こんにちは。たけちんゴルフです。
今日のお話は「アイアンの捕まりを良くするには?」がテーマです。
パー3とかグリーンを狙うセカンドショットで、意気揚々と打ったアイアンが「どスライス」。
ゴルフでがっかりする瞬間のひとつです。
こんな時こそ、ビシッとつかまったボールでグリーンを捉えたいですよね。
アイアンがつかまらない時、あなたは何を原因だと考えますか?
フェースターンの不足?それともスイング軌道?
それも正解なのですが、意外と見落としがちな「別の理由」も知っておく必要があります。
アイアンがつかまらない理由
アイアンがつかまらない理由とは、そもそも何でしょう?
フェースを返せていない、グリップが悪い、アウトサイドイン軌道である…。
確かにそれもあるのですが、根本的な問題として遠心力を使えていないという点があります。
遠心力を使えばヘッドはターンする
実は遠心力を上手く使えば、ゴルフクラブは勝手にターンするように作られているのはご存知でしょうか?
試しに、アイアンのグリップ先端を指でつまみ、振り子のように動かしてみましょう。
すると、ヘッドが自然とターンするのがわかると思います。
これは、遠心力でヘッドの重心が先に動こうとするからです。
つまり、遠心力を使えば「ヘッドは勝手に返る」ということです。
にもかかわらずアイアンがつかまらないのは、何らかの理由で遠心力を自ら妨害している可能性がある、ということになります。
遠心力が働かない原因
ヘッドを自然にターンさせるには遠心力を最大限に使うのがポイント、というお話をしました。
逆に、遠心力を使えないと自然なフェースターンが行われなくなり、ボールのつかまりが悪くなってしまいます。
遠心力を阻害する原因は、主に次の2つです。
- グリップの過剰な力
- 支点のブレ
それぞれ説明します。
✓グリップの過剰な力
グリップを強く握ると、遠心力が上手く働かず、フェースターンを阻害します。
先ほどグリップの先端を指でつまんで「振り子運動」を試してもらいましたが、次は指先で「ギュッ」と強くつまんで同じことをやってみてください。
フェースターンしないばかりか、振り子運動すらままならないと思います。
過剰なグリップ圧は、自然なフェースターンを妨げます。
✓支点のブレ
振り子運動は「支点」があってはじめて機能する自然現象です。
この「支点」がブレてしまうと、ヘッドがターンせず、アイアンがつかまならなくなってしまいます。
たとえば、アイアンショットで手元が動きすぎると、ヘッドが走らずボールの捕まりが悪くなります。
また、ヘッドよりも先に体がターンする「振り遅れ」も、遠心力を妨げる最大の要因のひとつです。
遠心力を最大にするポイントは、支点をできるだけ固定しヘッドの運動量を増やすことです。
アイアンでボールをつかまえるポイント
アイアンでつかまったボールを打つには、遠心力を最大限に使い、自然なフェースターンを促すことです。
そのためには、次の2点がポイントになります。
- グリップをできるだけ緩く握る
- 支点をブラさない
グリップ圧を緩める
アイアンがつかまらないと悩んでいる人は、できるだけグリップを緩く握ってみることをおすすめします。
これだけで、フェースターンが促進されて、ボールのつかまりが良くなる可能性があります。
僕も緩く握ることから始めたのですが、最初は指先で「つまむ」くらいの意識でした。
最初はどこにボールが飛ぶか不安でしょうがなかったのですが、慣れてくると球筋だけでなく距離感も安定してきました。
そこそこ飛んでくれるので、「今まで精一杯の力で打ってたの何だったんだろ?」って感じです(笑)。
ゴルフではよく「力を抜いたほうが飛ぶ」なんて言われますが、グリップ圧を緩めることで遠心力が最大化し、フェースターンが促されるからなんですね。
支点をブラさない
もうひとつのポイントは、「支点をブラさないこと」です。
「支点をブラさない」といっても、なんだか漠然として難しいと思うので、次の意識でOKだと思います。
それは、ヘッドを待つという意識です。
言い換えると、ヘッドが先に動き、遠心力につられて体が回転する、という感覚です。
今朝の練習
マット擦り素振り 100回胸を右に向けたままヘッドが左腰を過ぎるまで待つ意識。体を開かず我慢。
— たけちんゴルフ (@takechin_golf) December 18, 2022
これは、ゴムホースのような柔らかいものでスイングしてみると習得しやすいです。
ゴムホースで振り遅れないようにするには、先端が降りてくるまで「待つ」しかありません。
反対に体を開いて先に動かしてしまうと、完全な「振り遅れ」になってしまいます。
僕は「待つ」感覚を養うために、柔らかいシャフトが装着された練習用アイアンを使ってます。
グニャグニャなので、ヘッドが降りてくるまで待たないと、まともに当たりません。
でも、これで何球か打った後でいつものアイアンに持ち替えると、つかまった良いボールが打てるんですよね。
気になる方は、下のレビュー記事をどうぞ。
シャフトの「しなり」の使い方がわかるので、飛距離アップにも効果がありますよ。
アイアンがつかまらない人は遠心力を味方にしよう
アイアンがつかまらない時、「フェースをもっと返さなくちゃいけないのかな?」「インサイドアウトに振らなきゃ」と考えがちです。
だけど、遠心力を使ってクラブの特性を活かすことを考えるほうが、ゴルフはもっとシンプルで簡単になると思います。
遠心力を使うためのポイントは、グリップを強く握りすぎないこと、そしてヘッドを待ってしなりを上手に使うことの2点です。
この2つがマスターできれば、アイアンがこすり球になるとか、シャンクが出るといった酷いミスはかなり軽減されると思います(^^♪