アプローチで失敗しやすいゴルファーの方には、次のような悩みがあるかもしれません。
- アプローチのクラブ選択のやり方がわからない
- 距離の打ち分けが上手くいかず、ピンに寄らない
- 距離を打ち分けようとするとダフリやトップが出る
こんにちは。たけちんです。
ゴルフにおいて、アプローチのクラブ選択はスコアを縮める上でとても大切な要素です。
一本のクラブで振り幅を変えて距離を打ち分ける方法もありますが、とても難易度が高いため、クラブを変えて打ち分けた方が失敗が少なくなるからです。
とはいえ「クラブ選択の基準がわからない」という方は多いと思います。
この記事は次の内容に沿って解説していきます。
- クラブ選択の基本となる考え方
- 「30ヤード=サンドウェッジ」は失敗の元
- 簡単に距離の打ち分けができる「3分割法」
これまでアプローチで距離の打ち分けが上手くできずにミスを繰り返してきた方は、この記事を読むことで、簡単な距離の打ち分け方を身に付けることができます。
アプローチで自在に距離の打ち分けができるようになれば、ミスが減り、あなたのスコアは飛躍的に良くなります。そしてスコアが良くなれば、今よりもっとゴルフが楽しくなるでしょう。
お伝えする方法は誰でも簡単にできるものなので、ぜひ最後までお付き合いください。
アプローチにおけるクラブ選択の基本
ここでちょっと想像してみて下さい。
あなたはピンまで残り30ヤードの地点にいます。
ではあなたは、どのクラブを選択しますか?
ここで「サンドウェッジ」と即答した方は、もしかするとアプローチで苦労している人かもしれません。
距離だけでクラブ選択すると失敗する
反対に、もし質問を見て「情報量が少なすぎる」と感じたなら、あなたは非常にゴルフIQが高い方なのかもしれません。
そうです。クラブ選択をするには、あまりに情報が不足しています。
どういう事かと言うと、「残り30ヤード」といっても、グリーン手前の状況が不明ですよね?もしかするとバンカー越えかもしれないし、手前にラフがあるかもしれない。ボールの状況(ライ)も、フェアウェイなのか、ラフなのかも不明です。
たとえばバンカー越えならサンドウェッジやアプローチウェッジで高いボールを打つ必要があるでしょう。
しかし、ピンまでずっとフェアウェイが続くなら、高い球を打つ必要はありません。サンドウェッジでザックリする傾向がある人は、別に7番アイアンで転がしてもOKなんです。
アプローチは「転がせるか・転がせないか」
アプローチが得意な人や、ゴルフIQが高い人は、残り距離だけでクラブ選択をすることはありません。
ライやピンまでの状況などを総合的に判断して、クラブ選択をします。
その判断のひとつの指標となるのが、「転がせるか・転がせないか?」です。
アプローチは転がすのがもっともピンに寄りやすい方法なので、アプローチが上手い人は常に「転がせないか?」を最初に考えます。
またサンドウェッジよりも9番アイアンや7番アイアンの方がロフトが立っているので、ザックリやトップなどの致命的なミスを防ぐことができます。転がしの方が安全なんですね。
「これはどうやっても転がせないな」と判断したときに初めて、ボールを高く上げるという選択肢を選ぶのです。
【簡単】アプローチの距離を打ち分ける「3分割法」
「クラブ選択の重要性は理解できたけど、距離の打ち分け方がわからない」という方がいるかもしれません。
アプローチでは40ヤードや60ヤードなど、中途半端な距離ばかり。クラブごとに「どれくらい飛ぶか?」という「基準」を作らなければいけません。
そこでおすすめの方法が「3分割法」です。
ネーミングは僕が勝手に付けたものなので、無視してもらっても大丈夫です(笑)。
3分割法とは、スイング幅を3つに分け、1本のクラブで3つの距離基準を作るやり方です。
ここだけ聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、とても簡単で、誰でも確実な距離感を作れる方法なのでぜひ試してみて欲しいと思います。
やり方は次の通りです。
練習場に行ったらピッチングウェッジなどクラブを一本持ち、「大・中・小」の3つのスイングでボールを打ちます。大は肩から肩まで、中は腰から腰くらい、小は膝から膝くらい。
練習場で何球か打ったら、それぞれの距離の平均値をメモしておきます。
たとえばピッチングウェッジなら、「大=80ヤード・中=50ヤード・小=25ヤード」といった具合です。
これを複数のクラブで行うことで、色んな「距離の基準」を作ることができます。
白いビニールテープに3つの距離をマジックで書き、クラブのシャフト部分に貼っておけば、ラウンド中にクラブ選択の参考になるので便利ですよ。
ちなみに、「いつも2階や3階の打席から打っているから、距離がわかりにくい」という方は、ユピテルのレーザー測定器を使うと便利です。アプローチでも正確に距離を測れますよ。
距離感を作るポイントは、スイング幅は「適当でOK」という点です。
「4時から8時」といった厳密な振り幅にこだわる必要はない、ということです。なぜかというと、あまり厳密に振り幅を決めてしまうと、スイング自体のリズムが悪くなったりぎこちなくなったりするためです。
人それぞれ体格やリズム感が違うので、必ず「心地よい振り幅」が存在します。心地よい振り幅であれば違和感なく振れるので、リズムもスイングも良くなり、結果として成功確率が高くなるのです。
ぜひお試しを♪