こんにちは。たけちんゴルフです。
今回はスライスとフェードの違いをテーマに、弾道の特徴や打ち方の違いなどについて解説します。
スライスとフェードの違い
スライスとフェードの一番の違いは曲がり幅です。
一般的にスライスとフェードは次のように定義されます。
- スライス＝左から右に大きく曲がる球
- フェード＝落ち際で軽く右に曲がる球
つまり、スライスのほうが曲がり幅が大きくフェードのほうが小さい、ということです。
インパクト時のフェース向きが違う
スライスとフェードは共に「右に曲がる」という点で共通していますが、どうして曲がり幅が変わるのかというとインパクト時のフェース向きが違うからです。
あとで触れますが、スライスはスイング軌道に対して「大きく」フェースが開いた状態でインパクトを迎えます。
一方でフェードは、スイング軌道に対するフェースの開きが「微小」です。
この違いが、曲がり幅の違いを生んでいます。
飛距離の違い
スライスとフェードは飛距離面でも大きな違いがあります。
スライスは曲がり幅が大きいだけ「迂回ルート」を通りますから、どうしても飛距離をロスしてしまいます。
一方でフェードは弾道が直線に近いため、スライスに比べると飛距離を稼ぐことができます。
スライスとフェードどちらが有利か？
言うまでもなく「フェード」でしょう。
理由は、距離が出て曲がらないからです。
とはいえスライスがNGかと言えばそうではなくて、コントロールできているのであればスライスでも全然OKです。
先日「スライスは直さないでもスコアアップ可能！スライスのメリットとデメリットとは？」の記事で書きましたが、自分が意図した球筋なのであればスコアメイクは十分できます。
危険なのは「まっすぐ打とうとしたのにスライスした」「フックを打とうとしたのにスライスした」という意図しないスライスです。
ですから「フェードはOKでスライスはNG」という考え以前に、まずは自分がその球筋を「狙って打ったのか？」を考えたほうが良いと思います。
スライスとフェードの共通点
このように球筋も飛距離も違うスライスとフェードですが、実は1つだけ共通点があります。
それはアウトサイドイン軌道であるという点です（※注 フェース向きに対する軌道）。
ただし軌道の度合い（大きさ）が異なり、結果として球筋に大きな違いが生まれます。
ざっくり言うと次のようなイメージです。
- スライス＝強いアウトサイドイン（カット打ち）
- フェード＝インサイドインに近い（ほぼストレート軌道）
スライスとフェードボールの打ち方の違い
まとめると、スライスとフェードの打ち方の違いは次の通りになります。
- スライス＝フェースの開き【大】・アウトサイドイン【大】
- フェード＝フェースの開き【小】・アウトサイドイン【小】
スライスはインパクトでフェースを開いたまま、外から内へ大きくカットするようなスイングです。
一方フェードは、フェースが大きく開かないように注意しながら、ほぼストレートに近いアウトサイドイン軌道でスイングします。
今スライスが持ち球の人がフェードを打つには、まずインパクト時のフェース向きを見直すことから始めるのがおすすめです。
インパクトでフェースが大きく開かないようにするためには「フェースターンをしっかり行う」「ストロンググリップにする」などの対処をしましょう。
まとめ
今回はスライスとフェードの違いを解説しました。
結論的にはフェードが有利なことに間違いはありませんが、だからといってスライスが絶対にダメかというとそれは違います。
ゴルフでスコアメイクする極意は「狙った場所にボールを運ぶこと」であり、スライスでもフェードでも自分が意図した通りならそれでOKだからです。
と言いつつも、中には「やっぱりスライスは嫌だ！」という人もいるでしょうから、そんな方は僕がイチオシしているフレループを使ってみることをおすすめします。
「何で勝手にフェースが開いちゃうんだろう？」という疑問が解けて、フェースを閉じるコツがつかめますよ！
