
ウェッジでフルショットしているのに、なぜかボールが飛ばない…。
たぶんボールの下をくぐっているんだろうけど、そもそも何でそうなってしまうんだろう?
短い距離をグリーンに一発で乗せられるようになりたい…。
ティーショットでいい場所に運んで、セカンドショットがウェッジのフルショットでピッタリの距離なのに、グリーンに届かず大ショート…。こんな悩みを持っているゴルファーの方は多いと思います。
ウェッジがグリーンに届かずに手前のバンカーに落ちたり、中途半端に距離が短いアプローチが残ってしまうと、スコアメイクが苦しくなってしまいます。できれば一発でグリーンに乗せたいところですね。
この記事では、ウェッジのフルショットが飛ばない原因がわかる6つのチェックポイント、そしてウェッジで番手通りの飛距離を出すための効果的な練習方法を紹介します。
この練習方法は僕が常にやっている内容で、非常に効果が高いと感じているので皆さんにもきっと役立つと思います。
ウェッジでちゃんと距離を出せるようになれば、自ずとアイアンも飛ぶようになってくるはずなので、がんばって取り組んでみてください。
ウェッジをフルショットしても飛ばない原因
ウェッジが飛ばない原因は、主に次の2つです。
- 芯に当たっていない
- フェースが上を向いている
それぞれ説明します。
①芯に当たっていない
ウェッジが飛ばない原因のひとつに、芯に当たっていないという点があります。
ドライバ―やアイアンは芯に当たっているかどうかを気にしても、ウェッジは無頓着になっている人が意外と多いかもしれません。
そもそも多くのウェッジはマッスルバックなので、芯に当てないと飛んでくれません。
②フェースが上を向いている
ウェッジをフルショットしても飛ばない原因は、インパクトでフェースが上を向く(開く)からです。
ウェッジといえば、ロフト角が50~60度ほど。そもそも前に飛びにくいウェッジのフェースがさらに上をむけば、ボールが高く上るだけで前に飛ばなくなってしまいます。
わかりやすい例だと、高い球でグリーンに止める「ロブショット」があります。これはウェッジを思い切り開くことでフェースを上に向け、わざと前に飛ばないようにするテクニックです。
つまり、ウェッジのフルショットで飛ばないのは、インパクトでロブショットと似たような状況になっているということですね。
とはいえ、皆さんが気になるのは「なぜフェースが上を向いてしまうのか?」という点だと思います。
ウェッジのフェースが上を向いてしまうのは、スイングのどこかでエラーが起きているからです。
次のチェックリストを活用して、原因を探ってみることをおすすめします。
ウェッジが飛ばない原因がわかる6つのチェックポイント
チェックするのは、次の6つです。
- 芯に当てているか?
- アドレス
- テークバック
- インパクト
- フォロースルー
- 速く振ろうとしていないか?
それぞれ解説します。
①芯に当てているか?
ウェッジを芯で打てているか、をチェックします。
チェック方法は簡単で、フェース面に打痕が残るショットマーカーを貼って打ってみます。
ウェッジの距離がばらつく人は、意外と芯に当たっていないことに驚くかもしれません。
このチェックを繰り返すことで、芯に当たったときの感触を覚えることができ、距離感が合ってくると思います。
関連記事 ゴルフの「芯でとらえる能力」を養うには?
②アドレス
1つめのチェックポイントは、アドレスでちゃんとハンドファーストの形を作れているか?です。
ウェッジで前に飛ばすにはハンドファーストでロフトを立てたインパクトが必須。そのためには最初からハンドファーストに構えなければいけないのが理由です。
ボールを中央よりボール1~2個ほど右に置き、グリップエンドは左股関節あたりをさすようにすると、ロフトが立った正しいハンドファーストの形になります。
ボールを左に置きすぎていたり、グリップエンドがアゴのあたりをさしていると、ロフトが寝て飛ばなくなるのでチェックしましょう。
③テークバック
テークバックでは、フェースの開き具合とコッキングの方法をチェックします。
ウェッジをフルショットしても飛ばないという人のスイングを見てみると、多くの人がテークバックでフェースを開きながら上げているようです。
テークバックでフェースが開くと、インパクトでも開いたままになる確率が高く、ボールが飛ばない原因になります。
テークバックでは、フェース面がやや斜め下を向いた形になっているかをチェックしましょう。
関連記事 シャットに上げるコツとシャットフェースをマスターするための練習法
✓コッキングの方法
コッキングのやり方によっては、テークバックでフェースが開く原因になります。
たとえば、手首を親指方向に上げる「ノーマルコック」は、左手首が甲側に折れるためフェースが開きながら上がります。このため、ボールを高く上げたいバンカーショットやロブショットで多用されます。
一方、右手首を甲側に折りながら上げる「ヒンジコック」は、フェースを閉じたまま上げるのに適したコッキングです。これは通常のショットやボールを低く抑えたいときに役立ちます。
一方のヒンジコックは、テークバックで右手首を甲側に折り、左手甲を少し下に向けながらフェースをシャットに上げていく感覚です。(中略)
ノーマルコックがフェースを開くオープンコッキングで球の打ち出し角は高めとなるのに対して、ヒンジコックはクローズコッキングですから打ち出し角は低めです。
引用:ゴルフ 100ヤードシングルになる!|中井学 著
ウェッジのフルショットで飛ばないという方は、もしかすると「ノーマルコック」で上げているのかもしれません。
④インパクト
インパクトでは、ハンドファーストを維持できているか?を確認します。
ウェッジの飛ばない原因のひとつが、キャスティングです。
キャスティングとは、簡単に言うとインパクト前に右手首の角度をほどいてしまう現象。つまり、アーリーリリースです。
キャスティングが起こるとインパクト時のロフトが大きくなるので、ボールが高く上がって前に飛ばなくなります。
右手首の角度をほどかずにインパクトできているかをチェックしてみてください。
⑤フォロースルー
フォロースルーでは、シャフトが地面と平行のポジションでトゥが真上を向いているか?をチェックします。
ウェッジが飛ばない原因として「フェースターン不足」があります。
フェースターンが足りないと、ボールに加える力が足りなくなり、前に飛びません。
フォローのフェース向きを確認して、適正なフェースターンが行われているかをチェックしましょう。
⑥速く振ろうとしていないか?
