なかなか100切りできない人は、パッティングについて次のような悩みを持っているのではないでしょうか?
- パットさえ良ければ100切りできるのに…
- 100切りはパット数40を切らないと無理なのかな?
- パット数が確実に減る方法を知りたい
おそらくこの記事を読んでもらっているあなたは、いつもラウンドでパット数が40を超えていて、そのせいで100切りが出来ないでいるのだと思います。
「スコアの4割はパット」と言われますから、40を切ればちょうど100を切れる計算です。
結論から先に言うと、パット数が40を超えても100切りは十分可能。
反対にパット数にこだわりすぎると、かえって100切りできない原因になるのです。
この記事ではパッティングに悩むあなたに向けて、次の内容でお話を進めていきます。
✓この記事の内容
- パット数40オーバーでも100切り可能な理由
- パット数だけにこだわると失敗します
- パット数を減らすための「第一歩」
この記事を最後まで読むことで、あなたは100切りのための基本的な考え方が身に付き、そしてパット数を減らすために何をすべきかが理解できます。
100切りには、テクニック以上に「考え方」が重要です。テクニックはその日の調子で左右されてしまいますが、基本的な考え方さえ押さえておけば大叩きすることがないからです。
ですので、最後までお付き合いしてもらえると嬉しく思います。
100切りはパット数40オーバーでも可能です
タイトルを見たあなたは「パット数が40越えても100切りできるだなんて、どうせナイスショットを打ち続けないと無理なんでしょ?」と思ったかもしれません。
実はそうでもないという証拠を、これからお話します。
あなたは「ボギーオン」という言葉を聞いたことがありますか?もしかすると、「パーオン」なら知っているかもしれませんね。
ボギーオンとは、各ホールのパーから1打少ない数でグリーンオンすることです。
たとえばパー4なら3打でグリーンオン、パー3なら2打でグリーンオンすると、ボギーオンに成功ということになります。
一方のパーオンとは、各ホールのパーから2打少ない数でグリーンオンすることです。
ではパー72のコースで、すべてのホールでボギーオンしたとすると、ショット数はいくつになるでしょう?ショット数ですから、パットの数は除外します。
正解は54打です。
18ホール全てでボギーオンに成功したと仮定すると、パット数が40を超えても余裕で100切りできるのがわかると思います。
つまりパット数が40でも、なお5打の余裕があるのです。
パット数42でも90切りした話
先日友人とラウンドに出かけたのですが、その日はあいにくの雨。雨といってもグリーンに水たまりができるほどの大雨です。
グリーンが水浸しなので、20mくらいの感覚で打っても5mくらいしか転がらない始末です。
結局最後まで距離感はつかめないまま、ラウンドが終了。パット数は42と散々でしたが、トータルスコアは89でした。
100切りはボギーオンが鍵
このように、パット数が40を超えても、100切りどころか90を切ることだってできます。
パット数が多くても90切りをするためには、いくつかのホールでパーオンが必要になります。しかし100切りであれば、全ホールボギーオンでも十分可能なのは、先ほどお話ししたとおりです。
あなたも100切りを目指すのであれば、ぜひ全ホールボギーオンを狙うことをおすすめします。
「全ホールボギーオンなんて、できるわけない」と思ったかもしれません。
たとえば350ヤードのパー4を考えてみましょう。
3打でボギーオン成功ですから、1打あたり120ヤードでOKということになります。「これならできそうかも!」と感じた人もいるのではないでしょうか?
パー3なら2打でグリーンオンすれば成功ですので、もっと簡単に感じるかもしれません。
とはいえ、すべてのホールでボギーオンを狙っても、何個かのホールでボギーオンに失敗してしまうときがあります。でも反対に、パーオンに成功するホールだって出てくるわけです。18ホールでショットの数が54打であれば、それでいいのです。
全ホールボギーオンするためには、まずティーショットで「死なない」ことです。OBを打った途端にボギーオンは不可能になるので、ドライバーは飛距離よりも方向性を身に付けるのが先決と言えます。
パット数にこだわると失敗する話
「100切りのためにはパット数を減らさなければいけない」というのは、決して間違った考え方ではありません。パット数はスコアに直結するので、減らせるに越したことはないからです。
しかし、「パット数を減らさなきゃ」という思いが強すぎると、かえって失敗の原因にもなります。
一番良くないのが、カップインする確率が低い距離にもかかわらず、無理やり入れに行くパターン。気持ちが入りすぎて何メートルもオーバーしてしまうと、4パットの危険さえあるのです。
たしかにパット数は大事ですが、無理に入れに行って自爆することがないようにしましょう。
パット数を減らすための「第一歩」
最初は「タッチ」を合わせることです。タッチとは「距離感」のことですね。
パッティングに重要な要素には「タッチ」と「ライン」の2つがありますが、そもそもラインはタッチによって変わるので、優先すべきなのはタッチなのです。たとえば強めのタッチだと曲がり幅は少なくなりますし、弱めのタッチだと曲がりは大きくなります。つまり、いくらしっかりラインを読んでも、タッチが合わなければ入らないということです。
このようにタッチの強弱によってラインは変化するので、あなたがもしパット数を減らしたいと思うなら、タッチ(距離感)を合わせることに専念しましょう。
ちょっと乱暴な言い方になるかもしれませんが、この際ラインは気にしなくても大丈夫です。タッチを合わせることに集中していれば、徐々に「このタッチならこれくらい曲がる」という感覚が身に付いてくるので、自然とラインの読みの精度が上がっていきます。反対に、そもそものタッチが合っていないと、ラインの読みもできないのです。
このことは「ゴルフ 次のラウンドから結果が出るパッティングの新しい教科書」でも触れられていることなので、パッティングの苦手意識を克服したい人は読んでみることをおすすめします。パットの基本的な技術や考え方が網羅されているので、上達したいゴルファーなら必携の一冊です