ドライバーが地を這うような低弾道ばかりで、飛距離が出ない。
本記事は、こんな悩みを持っている方向けの記事になります。
高すぎる弾道も問題ですが、ドライバーが低すぎるボールばかりだと飛距離不足に悩みます。キャリーが伸びないからですね。
ドライバーが飛ばない人は、ヘッドスピードを上げるより、適正なボール高さでキャリーを伸ばす方が得策です。
この記事では、ドライバーでボールを上げるコツや効果的な練習方法を紹介します。
かつて低弾道の悩みを解決した僕が実践した方法なので、効果は保証しますよ。
ドライバーでボールを上げるために必要なこと
次の3点になります。
- 最下点を過ぎてからインパクト
- しなりを使う
- 適正なドライバー選び
ドライバーでボールを上げるには、上記3点が最重要。なので練習も、上記を満たすメニューを組むのが大事です(※後述:ドライバーでボールを上げる練習)。
最下点を過ぎてからインパクト
ドライバーの、最重要ポイントです。
高めにティーアップしたドライバーは、最下点を過ぎてからインパクトが基本です。ボールが上がり、ドライバーの性能を100%発揮。飛距離が伸びます。
最下点や、最下点より前で打つと、ボールは上がらないです…。
✓軸が動くと、最下点も動く
ポイントは、スイング軸が左右に動くと、最下点も動くということです。
例えば、飛ばそうとして左サイドに思い切り体重移動すると、最下点も左に移動し、ボールが上がらなくなります。
昔の僕はこのタイプで、レッスンプロに見てもらったところ「左に突っ込んでるよ」と言われて、修正しました。
しなりを使う
下がイメージ画像になります。
結論を言うと、この形でインパクトできると、ボールが高く上がるようになり、そして飛距離がかなりの割合でアップします。
どうしてボールが高くなるかというと、シャフトが上のようにしなることで、ロフトが上を向くからです。
ちなみに、プロは全員この形になっていて、アマチュアとの飛距離差を生み出しているといって過言ではありません。
難しく感じるかもしれませんが、正しい練習をしてコツをつかめば、できるようになります。
適正な道具選び
自分に合った、適正なドライバーを選ばないと、弾道が低くなります。
例えば、ヘッドスピードの遅い人が低ロフト(9度台など)のドライバーを使うと、当たり前ですが低弾道になります。
また、シャフトの硬さや調子も、ボールの高さに影響します(※後述:ボールが上がりやすいドライバー)。
自分に合ったドライバーを使えば、ボールを上げることができるようになります。
ドライバーでボールを上げる練習
低弾道に悩んでいた僕が、実践していた練習です。
やれば必ずボールを上げられるようになると思うので、頑張ってトライしてみてください。
- 両足揃え打ち
- 右足前の仮想ボール打ち
- 寸止め素振り
大事なのは、練習の目的の明確化です。
①両足揃え打ち
両足の踵(かかと)を揃え、ボールを打つ練習になります。
この練習の目的は、軸ブレ防止です。
両足を揃えてドライバーを打つと、スイング軸が左右にブレなくなります。
つまり、最下点が一定になるということです。
やり方はとても簡単で、両足の踵をつけたまま、ドライバーを打ちます。
ボール位置は、左脇の下辺りでOKです。
このとき、最下点を意識しましょう。
ポイントは、手だけで打たず、体の回転で打つことです。
両足揃え打ちは、個人的に超おすすめの練習です。
僕も練習場に来たら、最初に必ずこの練習をやります。
フェースターンの練習にもなるので、スライス防止にも効果的です。
②右足前の仮想ボール打ち
ドライバーの弾道が低い人は、ボールを「打ちに行っている」状態です。
なので、右足の前の「仮想ボールを打つつもり」にすると、打ちに行くことがなくなって、ボールが上がるようになると思います。
ちなみにこれも、軸ブレ防止の効果があります。
あくまで「つもり」で、実際ここにボールを置くわけではないのですが、効果は絶大です。
ドライバーでボールを上げたい人のほか、スライスを直したい人にもおすすめですよ。
関連記事 ドライバーで右足前の仮想ボールを打つメリットと注意点
③寸止め素振り
この「しなりインパクト」を実現するための練習方法です。
これはボールを打つ前に、2~3回インパクト前に「寸止め」する練習です。
普通にテークバックして、インパクト直前に「ビタッ」と止めます。ボールに当てないように注意しましょう。当たると、1球損します(笑)。
寸止めすると、シャフトが上図のようにしなるのがわかると思います。
これは僕がYouTubeで見つけた方法で、ボールが上がるほか飛距離がめちゃ伸びたので、紹介させてもらいました。
動画も貼っておくので、よければ参考にしてください。
ドライバーでボールを上げるコツ