スイング全体のチェックとして、速く振ろうとしすぎていないか?を確認することをおすすめします。
結論を先に言うと、速く振ろうとすればするほど、ウェッジは飛ばなくなります。
なぜなら、フェースが開いて当たりやすくなるからです。
わかりやすい例だと、ラフからウェッジで強く打とうとすると「だるま落とし」になることが多いと思います。また、ドライバーで「思い切り振っているのに飛ばない」のも一緒です。
速く振ろうとヘッドだけを走らせると、手首を多く使ってしまうためにフェースが開きやすくなり、飛ばなくなります。これは、ロブショットやバンカーショットと同じ理屈です。
ウェッジでボールを前に飛ばすためには、クラブと体の動きをできるだけ同調させなければいけません。
同調させれば手首の過剰な動きが抑えられ、ロフトを立ててインパクトできるからです。
「ドライバ―はゆっくり振った方が飛ぶ」「ラフからだるま落としを防ぐにはゆっくり振らなければならない」というのは、これが理由です。
ウェッジで番手通りの飛距離を出すための練習方法
ここからは、僕が練習場でやっているウェッジの練習方法を2つご紹介します。
皆さんもこの練習を繰り返しやっていただくことで、番手通りの飛距離が出せるだけでなく、方向性もよくなるはずなので参考にしてください。
ウェッジで低いフックを打つ
1つめは、ウェッジで低いフックを打つ練習です。
この練習を行うことで、ロフトを立てたインパクトと正しいフェースターンが身に付きます。
練習のポイントは、次の3つです。
- テークバックで「右手のヒンジコック」を使う
- インパクトで右手の角度をほどかずフェースを立てる
- フォローでトゥが12時を向くように
ボール位置はやや右寄り。ハンドファーストに構えたら、ボールが目の高さを越えないイメージで低く打ち出すように繰り返してみてください。
ちなみに、ウェッジで低いボールを打つ練習を行うと、ピンめがけてライナーで飛んでいく方向性の高いライン出しが打てるようになります。
ティーアップしたボールをウェッジで打つ
2つめは、ティーアップしたボールをウェッジで打つ練習です。
ティーアップしたボールをウェッジでクリーンに打つには、ロフトを立ててインパクトしなければいけません。そうじゃないとトップしたり下をくぐるからです。
先ほどの低いフックを打つ練習と同じように、低いボールを打つように気を付けましょう。
関連記事 サンドウェッジでティーアップしたボールを打つ練習とその効果
ウェッジが飛ばないと、アイアンも飛びません…
ウェッジが飛ばないと、アイアンで飛距離を出すのも難しいです。
なぜなら、ロフトを立てたインパクトができていないからです。
プロは、僕たちアマチュアに比べてアイアンがめちゃくちゃ飛びますよね?ピッチングウェッジで150ヤードとか(笑)。テレビで試合を見てると、ほんと驚きます。
これは、彼らがロフトを立ててインパクトしているからです。
ある年のアメリカPGAツアーのデータによると、7番アイアンのインパクト時のロフト角(平均)は、なんと16度だったそうです(3番ウッド並みです…)。
7番アイアンのリアルロフト角は33度とか35度とかなので、いかにフェースを立ててインパクトしているかわかります。7番アイアンで200ヤード飛ぶのも納得ですね。(僕たちには彼らのようなヘッドスピードがないので、そこまでロフトを立てると反対に飛ばなくなってしまいますが…。)
アイアンで期待通りの距離を出すには、ハンドファーストでロフトを立てたインパクトが必要です。そのためにも、ウェッジで低いボールを打つ練習はとても意味があります。
今回ご紹介したウェッジを使った練習を繰り返すことで、ウェッジをフルショットしても飛ばないといった悩みが消えるだけでなく、アイアンの飛距離も自然と伸びてくると思います。