ゴルフを上達するには「一に練習、二に練習!」とボールを熱心に打ちまくっている人も多いハズ。
しかし、「打ちっ放し練習場には毎週通っているのに、全然上手くならない!」なんて悩みがある方もきっと多いと思います。
ゴルフの練習は、何もボールを打つだけが練習じゃないんですよ!
「ゴルフの練習」=「ボールを打つこと」だと下手になる可能性も
「ゴルフの練習」と聞くと、打ちっ放し練習場に行ってボールを打つ行為を想像する方がとても多いです。
確かにボールをたくさん打つことは非常によいことですが、「ボールを打たない練習」も同時に行わないと、上達するどころかかえって下手を身に付けてしまうことになり兼ねません。
打ちっ放し練習場に潜む「危険」とは?
打ちっ放し練習場での練習は、注意をしないと下手を身に付けてしまう危険があります。
なぜかというと、打ちっ放し練習場では「スイング作り」よりも「ボールを飛ばすこと」に意識が飛んでしまうからです。
なので、いつのまにか遠くに飛ばすことばかり考えて力んでしまったりして、「良くないスイング」が身に付いてしまうことがよくあります。
ゴルフは「一発勝負」のスポーツです。コースでは同じ場所から何度も打ち直すことはできません。しかし、打ちっ放し練習場では同じ場所から何度も打てるため、何球か打てばナイスショットが出て当然です。
何発も打ち直しができる状況でナイスショットが出て「ヨシヨシ」と満足していると、いざコースに出て「あれ?練習場でできていたことができないぞ」なんてことになります。
上達には「スイング作り」と「ゴルフ脳を鍛える」ことが大切
ゴルフのスコアは、二つの要素により作られます。
その二つというのが、「スイング」と「ゴルフ脳」です。
一つ目の「スイング」は、文字通り肉体的な動きから導かれる、ボールを狙った所に飛ばせる技術力です。狙った場所にボールを飛ばすためには、「正しいスイング作り」が不可欠です。
そして二つ目の「ゴルフ脳」。これはゴルフで「いかにして好スコアを出すか?」を考える力です。ゴルフは何も考えずにただボールを打っていても、スコアはよくなりません。ティーショットからカップインに至るまで、自分なりの戦略をもって臨むことが、スコアアップには欠かせないのです。その戦略を組み立てていく力が「ゴルフ脳」です。
スイング作りに役立つ練習
では、ボールを打たずに「スイング作り」ができる練習とは何でしょう?それは素振りです。
素振りはとても地味で退屈に感じるかもしれませんが、毎日正しい素振りを100回もしていれば、間違いなくゴルフは上達します。反対に、素振りは全くせずにボールばかり打っている人はいつまでたっても「正しいスイング」が身に付かないため、なかなか上達しません。
サラリーマンでも素振りだけで100を切る方法
素振りといっても、ただ何も考えずにブンブンとクラブを振っていても準備運動くらいにしかならないため、スイング作りをは言えません。
私が愛読書としている「サラリーマンでも素振りだけで100を切る方法」には、正しいスイング作りへと導く素振りの練習方法が数多く載せられています。
単調な素振りだけでなく、「飛距離アップ」や「前傾キープ」など目的別に素振りのメニューが数多く紹介されているため、飽きずに続けることができます。
ダイヤゴルフ スイング練習器
ゴルフでナイスショットを打つコツは、フォローでヘッドが加速することです。
それを体で覚えることのできる「ダイヤゴルフ スイング練習器」は、正しいスイング作りにとても役に立ちます。
この練習器具で素振りをすると、一番加速がついたところで「カチッ」と音が鳴るようにできています。フォローで加速するスイングを身に付けるために、フォローで「カチッ」と鳴るように練習をするというわけです。
私は室内で素振りをするため、短めの「TR-525」を所持しています。お風呂上りや起きたあとなど、手の空いた時に素振りをしています。
ゴルフ脳を鍛える方法
ゴルフ脳を鍛えるのに、ボールを打つ必要は全くありません。室内の、しかもリビングのソファでくつろぎながらでも可能です。その方法が「ゴルフ本」を読むことです。
世の中には多くのゴルフ本が出版されていて、私も愛読者の一人です。これまで100冊以上のゴルフ本を購入し所有しています。
そんな中から、「ゴルフ脳」を養うのに役立つゴルフ本を、厳選して3冊ご紹介します。
タケ小山のセルフマネジメントゴルフ
◆どんな本?
