こんにちは。たけちんゴルフです。
まだまだ残暑が続いていますが、皆さんも熱中症にはくれぐれも注意しながらゴルフを楽しみましょうね!
今日のお話のテーマは「パターの距離感」についてです。
ところで、あなたはどのような方法でパッティングの距離感を合わせていますか?
この記事のタイトルにもある通り、距離感を合わせる方法のひとつに「振り幅で調節する」というものがあります。
もしかすると、あなたも振り幅で距離感を出しているタイプかもしれませんね。
しかし、次のような悩みをお持ちなら、振り幅だけで距離感を調節するのはちょっと危険かもしれません。
同じ振り幅でストロークしているはずなのに、距離感がまったく合わない…。
パターの距離感が出ずに3パットを連発してばかりという方は、ぜひ気軽に読んでみてください。
パターの振り幅調節だけでは距離感が出ない理由
振り幅を同じにしているはずなのに、どうして距離感がバラバラになるのでしょう?
理由はとてもシンプルで、たとえ同じ振り幅でも、ストロークのスピードが変われば距離も変化してしまうからです。
たとえば、同じ「右足の小指から左足の小指まで」の振り幅でも、ストロークスピードをゆっくりにすれば転がる距離は短くなりますし、速くすれば当然遠くまで転がります。
同じフルショットでも、ヘッドスピードが速い人のほうがより遠くに飛ばせるのと同じですね。
スイングスピードの変化が距離感に与える影響
パターのスイングスピードは、いろんな要因によって変化します。
その主な要因のひとつが、心(メンタル)の影響です。
たとえば、練習グリーンで「右足小指~左足小指」のストロークで5m転がると把握したとしましょう。
もちろん、マシーンのように同じ振り幅・同じスピードで打てれば、安定して5m前後の距離を転がせるはずですよね。
しかし、僕たちは人間ですから、ストローク前後でいろいろと「考えごと」をしてしまいます。
「この振り幅だと、ちょっと大きいかも…。」
「もしかして、下り?」
「これを入れたらパー…絶対入れたい!」
ストローク中に「オーバーしそう」と思えば、必ずダウンスイングで減速してしまいます。
すると、本当なら5m転がるはずが、3mしか転がりません。
反対に「ショートしそう」「絶対に入れたい!」と考えれば、途中でスピードを速めてしまったり、インパクトで「パチン!」とパンチを入れてしまうこともあるでしょう。
その結果、カップを3mもオーバーして、3パットを叩いてしまいます。
機械的なストロークはおすすめしません
先述のとおり、もし僕たちが毎回同じスピード・同じテンポで振れる機械なら、振り幅だけで距離感を作るのはとても有効です。
しかし、僕たち人間にとって、距離感を「振り幅オンリー」で考えるのには無理があると思います。
なぜなら、メンタルやその他さまざまな要因によって、スイングスピードやテンポが変化してしまうからです。
パターの距離感は潜在意識をフル活用しよう
手に持ったティッシュをゴミ箱に投げ入れるとき、「振り幅はどう」などテクニカルな部分はほとんど考えないと思います。
自分とターゲットの距離を見て、無意識に、振り幅や腕を振るスピードを調節しているはずです。
ローリー・マキロイなど一流プレーヤーのパッティングコーチとして知られるデイブ・ストックトンは「(特別に意識しなくても)打ち方は潜在意識が知っている」としたうえで、自身の著書「無意識のパッティング」の中で次のように書いています。
パッティングの名手は、ラインと強さの判断に神経を集中してほぼ全精力を注ぎ込み、どんな動作をするかはほとんど意識しない。
(引用元:『無意識のパッティング』青春出版社)
振り幅だけでパターの距離感を調節しようとすると、ちょっとしたことでスイングスピードが変わったり、ストロークがぎこちなくなってしまいがちです。
そういったテクニカルな部分はいったん忘れて、もっと自分の中にある「潜在的な距離感」を活かすと道が開けてくるかもしれません。
たとえば、右手で物を投げるように、パターを右手だけで転がしてみると、意外と距離感が出るものです。
または、ボールとカップまでの距離を5秒ほどかけて脳にインプットしたら、間髪入れずにボールを打ってみましょう。
パターの距離感を合わせるためのノウハウは、世の中にあふれています。
振り幅で調節する、手は使わずに肩だけでストロークする、パターの重さを使え、などなど。
確かにテクニック的に有効だとは思いますが、これらに「がんじがらめ」になってしまい、本来僕たちが持っている潜在能力を活かせないでいるのは、とても勿体ないことかもしれませんね。
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