こんにちは。たけちんゴルフです。
今回は「スライスしないドライバーの打ち方」についてお話しします。
この記事を読んでいただいている方の中には、ドライバーのスライスに悩んでいる方がけっこう多くいらっしゃると思います。
僕も昔はかなりのスライサーで、飛距離は200ヤード飛べば十分なくらい。
肝心なところでいつもスライスOBを打ってしまい、スコアが全然良くならない日々を何年も過ごしてきました。
終いには、右OBのホールでドライバーがまったく振れない状況にまでなっていました。
そんな僕が、スライスを克服しドライバーで250ヤードほど飛ばせるようになったのは、これからお話する内容を実践したからに他なりません。
それは、ちょっとした地道な努力を必要としますが、どなたにもできる簡単な内容です。
この記事を最後まで読んで実践していただければ、きっと自分史上最大の飛距離を手に入れられるはずです。
ドライバーがスライスする原因は1つだけ
まずは、ドライバーがスライスする原因を考えることから始めましょう。
それは、インパクトでフェースが開くことです。
これ以外に、スライスする原因はありません。
もうちょっと突っ込んで言うと、スイング軌道に対してフェースが開いていることが原因です。
スイング軌道とスライスの関係
ここで注意していただきたいのが、スイング軌道がアウトサイドインだからスライスするとか、インサイドアウトだからドローが打てるわけではない、という点です。
もしかすると、あなたは「スライスの原因はアウトサイドイン」と思ってませんでしたか?
実は、インサイドアウトに振ってもスライスは打てますし、逆にアウトサイドインに振ってもフックが打てます。
たとえば、スイング軌道が3度のインサイドアウトでも、フェースが4度開けば弾道は「スライス」になります。
反対に、スイング軌道が3度のアウトサイドインでも、フェースが2度の開きなら弾道は「フック」になります。
つまり、こういうことです。
- スイング軌道 < フェースが開く角度 = スライス
- スイング軌道 >フェースが開く角度 = フック
「インサイドアウトに振っているつもりなのに、プッシュアウトスライスばかりだな・・・。」
「わざとスライスを打とうとアウトサイドインに振ったら、引っ掛けフックになった。」
上のような経験はありませんか?
理由は、先述のとおりです。
フェースが閉じればスライスしない
ちょっと難しい話になって、途中で読むのが嫌になった方もいるかもしれません笑。
僕がお伝えしたいのは、フェースを閉じることさえできれば絶対にスライスしない、ということです。
たとえ「どんな打ち方であっても」です。
これまで、あなたはスライスを直すのに、打ち方ばかりに気をとられていたかもしれません。
「もっとインサイドアウトに振らなきゃ」
「トップはここでOKかな?」
「ダウンスイングはこうやって下ろして・・・」
中には、スライスが嫌で何度もドライバーを買い替えたり、シャフト交換をしたという方もいるかもしれませんね。
スライスは、フェースを閉じることさえできれば、絶対に治ります!
ですので、この記事ではフェースを閉じるためのコツや方法をお伝えします。
スイングを大きく変えることをしなくても、今からお伝えする内容を実践すれば、スライスを打ちたくても打てない、そんな打ち方が身につきます。
なんでドライバーだけスライスするの?
ちょっと話が脱線しますが、重要なので書きました。
この記事を読んでいただいている方の中には、アイアンと同じ打ち方をしているのになぜかドライバーだけスライスする、という悩みを持っている方がいると思います。
この原因は、ヘッド形状の違いにあります。
アイアンは上から見ると、薄っぺらい板のような形状をしています。
だけどドライバーは、ヘッドの後ろ側がボテッと出っ張っていますよね?
後ろ側が出っ張っているということは、そこに重さが集中しているということ。
つまり、ドライバーは後ろ側に倒れやすく、フェースが開きやすいクラブだということです。
このことを、しっかりと頭に入れておいてください。
スライスしないドライバーの打ち方
では、本題の「スライスしないドライバーの打ち方」を解説します。
冒頭でお伝えしたとおり、フェースを開かないように注意しさえすれば、スライスは出ません。
とはいえ、ドライバーは「開きやすい」クラブなので、工夫が必要です。
ポイントは、次の3つです。
- グリップ
- 振り遅れ対策
- 左腕の捻り戻し
ひとつずつ解説しますね。
①グリップ
フェースの開きを抑える一つめのポイントが、グリップです。
意外とグリップが適当という人が多いですが、「グリップを変えただけでスライスが治った!」という人も多いので、やる価値大です。
ボールをつかまえるにはフックグリップが基本です。
では、ドライバーでスライスを防ぐための「フックグリップの作り方」をご紹介します。
毎ショット、この手順で握ってくださいね。
まず、直立した姿勢で、ヘッドを胸の前に持ってきてください。
シャフトは、地面と平行です。
シャフトを左に回しトゥを10時の方向に向けたら、その状態のまま普通にグリップしてください。
グリップが完成したら、次にアドレスを作ります。
先ほどのグリップのまま、真下にヘッドを下ろすと、フェースがかなり左を向いて「かぶり」ますよね?