ゴルフのスコアメイクを実践する上でよく耳にする「コースマネジメント」を、アマチュア目線に下げて紹介してくれています。
ゴルフ本は数多く出版されていますが、どれもスイングに関するものばかりですが、本著はアマチュアゴルファーがあまり学ぶ機会の少ない「コースマネジメント」を紹介した数少ない本のひとつです。
◆読んでみた感想
著者らしいフランクな語り口で書かれており、とても読みやすく共感しやすい本です。
難しい技術論といったものはほとんどなく、「こういうホールは、こう攻める」という切り口で、ホールレイアウト図とともに解説されているところが具体的でわかりやすいです。
私もラウンド前には必ず目を通すほど、長年愛読している本です。おかげで表紙がボロボロになってしまいました(笑)。
月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法
◆どんな本?
「書斎のゴルフ」で有名な、久富章嗣さんの有名な著書です。久富さんはかつて日大ゴルフ部で主将を務められ、アマチュア時代にはなんと「全英オープン」で予選通過を果たすという快挙を成し遂げた方です。
この本は事細かなスイング理論を解説したというよりも、どちらかと言えばクラブチョイスなどの「戦術」やゴルフに対する「考え方」を解説しています。
そしてそのような知識を学んだ上で、実際に「シングルゴルファー」を目指していくためにどのように練習すればいいかが書かれています。
◆読んでみた感想
定期ゴルフ雑誌「書斎のゴルフ」の連載も含め、久富さんのゴルフ理論はスコアに伸び悩むアマチュアゴルファーにとって最も有益なもののひとつだと思います。
スコアに伸び悩むアマチュアゴルファーは、僕も含めてゴルフを「自分で難しくしている」傾向があります。たとえばグリーンまわりであえて難しいサンドウェッジを使って自滅したりするのがいい例です。久富さんは世のアマチュアゴルファーに対して徹底的に「転がし」をすすめます。あの伝説のアマチュアゴルファー、中部銀次郎さんも転がしの名手でした。
またティーショットもあえてドライバーを選択せずに、5番ウッドや時にはアイアンといったクラブもチョイスせよという教えには少なからず「勇気」が必要ですが(まわりの視線が気になる)、間違いなくスコアはまとまってくるはずです。
そうした「自滅的要素」を徹底排除した上で、まずはスコア「82」を目指す。そしてその過程でスイングを徐々に見直しながら70台を狙っていくという考え方には、非常に納得させられました。
頭がいいゴルファー悪いゴルファー
◆どんな本?
どんなときでもスコアをまとめてくる「頭のいいゴルファー」と、いつも同じパターンでスコアを崩してしまう「頭の悪いゴルファー」とを、数々の例をあげながら、どうすれば「頭のいいゴルファー」になれるかを説明した本です。
この本もテクニックなどの「技術」がメインではなく、スコアをまとめるための方法や考え方を丁寧に解説されています。
◆読んでみた感想
タイトルがなかなか衝撃的だったので(笑)、思わず購入した本です。シングルハンデとなった今でこそ少なくはなりましたが、90や100を行ったり来たりを繰り返していた当時には、「あるある」ばかりの内容でした。
「あ~、こうやって自分は自滅していたんだ」と非常に納得して読んだ記憶があります。ですので、スランプになりそうなときはいつでもこの本を繰り返し目を通すようにしています。