ドライバーに苦手意識がある方。
この記事を読んでいただいている方の中には、アイアンは難なく打てるのに、ドライバーを握った途端に上手く打てなくなる人も多いと思います。
アイアンは芝生の上から打つのに対し、ドライバーは高くティーアップするので、違和感があっても不思議じゃないですよね。
そんな方は、ドライバーを浮かせて構えることをおすすめします。
ソールしないことで、芝生の上からと同じように打てるからです。
さらに、ドライバーを浮かせて構えることで多くのメリットが生まれます。
この記事では、ドライバーを浮かせて構えることのメリットと、セットアップ時の注意点について解説します。
ドライバーを浮かせて構えるメリット
ドライバーをソールせず、浮かせて構えるメリットは次のとおりです。
- ティーアップの違和感が消える
- あおり打ちを防ぐ
- ボールのつかまりがよくなる
- ボールの曲がりが少なくなる
それぞれ解説します。
ティーアップの違和感が消える
アイアンとは違い、高くティーアップをしたボールを打つドライバーは、ある意味「特殊なショット」かもしれません。
ティーアップしたボールに対してドライバーのソールをつけて構えると、圧迫感に似た感覚を感じる方もいるでしょう。
ドライバーのソールを浮かせて、ボールの高さに合わせて構えることで、これらの違和感を消すことができます。
あおり打ちを防ぐ
上記の違和感が引き起こすのが、あおり打ちです。
ソールした状態から高くティーアップしたボールを打つので、無意識的に「下から上」に持ち上げるようなスイングになりやすいからです。
あおり打ちは、ダウンスイングでシャフトが寝てフェースが開くので、プッシュスライスの原因になります。それを嫌がってフェースを急激に返すと、左にチーピンする可能性もあります。
あらかじめドライバーを浮かせて構えることで、あおり打ちすることなく「レベルターン」のスイングがしやすくなります。
ボールのつかまりがよくなる
「アイアンは真っ直ぐまたはドローが打てるのに、ドライバーだけスライスする」という人も多いと思います。
そもそもドライバーは14本の中でもっともロフト角が小さいので、スライスしやすいクラブです。
また、先述のように「あおり打ち」をすると、さらにスライスを助長する一面もあります。
そんなドライバーのつかまりをよくするテクニックのひとつが、ソールしないで打つ方法です。
高くティーアップしたボールに対して浮かせて構えると、ライ角がアップライトになります。
簡単にいえば、「プチつま先上がり」みたいな状態です。
ライ角がアップライトになるつま先上がりでは、フェース面が左を向くのでボールのつかまりがよくなります。
さらに、足元よりも高い位置のボールを打つためスイング軌道がフラットになるのも、ボールがつかまる要因です。
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ボールの曲がりが少なくなる
当ブログのドライバーが曲がる原因とラウンドでできる修正方法という記事でお話をしていますが、フェース面の下の方に当ててバックスピン量を増やし、曲げ幅を減らすというテクニックがあります。
ドライバーを浮かせて構えると、フェースの下に当てやすく、曲がり幅を減らすことができます。
たとえば左右がOBで狭いホールなど、絶対に曲げたくないホールで使えるテクニックです。
ドライバーを浮かせて構えるときの注意点
注意すべきなのは、浮かせて構えたときにボールが芯の位置にあることです。
どういうことかというと、ソールを地面に着けてボール位置を芯に合わせたとします。この状態からソールを浮かせると、ボール位置はヒール寄りに変化するんです。
このまま打つと当然ボールはヒールに当たることになるので、「ソールを浮かせた状態で芯に合わせる」ようにしましょう。
ボールを打つ際には、なるべくティーに当てずにボールだけを打つようにしましょう。
せっかく浮かせて構えても、結局あおり打ちをしてしまっては、準備が水の泡です。
ティーを飛ばさずにボールだけを打つと、フェース面の下でインパクトしやすいのでバックスピン量が増え、方向性が良くなります。
最近のプロの選手をよく観察してみると、ドライバーショットを打った後でティーがそのまま残っているケースが多いです。
これはレベルブローでヒットして、ドライバーの方向性を高めている証拠です。
ドライバーでOBを連発しているという方は、ぜひ試してみてくださいね。