アイアンが上がらないと悩んでいる方。
アイアンはできるだけ高い弾道の方がグリーン上で止めやすいため、「アイアンで高い球が打ちたい」と思う人は多いと思います。
また、ロングアイアンで十分なキャリーが出せず、5番アイアンと7番アイアンで飛距離が変わらないという人もいるでしょう。
この記事では、次の流れでお話を進めます。
✓この記事の内容
- アイアンが上がらない原因
- 7番アイアンが上がらないのはクラブの問題かも
- アイアンで高さを出す方法
- アイアンが上がらない人向けおすすめ練習法
この記事を最後まで読んでいただければ、アイアンが上がらない原因から改善方法まで知ることができます。
とはいえ、難しい内容はひとつもありませんので、気軽に読んでもらえると幸いです。
アイアンが上がらない原因
アイアンが上がらない原因は、次の2つです。
- ボール位置の間違い
- ヘッドスピード不足
- 芯に当たっていない
それぞれ詳しく解説します。
①ボール位置の間違い
アイアンが上がらないときは、ボール位置に問題があるかもしれません。
アイアンの基本となるボール位置は、「左脇の下」です。
この位置にすることで、アイアンでロフトなりの高さを出すことができます。
しかし、次の意識があるとボールを右に置きたくなるかもしれません。
- ダウンブローに打ちたい
- ダフリたくない
右に置くとハンドファーストの度合いが大きくなりロフトが立つので、ボールは上がりにくいです。
低いボールを打つ意図がある場合は別ですが、高さを出すには適切ではありません。
またボールを右寄りに置くことで、上から打ち込む軌道になるのも、上がらない原因です。
②ヘッドスピード不足
アイアンが上がらない原因として、ヘッドスピード不足が考えられます。
8番アイアンくらいまでならロフト角で高さが出せるかもしれません。
しかし、7番アイアン、6番アイアンとロフトが立つにつれ、ヘッドスピードが不足している人にとっては「しんどい」クラブになります。
5番アイアン以上になると7番アイアンと飛距離が同じ、という人も多いですが、これはヘッドスピードが足りないのが原因です。
もしもロングアイアンで十分なキャリーが出せないなら、ユーティリティへの交代も視野に入れたほうが簡単にスコアアップにつながると思います。
関連記事 5番アイアンの代わりにユーティリティをすすめる3つの理由
③芯に当たっていない
アイアンが上がらないのは、そもそも芯に当たっていない可能性が高いです。
ゴルフクラブは、芯に当てることで適正な弾道を得られるように作られています。
芯に当てる意識を強く持つことで、適正な弾道を得られる可能性があります。
関連記事 ゴルフの「芯で捉える能力」を養うには?
7番アイアンが上がらないのはクラブが合っていないのかも
ロングアイアンが上がらないのは理解しやすいですが、7番アイアンが上がらないのは問題かもしれません。
7番アイアンのロフト角は、飛び系アイアンをのぞけば35度前後と、まあまあロフトが寝ています。
それでも上がらないのであれば、クラブが合っていないのかもしれません。
先述のとおり、アイアンで高さを出すにはクラブに合ったヘッドスピードが必要です。
たとえば、パワーがない人が重いシャフトのアイアンを使うと、ヘッドスピードが遅くなり球は上がらないでしょう。
重心位置が高くダウンブローに打たなければ十分なバックスピンを得られないアイアン(マッスルバックなど)を使っているのに、しゃくり内をしていれば球は上がりません。
最近は低重心のアイアンが増え、芯に当たらなくても高さを出せるクラブが多く販売されています。
番手なりの飛距離やキャリーを出すためにも、シャフトも含め、アイアンを見直してみることをおすすめします。
※よければアイアン選びの参考にどうぞ↓
アイアンで高さを出す方法
アイアンを使ってロフトなりの高さを出すためには、正しい打ち方を知っておく必要があります。
アイアンの基本的な打ち方になりますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
ボール位置は左脇の下
アイアンでもっとも重要なのがボール位置です。
ボールが上がらない人は、ボールを右に置きすぎている可能性があります。
ボールが右すぎると、ハンドファーストになりすぎてロフトが立ち高さが出ません。
アイアンのボール位置の基本は、左脇の下です。
シャフトがハンドファーストになりすぎず、ロフトなりの高さを出せるはずです。
ヘッドビハインドザボール
スイング中はヘッドビハインドザボールを意識します。
ヘッドビハインドザボールとは、頭がボールの後ろにある、という意味です。
上体がボール側に突っ込むと、上から打ち込む形になり、高さが出なくなります。
ヘッドビハインドザボールでインパクトできれば、ロフト通りの高い球が打てます。
過度なダウンブローは禁止
アイアンはダウンブローが基本とされています。
とはいえ、強すぎるダウンブローの意識はボールが上がらない原因です。
重心位置が高いマッスルバックならともかく、最近のアイアンは低重心設計のものが多く、あまりダウンブローに打つ意識は必要なくなりました。
レベルブローでも、十分高さが出せるんです。
ボールの真横から払うように打つのが、今どきアイアンの正しい打ち方です。
しなりを使う
アイアンが上がらない人は、しなりを使った打ち方をマスターすることをおすすめします。
アイアンのシャフトは硬く感じますが、実はスイング中ずっとしなっています。
このしなりが、ヘッドスピードと弾道高さを生み出します。
ところが、インパクトで手元が大きく動いてしまう人は、しなりを上手く使えません。
そういう人は、インパクトでグリップを止める意識を持ってみましょう。
アイアンのシャフトは反対方向にしなり、ヘッドが急加速します。
ヘッドが走るとアイアンのロフトは上を向くため、弾道が高くなります。
アイアンが上がらない人向けのおすすめ練習方法
アイアンでロフトなりの高さを出すには、しなりを上手く使ってヘッドを走らせることが大切です。
とはいえ、硬いシャフトのアイアンではしなりを感じることは難しいと思います。
そこでおすすめなのが、柔らかいシャフトのアイアンで打つ練習です。
カーボンシャフトのアイアンを使ってもいいですが、おすすめはムチのように柔らかなシャフトが装着された練習用アイアンです。
柔らかいシャフトのアイアンは、普通のアイアンに比べてヘッドを走らせるコツが何倍も早くなると思います。
アイアンが上がらないと悩んでいる人だけでなく、飛距離を伸ばしたい人にも効果的ですよ。