こんにちは。たけちんゴルフです。
今日は50cmや1mといったショートパットが苦手な方に向けて「どうすれば短い距離のパットを確実に沈められるようになるか?」をテーマにお話しします。
この記事を読んでいただいている方の中には「ショートパットさえ入れば、もっとスコアが良くなるのに~!」と歯痒い思いをされているゴルファーの方も多いと思います。
これを書いている僕もまったく同じで、ショートパットを外しまくり40パットを連発していました(笑)。
ところで皆さんは、ショートパットが入らないとき、どこに問題があると考えますか?
僕自身は「打ち方と練習不足が問題に違いない」と、毎日家でパターマットを使って1mくらいのショートパットを練習しました。
だけど、どれだけ練習しても、ショートパットは下手なままでした。
パターマットなら目をつぶっても入るのに、ラウンドになると全く入らないんです。
もしかすると、僕と同じ体験をされている人もいるかもしれませんね。
実は、ショートパットが苦手だった僕の問題は、ほかの場所にあったんです。
それ以来、ショートパットを外す機会は大幅に減り、多くのラウンドで30パット前半で回れるようになりました。
ショートパットが苦手だった、ただ1つの理由
いくら練習してもショートパットが苦手なままだった僕は、ある仮説を立てました。
それは、そもそも狙った方向に構えられていないのでは?という仮説です。
これは「中部銀次郎 ゴルフ 心のゲームを制する思考」という本の中にある、次の一節を読んだことがきっかけでした。
今日はどうもアプローチでダフったりザックリしたりする。パットで押し出したり引っかけたりする。そういうことってあると思いますが、そういうときはスイングやストロークを疑うのではなく、アドレスを疑うことです。いつものように構えているつもりが、違っているということが多いからです
引用元:中部銀次郎 ゴルフ 心のゲームを制する思考 本條強著・日本経済新聞出版
パターマットは「入って当たり前」
パターマットには多くの場合、センターラインが付いています。
また、パターマット自体まっすぐ構える「ガイド」になりますから、ある意味スクエアに構えられて「当たり前」なんですよね。
皆さんは、打ちっぱなしでは真っすぐ飛ぶのにラウンドに行くと急に曲がり出す、なんて経験をしたことがありませんか?
これと同じことが、パッティングでも起きていたわけです。
「50cmや1mくらいなら、ガイドなしでも真っすぐ構えられるでしょ?」と思った方はいませんか?
僕もそのように高を括っていたのですが、実はそれができていなかったから、ショートパットがいつまでも入らなかったんです。
もしも今、あなたがショートパットをポロポロ外しているのなら、僕と同じく狙った方向にアドレスできていないのかもしれません。
パットはフェースの向いた方向に転がる
ここで、今回のお話の「核」となる部分をお話します。
それは、パットはインパクトでフェースが向いた方に転がるということです。
極端にいえば、どれだけ変な(?)打ち方でも、インパクトでフェースが目標(※注 カップ中央とは限りません)に向いてさえいればカップインするということです。
たとえば、多少アウトサイドインに打っても、フェースがまっすぐ向いていれば目標へと転がってくれます。
反対に、いくらインサイドインの素晴らしいストロークでも、インパクトでフェースが右を向けば右に外れてしまいます。
以上のことから、ショートパットを確実に沈めるには、次の2点が重要だとわかりました。
- アドレスでフェースを目標に向けること
- インパクトでフェースをスクエアに戻すこと
下は僕のツイートです。
ショートパットが入るかはアドレスが9割。ボールが転がる方向はインパクト時のフェース向き。つまりアドレスが間違っていれば入る確率は激減する。パター を打つ練習も大事だけど、パター を狙い通りに「向ける」練習はもっと大事。
— たけちんゴルフ (@takechin_golf) December 8, 2022
この点に気付いてから、僕は①アドレスで目標にフェースを向けることと、②インパクトでフェースをスクエアに戻す方法についてトコトン考えました。
