に付き、シングルへの道を進んでいくという、段階を踏んだ流れが好感が持てます。
練習場でできるコースマネジメント習得術
いつも行く練習場でも、コースマネジメントを身に付けることができます。
打ちっ放し練習場で、ただ何も考えずに真っ直ぐいい打つことだけに執着していませんか?それでは本当のゴルフ力は身に付きません。
練習場でコースマネジメントを身に付ける方法として最適なのは、「仮想コースをラウンドする」という方法です。
練習場をコースに見立て、ドライバーからアプローチまでを1球ずつ打ちます。当然、コースのように打ち直しはできません。一発勝負です。
この際、OBゾーンや池、バンカーなどの「危険ゾーン」を仮想で作り、それを避けるように打ちます。
このように練習することで、打ってはいけない「危険ゾーン」を避けるマネジメントが身に付くだけでなく、「一発勝負」の緊張感が生まれるため本番で力を発揮しやすくなります。
ラウンドレッスンを受ける
もっとも効果が現れやすいのが、ラウンドレッスンを受ける方法です。
専属のプロゴルファーが実際のラウンドに立ち会って指導をしてくれますから、独学に比べるとはるかにコースマネジメントの習熟度が早くなります。
手軽にゴルフシミュレーターを使ったレッスンもアリ
ゴルフ場にわざわざ車で長時間かけて行くのが面倒ならば、ゴルフシミュレーターを使ったレッスンを活用するのも有効です。
カメラ性能の向上等により、近年のゴルフシミュレーターの性能はかなり高く、まるで本物のコースをラウンドしているような感覚です。
ゴルフ場とは違い、駅から10分圏内に立地しているお店も多く、仕事帰りに手ぶらで気軽に寄ることができるのが魅力です。
短期間にスコアアップをしたいという方には非常におすすめの方法です。