アイアンやウェッジで、肝心なときにシャンクが出るという方は多いのではないでしょうか。
巷ではシャンクが出る原因がさまざま紹介されていますが、中には「その通りにやってもシャンクが出る」という方もいるかもしれません。
そんな方にぜひ参考にしていただきたいのが、伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎さんによる「シャンクがはつま先体重が原因である」という教えです。
要するに、シャンクを防ぎたければ体重をつま先よりも後方にすればよい、ということです。
「たったそれだけ?」と拍子抜けするかもしれませんが、シャンクだけでなくドライバーのスライス防止にも役立つので、ぜひ試してみてください。
シャンクはつま先体重が原因である
シャンクというのは、つま先下がりのライで出やすいことからもわかるように、体重がつま先にかかり過ぎたときに頻発する。
引用元:中部銀次郎 ゴルフの神髄~もっと深く、もっと楽しく~
これは僕が普段から繰り返し愛読している「中部銀次郎 ゴルフの神髄~もっと深く、もっと楽しく~」という本の一節です。
中部さんはこの本以外でもさまざまな書籍の中で、僕たちアマチュアゴルファーの技術向上やスコアアップに役立つ数多くの言葉を遺してくれています。
中部銀次郎さんといえば、日本アマで6勝のほか、プロの試合でも勝利を上げるなど、当時「プロより強いアマチュア」と呼ばれたほどの名プレーヤーです。
中部さんに関する著書は数多く出版されていますが、どちらかといえばゴルファーとしての心構えとかメンタル的な内容が多く、技術的な話はあまりありません。
「シャンクはつま先体重が原因である」というのは、数少ない貴重な技術面でのアドバイスのひとつです。
中部さんは次のように続けます。
だったら、シャンクを直すには、つま先にかかった体重を後方ーつまり土踏まずに移動させればいい。誰にもわかる理屈だし、体重が土踏まずにあれば、シャンクは出そうと思っても絶対に出ない。
引用元:中部銀次郎 ゴルフの神髄~もっと深く、もっと楽しく~
シャンク癖のある人はかかと体重の意識で丁度いい
シャンクは打ち上げのショットやアプローチショットでよく起こります。
こういうときというのは、たいていフォローサイドの体の回転が不十分になりがちで、つま先に体重が残りやすいのかもしれません。
アプローチだと「当てたい」という気持ちが強くなって、余計に体がボールに近づいちゃうのも原因でしょう。
インパクトでは前傾が崩れないように左のお尻を後ろに突き出すようにして、つま先にかかった体重をかかと寄りに移動させる動きが大切です。
とはいえ、中部さんはこのようにも述べています。
「ええ、確かに体重を土踏まずにかけていたつもりなんですけど…」
と答えるが、相変わらずシャンクが出るということは、まだつま先に体重がかかっている証拠なのだ。
引用元:中部銀次郎 ゴルフの神髄~もっと深く、もっと楽しく~
体重を移動している「つもり」ではダメということですね。
シャンクが癖になっている人は、思い切って「かかと体重」で打つくらいの意識が必要なのかもしれません。
つま先体重から後方へ移動させられるようになれば、ドライバーもヒールではなく芯に当たる確率が高くなるので、ぜ意識してみてください(^^♪