フェースを目標に合わせる方法
ここからは、パターのフェースを目標に合わせる方法についてお話しします。
その前に、目標とは「打ち出したい方向」であって、カップ中央とは限らない点にご注意ください。
なぜなら、ショートパットとはいえ、傾斜や芝目の影響を受けるからです。
たとえば、フックラインの場合、打ち出す方向はカップ中央より右側になります(どれだけ右を狙うかは傾斜の度合いや上り下り、距離によって変わります)。
ショートパットの場合、カップを大きく外して狙うことは少ないと思いますが、あくまで狙うのはカップ中央ではなく「打ち出したい方向」です。
そして、その打ち出したい方向こそ、フェースを合わせるべき方向になります。
スパットを活用する
フェースを打ち出したい方向に合わせるのに役立つのが「スパット」です。
スパットとは「目印」のことで、これを活用すればより正確にフェースを合わせられるようになります。
たとえば枯れ芝や葉っぱなどは、スパットとして使いやすいと思います。
ちなみに、スパットは遠くなるほどまっすぐ合わせにくくなるので、ボールの10~30cmの範囲内で見つけるのがおすすめです。
ちなみに、僕はボールにラインを引いていて、スパットに向けやすく工夫しています。
※ラインをまっすぐ向けるのは意外と難しいので、暇なときに練習しておくのがおすすめです。
パターのフェースを合わせる
スパットを見つけたら、そこにフェースをまっすぐ合わせます。
ここで注意しなければいけないのが、人間の目はあてにならないという点です。
いくら自分が「まっすぐに向けているつもり」でも、実は違う方を向いていることが少なくありません。
ここで役立つのが、パターヘッドの形です。
パターヘッドにはいくつもの「ガイドとなるライン(画像の赤線)」が隠されていて、フェースを合わせるのに役立ちます。
ちなみに、僕の愛用パターは「2ボールタイプ」です。
ボールが3個連なるように置けば、勝手にフェースをまっすぐに合わせられて重宝してます。
パター選びは打感や距離感も大事ですが、自分がまっすぐに構えやすい形を選ぶのも重要な要素だということですね。
スクエアにインパクトする
スパットにフェースを合わせたら、あとはインパクトでフェースを戻すだけです。
ここで注意すべきなのは、カップを意識から消すことです。
やるべきことは、あくまでスパットにまっすぐ打ち出すこと。
間違ってカップに打ち出してしまうと、傾斜等で外れてしまうので注意します。
「入れる準備は十分やったんだから入るに違いない!」と自信を持ち、スパットに打ち出すことだけを考えましょう。
インパクトでフェースをスクエアに戻し、スパットに真っすぐ打ち出すには、当然ながら練習と工夫が必要になります。
参考までに、僕は「パッティングチューター」という練習器具を愛用しています。
松山英樹プロも愛用していることから、「見たことあるかも!」という方も多いかもしれませんね。
打ち出し方向にゲートとなる2個の「パチンコ玉」を設置するのが特徴の練習器具ですが、これを使い始めてからパットの方向性がかなり向上しました。
もっと詳しく知りたい方は、使ってみた感想を書いたレビュー記事を公開していますので参考にしてください。
»松山プロ愛用のパター練習器具をレビュー【パッティングチューター】
ショートパットの苦手意識は準備で克服できる!
ショートパットが大の苦手だった僕が、急に入るようになった一番の理由。
それは打ち出し方向にフェースをちゃんと向ける。ただこれだけのことです。
ショートパットは距離が短いだけに「フェースをまっすぐ合わせられて当然」と思いがちです。
だけど、僕はそれができていなかったから、たった50cmでもポロポロ外していたんです!
きっと皆さんの中にも、僕と同じ原因でもったいないことをしている人がいると思います。
心当たりがあるようなら、一度ご自身で「アドレス時のフェース向き」を確認してみてください。
ショートパットが今より入るようになれば、必ずスコアは向上します!
お互いがんばりましょう(^^♪