そこで、グリップはそのまま、フェース面を目標に向けてください(※絶対にグリップを握り変えないでください)。
すると、グリップエンドが左股関節あたりを指した「ハンドファースト」になると思います。
右肘が軽く曲がり、左腕が右腕よりもやや前に出るはずです。
下の写真のように、小文字の「y」が作れていたら正解です。
正しいグリップが作れたとしても、テークバックでフェースを開きながら上げてしまうと意味がなくなってしまいます。
実はこの癖を持つゴルファーは非常に多く、スライスの大きな原因になっています。
テークバックでフェースを開かないためのコツや方法については、別記事テークバックでフェースを開くことの危険性【早めに治すほうが吉です】をご覧ください。
②振り遅れ対策
フェースが開く要因は、他にもあります。
それが振り遅れです。
ドライバーはシャフトが長いぶん、振り遅れやすく、フェースが開きやすいクラブです。
僕の経験上、もっとも効果的で使えると感じているのが、グリップエンドを「おへそ」に向けたまま振るという方法です。
インパクトエリア前後でグリップエンドをおへそに向けたまま振る意識を持つと、クラブが常に体の正面に維持されるため、振り遅れが解消されます。
体を止めて腕だけを速く振る方法もありますが、振り遅れには効いても、方向性に難があります。
なぜなら、腕と体の動きがバラバラになって、同調性がないからです。
インパクトエリア付近でグリップエンドをずっとおへそに向けた意識で打てば、振り遅れないだけでなく、体の動きともシンクロするので方向性が高くなります。
③左腕の捻り戻し
上記①と②だけでも、かなりドライバーのスライスは軽減されると思います。
ですが、「さらにボールを捕まえたい」「もっと飛距離を伸ばしたい」という方は、今からお話しする内容を知っておいて損はありません。
それが、左腕の捻り戻しです。
わかりやすくするために、フレループという練習器具を使って説明します。
フレループとは、曲がったシャフトの先端に丸いおもりが付いた、ちょっと変わった練習器具です。
実は、これがドライバーでボールをつかまえる動きをマスターするのに、ちょうど良いんです。
冒頭で、ドライバーは後ろ側に倒れやすいヘッド形状で、フェースが開きやすいクラブだとお話ししました。
下の写真のように、スイング中ヘッドにはずっと後ろ側に倒れようとする力が働いているんですね。
ドライバーだとヘッドが軽いのでわかりにくいのですが、フレループを使うとその力が手にダイレクトに伝わります。
このまま何もせず打てば、フェースは開いたままになってしまいます。
そこでポイントになるのが、左腕の捻り戻しです。
後ろ側に倒れようとする力に対して、左腕を反対側に捻ることで倒れないように抵抗する「反対の力」を加えてやるんです。
フレループだと、おもりを前側に倒す動きです。
水平素振りの場合、スライサーの多くはこうなってますが・・・↓
じゃなくて、こう!↓
左腕を捻り戻して、おもりを「立てる」動きです。
フレループ1本あれば、家での空き時間や、練習場で打つ前に素振りをするだけで、ボールを捕まえる動きを簡単にマスターできます。
ちなみに、ボールを打てるタイプもあります。
僕はもともと素振り専用タイプを持っていましたが、最近打てるタイプ(UTERU)を買ったため、知人に譲りました。
UTERUが1本あれば、素振りもボールを打つのも両方できちゃうからです。
どちらも1万円くらいと安くはありませんが、時短でスライスを直したい方は、持っていて損はないと思いますよ。
では、今日のおさらいです。
1つめは、グリップ。
「10時で握って、小文字のy」がキーワードです。
2つめは、グリップエンドをおへそに向けることでしたね。
振り遅れによるフェースの開きを、これでシャットアウトできます。
3つめは、左腕の捻り戻しです。
これをマスターできれば、持ち球をドローに変えるることもできちゃいますよ!
ぜひトライしてみてください!