なぜアイアンはトゥを浮かすとナイスショットになりやすいのか?

アイアン
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こんにちは。たけちんゴルフです。

「アイアンはトゥを浮かせて構える」と聞いたことがありませんか?

この記事では「アイアンはなぜトゥを浮かす必要があるのか?」の理由について解説します。

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アイアンのトゥを浮かす理由

なぜアドレスでアイアンのトゥを浮かすかというと、理由はトゥダウンが発生するからです。

トゥダウンとは、その名の通りヘッドのトゥ側が下がる現象のこと。

トゥが下がる量を見越して最初に浮かしておかないとアイアンのライ角通りに打てないんです。

ライ角とは

ライ角

ライ角とは、シャフトとソール面でできる角度のこと。

実はナイスショットを打つためには、ソールと地面がぴったり平行になるように打つ(=ライ角通りに打つ)ことが重要なポイントです。

※余談ですが、ライ角は7番アイアンで62度くらい、9番アイアンで63度くらいに設計されていて、番手が下がるごとに0.5刻みで大きくなるのが一般的です(数値はメーカーやモデルにより異なります)。

 

では、もしインパクトでソールと地面がピッタリにならなかったらどうなるでしょう?

トゥが浮きヒールが下がった状態でインパクトするとフェースは「左」を向くので、左に飛び出したりフックしやすくなります。

反対にヒールが浮きトゥが下がるとフェースは「右」を向くので、右に飛び出したりスライスしやすくなります。

 

ではアマチュアゴルファーの場合、どちらのケースが多いのか?

実は後者が圧倒的に多いと言われていて、多くのゴルファーがヒールが浮いた状態(=トゥが下がった状態)でインパクトしているためにスライサーが多いとされています。

だからトゥを浮かすんです

もう答えはわかりましたね?

トゥが下がるのを見越して、あらかじめトゥを浮かしておくんです。

そうすればインパクトでソールと地面がピッタリ平行になり、ナイスショットが打てます。

 

「じゃあトゥが下がらないように打てばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、残念ながらそれはできません。

スイング中には遠心力やシャフトのしなりなど諸々の力が働き、トゥダウンを防ぐのは不可能だからです。

プロゴルファーも極力トゥダウンを減らす工夫はしていますが、それでもいくらかはトゥ側が下がった状態でインパクトしています。

その工夫のひとつが、アドレスでトゥを浮かすことです。

特に僕たちアマチュアはトゥダウンがとても大きい傾向がありますから、アドレスでトゥを浮かす必要性は高いですね。

トゥはどれぐらい浮かすべきか

ここで「アイアンを構えるときトゥはどれぐらい浮かせばいいんだろう?」と疑問に感じる人がいると思います。

一般的には「コイン2~3枚分」と言われますが、できれば実際にチェックしてみることをおすすめします。

なぜかと言うと、どれだけトゥダウンするかは人によって違うからです。

たとえばコイン2枚分でちょうど良い人もいれば、3枚分浮かせても足りない人もいます。

ですので、それを知るためにはご自身で「自分はどれだけトゥダウンしているか?」をチェックしてみましょう。

チェック方法

簡単なチェック方法があります。

それはショットマーカーを使って確認するやり方です。

打痕だけでなくソール痕も確認できるタイプが市販されており、アイアンに貼り付けてボールを打つだけで自分のスイングの癖を知ることができます。

 

ショットマーカーをアイアンに貼り付けて、何球かボールを打ってみましょう。

そしてソールに残った痕を確認します。

 

痕が中央に集まっていればOKです。

今のアドレス・スイングのままで問題ありません。

 

問題は、ソール痕がトゥ寄りに集まっているケース。

もしソール痕がトゥ寄りに集まっている場合は、インパクト時にヒール側が浮きトゥが下がっている証拠です。

この場合は、アドレスでトゥを浮かせて調整します。

具体的にはトゥをちょっと浮かせて構え、ボールを打ってみる。それでもダメならもうちょっと浮かせてみる・・・こんな感じです。

ソール痕が中央に集まるポジションを発見したら、それがあなたにとって最善のアドレスです。

 

ちなみにショットマーカーを使う以外に安上がりな方法として「ホワイトボードマーカー」をソールに塗る方法があります。

ホワイトボードマーカーは水性で落ちやすく、ソール痕を把握するのに適しています。

※絶対に「油性マーカー」は使わないでください!ソール痕が確認できないばかりか大事なアイアンが真っ黒になっちゃいますので笑。

アイアンのライ角調整

もしどれだけトゥを浮かせてもソール痕が中央に集まらない、またはアドレスがハンドダウンすぎて違和感がありすぎるなどの場合は、アイアンのライ角調整を検討しましょう。

設備が整ったゴルフショップであれば、インパクト時のライ角度(例63.5度など)を計測してくれるので、あなたに合ったライ角に仕上げてくれます。

ただし、アイアンにはライ角調整できるものとできないものがあるので注意しましょう。

わからなければお店にアイアンを持ち込み相談することをおすすめします。

まとめ

今回はアドレスでアイアンのトゥを浮かす必要性を解説しました。

ボールに当てたい気持ちが強くなると、つい近づいて構えがちです。

しかしボールに近づくにつれてトゥは下がりますので、インパクトではフェースがかなり右を向いた状態になってしまいます。

あらかじめトゥを浮かすようにすれば、ボールとの位置も適正になりやすいですし、手元が浮きにくい構えが作れるのでナイスショットの確率が高くなると思います。

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