こんにちは。たけちんゴルフです。
今日のお話のテーマは「ウェッジを使ったアプローチ」についてです。
この記事を読んでいただいている方の中には、グリーンまわりの20ヤードや30ヤードといった距離で「サンドウェッジやアプローチウェッジを使う」という人もいると思います。
しかし、次のような悩みを持っているかもしれません。
アプローチしたときに、手前10ヤード以上ショートすることが多い。
スピンが思った以上に入ってしまったり、キャリーが思ったほど出なかったり…。
やっぱり9番とか7番アイアンを使った「転がし」が良いのかなあ?
確かにロフトのより少ないアイアンで打つ方が「ボールが前に行く力」が強いので、個人的にはおすすめです。
しかし、中には「やっぱりウェッジを使いたい!」という方もいると思います。
そこで今回は、サンドウェッジを使っアプローチで「いかにショートを減らすか」について、打ち方や考え方をお話したいと思います。
アプローチがショートする原因とは?
アプローチを打つとき、主に次の3つのことを考えます。
- 弾道高さ
- ボールの落としどころ
- ラン(落ちた後の転がり)の距離
アプローチの秘訣は、打つ前に上記を強くイメージし、それに限りなく近いボールを打つことです。
イメージと弾道とが一致すれば、勝手に寄ってくれるんですね。
でもアプローチがショートするということは、次の2つの原因があることになります。
- イメージが間違っている
- 打ち方にエラーがある
前者の場合、いったん打ち方のことは忘れて「イメージ作り」に取り組む方が早いと思います。
イメージ作りとは、「もし手で投げるとしたら、どんな弾道ならカップに寄るだろう?」ということです。
当ブログ「悪いのは打ち方?打ちっぱなしでの正しいアプローチ練習方法」でお話しているのですが、せっかく正しい打ち方ができていても、そもそものイメージが間違っていればアプローチが寄ることはありません。
では、イメージはちゃんとできている、でもイメージとは違う結果になってしまう場合には、一体どうすればいいのでしょう?
このようにイメージと実際の弾道とにギャップがある場合、最初の選択肢は「クラブを変えること」です。
たとえば、「イメージよりもランが出なかった」なら、以降のホールではよりロフトの少ないクラブを選ぶという具合です(例:SW→9番アイアン)。
これが僕たちアマチュアゴルファーにとって最も確実で、ミスが出にくい方法だと思います。
でも、「グリーンまわりではウェッジ一本で勝負したい!」という方もいますよね?
その場合は、打ち方に一工夫加えると上手く対処できます。
ウェッジはショートしやすい
感覚でわかると思うのですが、ウェッジはショートしやすいクラブです。
言い方を変えると、飛んだり飛ばなかったりするクラブです。
たとえば、グリーンまわりでサンドウェッジのアプローチを選択したときに、思ったよりも前に飛ばないことってありませんか?
いつもなら10ヤードキャリーする振り幅なのに、「ポコン」と5ヤードしか飛ばない。
そんなときに限って、ボールにスピンがかかって前に転がりません。
またキャリーは同じでも、スピンが入ったり入らなかったり、なんてことも起こります。
このように、ウェッジは「不安定な」クラブなんですね。
なぜこんなことが起きるかというと、ロフトが多すぎてフェースにボールを乗せるのが難しいという点があります。
フェースにボールを乗せるというと難しい表現かもしれませんが、要するにロフトなりの弾道やスピン量で打つということです。
ウェッジを使ったアプローチでショートする場合、多くのケースでボールがフェース上を滑ったような感じになっています。
まるで、ドライバーの擦り球スライスのように、ボールが前に飛んでくれないんですね。
ウェッジのショートを防ぐには、フェースにボールを乗せて運ぶ打ち方を練習する必要があります。
ちゃんとフェースに乗せて前にボールを運べるようになれば、どんな距離であれ、いつでも安定した距離感で打つことができるようになります。
ウェッジで「ドローボール」を打とう
グリーン奥からの強烈な下りでもない限り、ウェッジでのアプローチで大切なのは、ちゃんとボールを前に飛ばしてあげることです。
アプローチがショートするときは、多くの場合ボールに「前」よりも「上」に向かう力が大きく働いてしまい、キャリーが出せていません。
イメージよりもボール初速が遅く、弾道も高いため、ランも出ません。
ボールがカップに向かっていく勢いはなく、途中で失速してしまいます。
そんな状況が多いという方に、僕が個人的なおすすめするのが、サンドウェッジでドローボールを打つ練習です。
ドローボールとは右から左に曲がる球筋(右打ちの場合)で、ボールが前に進む力が強い特徴を持っています。
ウェッジでドローボールのイメージを持つと、ボールが前に進む力が強いので、アプローチがショートしやすい人におすすめです。
とはいえ、短い距離なので左へ曲がる幅は極めて少なく、方向性に支障はないのでご安心を。
打ち方は色々ありますが、ここでは僕が普段行っている打ち方をご紹介します。
インサイドからクラブを入れやすいように、ボールはやや右足寄りに置きます。フェース面は、目標にスクエアに構えます。
スタンス向きは自由ですが、肩や腰のラインは、目標にスクエアです。
ハンドファーストに構えたら、フェース面を変えないようにテークバック。このとき、クラブは若干インサイド気味に上がります。
切り返し以降も、ハンドファーストの形は崩しません。
右手首の角度(ヒンジコック)を維持したまま、ややアウトサイドに向かってスイングします。
このとき、手首をこねたりすると方向性が悪くなるので注意しましょう。
スイングイメージとしては、ロフトを立て、フェース面を変えないまま卓球のドライブを打つ感じです。
上から打ち込んだりせずに、ボールの手前から芝の葉の上を滑らせるように打つと、上手くボールを拾えると思います。
まずは10ヤードくらいから、この打ち方を試してみてください。
インパクト時のロフト角が安定してくるので、「イメージよりもショートした!」なんてミスが減ると思いますよ(^^)♪