ゴルフはコツを覚えると、加速度的に上達します。
僕はあるレッスンプロから、あらゆるコツを教えてもらったおかげで、死ぬほど苦手で持つのも嫌だったドライバーが得意になりました。
「ドライバーでボールが上がらないのですが…」と半ベソ状態で相談したときも、下記のコツを教えてもらって、改善しました。
そのコツというのが、次の3つです。
- 右肩下がりのアドレス
- 早めのリリース
- 右足体重でインパクト
先ほどの練習とあわせると、ドライバーで高いボールが必ず打てるようになると思います。
右肩下がりのアドレス
体の軸を傾けることを「チルト」と言います。
ドライバーでは、アッパー軌道でボールをとらえやすいように、アドレスで軸をやや右側にチルト(傾ける)することが大切です。少しだけ、右肩を下げます。
僕もそうでしたが、たぶんドライバーの弾道が低い人は、アドレスで両肩が同じ高さになっている人が多いと思います。
一度、鏡でチェックしてみることをおすすめします。
ちなみに、右肩を下げるといっても、ちょっとだけ。意識では、2~3度くらいですかね。
あまり下げると、ダフったりチョロする原因になるので、やり過ぎ厳禁です。
早めのリリース
ドライバーは、アイアンより気持ち早めにリリースすると、ボールが高く上がります。
理由は、先ほど図で解説した「しなり戻り」が早く発生するからです。
僕がレッスンプロから指摘されたのが、リリースの遅さでした。
僕の中で「アイアンとドライバーは同じスイングであるべき」という、よくわからない自負みたいなものがあって、結局のところ振り遅れていたんですね。
ヘッドが全然落ちてこないので、全然ボールが上がりません。
そこで言われたのが、「ドライバーはアイアンよりシャフトが長いのだから、リリースを早くして当然」という言葉。確かに…(笑)。
リリースするとはいえ、手首を返すとかではなくて、トップでできた右肘の角度を、早めにほどく意識です。
ボールが上がらない人や、スライスが多い人は、トップからいきなり右肘を伸ばすくらいで丁度いいかもしれません。僕は、それくらいやりました。
同じことが「100切り選手権」の佐久間馨プロの本「ひじを緩めればあなたのゴルフは見違える」にも書いてあります。
リリースのタイミングを早くすると、インパクトでシャフトのしなり戻りが起きて、フェース面がロフトより上を向きます。そのためアッパーブローでボールを捉え、高い弾道になるのです。
右足体重でインパクト
僕の悪い癖が、インパクトで体がボールに突っ込んでしまう点でした。
そこで取り組んだのが、インパクトまで右足体重で打つことです。
右足体重のまま打てば、最下点をボールの手前にした状態で打つことができます。自然とアッパーブローになるので、ボールは上がるし飛距離は伸びるしで、良いことづくめです。
「それじゃダフるんじゃないの?」と思うかもしれません。
それが、意外と大丈夫です。
もしかすると最初はダフるかもしれませんが、すぐに馴れると思います。
右足体重のままインパクトして、フォローで左足に乗っていくイメージです。
最初は難しかったので、素振りで練習しました。
ボールが上がりやすいドライバーを使おう
練習やコツも大事なのですが、自分に合ったドライバーを使うというのも、大切です。
というのも、自分のヘッドスピードやスイングタイプに合わないドライバーだと、どんなに頑張ってもボールが上がらないからです。飛距離も出ないと思います。
今、ドライバーの弾道が低すぎて、キャリーが不足しているなら、一度ドライバーが合っているか確認した方がいいと思います。
ボールが上がりやすいドライバーの特徴を列挙してみました。
- ロフトの多いドライバー
- 柔らかいシャフト
- 先調子のシャフト
ロフトの多いドライバー
言わずもがな、ですね。
もしも今9度台のロフトなら、10~12度のドライバーをおすすめします。
ちなみに、ロフトが大きくなるほどサイドスピンが減るので、方向性が安定しておすすめです。
柔らかいシャフト
一般的に、柔らかいシャフトほど弾道が高くなり、硬いほど低くなります。
(もちろん、同じ条件で、同じスイングをした場合ですが…)
ですので、ドライバーでボールを上げたい場合には、柔らかいシャフトを試してみることをおすすめします。
先調子のドライバー
先調子のドライバーは弾道が高くなりやすく、元調子のドライバーは弾道が低くなりやすいです。
理由は、シャフトがしなるポイントの違いです。
先調子はシャフトの先端側が大きく動くので、ロフトが上を向いて当たりやすいです。
反対に、元調子はシャフトのグリップ側が大きく動くので、ロフトが下向きで当たりやすくなります。
ですので、現状ボールが上がらない人は、先調子のシャフトのドライバーを試してみると、良い結果になるかもしれませんよ。