こんにちは。たけちんゴルフです。
2023年が始まって2週間ほど。まだ1月中旬だというのに、日本各地では春のような暖かい日が続いていますね。
この記事をお読みのゴルフ好きの方の中には、「ゴルフ場がクローズにならず助かっている」という方も多いかもしれません。
冬将軍が再びやってこない今のうちに、ゴルフを楽しんでおきたいものですね。
ところで、あなたは「ダフリとトップ、一体どっちがいいんだろう?」と考えたことはありませんか?
ダフリとトップは、ゴルフにおけるミスショットの代表例。
両方出ないに超したことはありませんが、いかんせん、ゴルフはミスが前提のスポーツです。
「ミスをするならどっちが得か?」を考え続けることが、スコアアップへと導きます。
結論を言うと、ダフリとトップなら、トップのほうがいいです。
むしろ、あえてトップを打つほうがスコアが良くなりますし、上達も早いです。
実は、狙ってトップを打てるようになると、あなたのゴルフレベルは何段階も上がります。
プロや上級者もやっていることなので、その成果は「お墨付き」です。
とはいえ、ただトップを打てばいい、というわけではありません。
トップには「良いもの」と「悪いもの」があるからです。
この記事を最後まで読んでいただき、正しいトップが打てるようになれば、あなたのゴルフが大きく躍進する可能性があります。
ダフリとトップ、どっちがいい?
ゴルフでは、ダフリとトップのどっちがいいかと言うと、圧倒的にトップです。
理由は、次の2つです。
- トップのほうが前に進むから
- トップを打てるほうが上達するから
1つめの理由が、ダフリよりトップのほうが前進できることです。
青木功さんは「ゴルフはゴロフ」という名言を残していますが、たとえ芯に当たらなくても、トップであれば転がしてグリーンに近づけることができます。
一方、ダフリは距離が出ないため、スコアロスの大きな原因となります。
ダフリが許容されるのは、バンカーからのエクスプロージョンショットと、特殊なショットだけです。
ここまでは想像しやすいと思いますが、重要なのは2つめの理由です。
それは、ダフリよりトップを打つほうが上達が早いという点です。
いったい、どういうことでしょう?
「ダフリよりトップ」が功を奏するケース
ここでちょっと想像してみてください。
今日は、友人仲間との待ちに待ったゴルフコンペです。
しかし、当日はあいにくの雨。
フェアウェイは踏むと水がにじみ、歩くとグシャグシャと音を立てます。
さて、あなたはダフリとトップ、どっちがいいと思いますか?
ここで「ダフリ!」と答える人は、かなり捻くれ者ですね笑。
ちょっとでもダフれば、飛ばないばかりか、顔に泥が「バシャッ」と跳ねてきそうです。
答えは、もちろん「トップ」です。
「低い球でもOK!」のつもりで、わざとトップを打ちます。
ソールを浮かせて構えているので、ダフる心配はほぼありません。
あなたの意識は、ただボールをクリーンに打つことだけに集中しています。
トップ気味の低いボールも出ますが、少し厚めに入るとナイスショットです。
しかも、トップ系のボールはスピン量が少ないので、ほとんど曲がりません。
打つボールのほとんどが、グリーンめがけて飛んでいきます。
実はこれ、僕のエピソードです。
もう7~8年も前の話ですが、この日生まれて初めて「72(パープレー)」が出ました。
このとき、僕が考えていたのは、芯に当てることではありません。
「ミスするなら、絶対にトップ。」
考えていたのは、ただそれだけです。
雨は極端な例だったかもしれませんが、ダフリはスコアに悪影響を与えても、良い結果をもたらすことはほとんどありません。
一方、たとえ同じミスでも、トップであれば上の例のように「良い結果」をもたらしてくれることもあるんです。
良いトップと悪いトップ
ここで「トップなら何でもいいの?」と思った人がいるかもしれません。
もちろん何でもOKというわけではなくて、最終的には「良いトップ」を打てるようになることが、レベルアップの鍵になります。
では「良いトップ」とは、一体どんなものでしょうか?
それは、クラブが下降する最中にインパクトを迎えるトップです。
下の絵で説明しますね。
A~Cはボールを、ピンクの半円はスイング軌道、緑の矢印は地面およびスイング方向、赤い点線はスイングの最下点を、それぞれ表しています。
では、「良いトップ」はA~Cのどれだかわかりますか?
クラブが下降する最中にインパクトを迎えているものですから、答えは「A」です。
Aは最下点の前でインパクトしているので、ダフリの危険はまったくありません。
ハーフトップ気味にインパクトを迎えているものの、ダウンブローに入っているため、ボールには適度なスピンが入り高さも出せます。
一方「C」は同じトップですが、Aとは違い、クラブが上昇している最中にインパクトを向かえています。
最下点がボールより手前にあるため、ダフリのリスクがあるだけでなく、チョロの可能性もある「悪いトップ」です。
もしもあなたが、これから上達を願うなら、絶対に「A」のインパクトを目指すべきです。
なぜなら、この形がダウンブローの「入り口」だからです。
上手い人を練習場で観察していると、マットに当たる音がほとんどしません。
「カシュッ」という濁りのない、乾いた音を周囲に響かせます。
紛れもなく、ボールをクリーンに捕らえている証拠です。
練習場でもダフリよりトップが上達する
反対に、練習場で「ドスン」とか「ガスッ」という、マットに当たる鈍い音がする場合は、ほぼダフリです。
練習場ではナイスショットかもしれませんが、ラウンドだと高確率でダフリになると思います。
アイアンが上手くなりたいなら、あえてトップボールを打つ練習をおすすめします。
マットに一切触れないよう、ボールだけをクリーンに打つ練習です。
僕が初めて72でラウンドしたあの日、何も「行き当たりばったり」でトップを打とうとしたわけではありません。
実はその2ヶ月ほど前、レッスンプロから「わざとトップを打つ練習をしなさい」と勧められ、ずっとこの練習を繰り返していたんです。
どんな練習をしていたかは、下の記事で書いています。
ボールはマットの上でもいいですし、最初は高くティーアップしてもOKです。
スコアラインの下から2本目でボールの赤道をヒットするイメージを強く持ち、マット(またはティー)に絶対当てないように打ちます。
最初はたぶん、ほとんどボールが上がらないと思います。
それでもいいので、とにかく「ダフリが出なければOK!」と、がんばって続けてみてください。
いずれ必ず、高いボールを打てる日が来ます。
目指すは、上図「A」のようなインパクトです。
ポイントは、上から打ち込もうとしないことです。
払い打つように、ヘッドを低く長く保つほうが、ボールだけを綺麗に拾えると思います。