ドライバーがコスリ球ばかりでスライスが止まらない。バックスピン量が多くて風に負けてしまう。これらはドライバーが苦手な人には多い悩みであり、飛距離を大きくロスしてしまう原因です。
そのときに役立つのが、パンチショットです。ドライバーでパンチショットをマスターすることにより、スライスとは無縁の力強いボールを打つことができるようになります。
ドライバーのパンチショットがなぜスライス対策に有効なのでしょうか?その理由をお話するとともに、ドライバーを使ったパンチショットの練習方法についてもご紹介します。
パンチショットとは?
パンチショットは主にグリーンを狙うアイアンを使って用いられるショットで、低いライナー性の弾道が特徴です。アイアンのロフトを立ててヒットし、「インパクトで終わり」というイメージでフォローが低く抑えられた打ち方です。
パンチショットはドライバーのスライス解消や飛距離アップに役立ちます。私自身もドライバーのつかまりが悪かったり弾道が高すぎると感じたときにはパンチショットを使います。
またドライバーのパンチショットの練習を普段から繰り返し行うことで、強く直進性のある弾道を取り戻すことができます。
ドライバーのパンチショットがスライスに効果的な理由とは?
パンチショットで低く抑えたボールを打てる
スライスはインパクトの時にドライバーのフェースが開くことにより起こります。
ドライバーはフェースが開くと、ロフトが寝る(上を向く)ような構造になっています。例えば10.5度のドライバーでフェースを開いてインパクトすると、ロフトは12度や13度と大きくなってしまいます。ロフトが大きくなるとバックスピン量は増えるため、高く飛ばないボールになります。
反対にインパクトでスクエアもしくは閉じた状態でヒットするとドライバーのロフトは立ち、低くバックスピンの抑えられた「強い球」になります。
プロなどの飛ばし屋はビッグキャリーでとても高い弾道のボールを打っているイメージがあると思いますが、実は彼らの打ち出しの角度は非常に低いです。間近で見ると、ライナーで「ギューン」と勢いのあるボールを打っています。そして落ちたあとの転がりにも勢いがあります。
ドライバーを使ったパンチショットは、スライスとは正反対の低くて直進性のあるボールが打てるのが特徴です。
ヘッドを走らせる感覚が身に付く
ドライバーのスライスが止まらないという人は、インパクト付近で手元の減速ができていない傾向があります。速く振ろうとして手元ばかりが動き、肝心のドライバーヘッドが走っていない状態です。
「ドライバーがスライスする原因はシャフトの使い方にある!」の中でも触れましたが、手元が動きすぎてしまうと振り遅れの原因になったり、ドライバーでボールをつかまえるために必要な「シャフトのしなり」を使うことができません。
ドライバーでパンチショットを繰り返すことにより、手元を止める動作をマスターすることができ、ヘッドを走らせてボールをつかまえることができるようになります。
ドライバーを使ったパンチショットの打ち方
やり方はいたってシンプルです。ドライバーを構えたらボールを「インパクトで止める」イメージで打ちます。このとき、毎回次の球筋になるように打ちます。
- 低いライナー性のボールを打つ
- フックボールになるように打つ
何度か素振りを行い、インパクトで「フェースが閉じた状態」を確認します。そのイメージを強く持ったまま、ボールを打ちます。
インパクトでフェースが閉じていれば、低く強い球でフック回転のかかったボールになるはずです。このとき、どれだけボールが左に曲がっても最初は気にしないようにします。慣れていくうちに自然と強烈なフックは出なくなります。それよりも、インパクトでフェースが開いて高い球が出ないようにだけ注意して下さい。
インパクトで止めようと思っても、ドライバーには強い遠心力がかかるので腰くらいまで動くと思います。このとき、ドライバーのトゥー側が下の写真のように飛球線の方向に向いているかをチェックして下さい。トゥーが右を向いているとフェースがしっかり閉じていない証拠なので、スライスしたり高いボールになってしまいます。
ドライバーのスライスに効果のある練習器具
「インパクトで終わり」という打ち方をすると、スライサーの典型である「手元が大きく動いてしまう癖」を修正することができます。手元が止まれば、それだけヘッドが走るからです。
その手元が止まってヘッドが走るというドライバーには不可欠な動きを身に付けるには、柔らかいシャフトを使ってボールを打つのが一番効果が現れます。
「ロジャーキングスイングドクタードライバーver」は、手で簡単に曲がってしまうほどフニャフニャのシャフトが特徴のドライバーです。
柔らかいシャフトのドライバーを使って手元が大きく飛球線方向に動いてしまうと、シャフトがいつまでもしなり戻らないため、どスライスになってしまいます。症状がひどい人になると、まともにボールにすら当たらないことも。
柔らかいシャフトでボールを上手くとらてドローボールを打つためには、手元を止めてヘッドを走らせなければいけません。
「ロジャーキングスイングドクター」は、ドライバーを上手に打ちこなすために必要不可欠な動きを簡単に体感することが可能です。
200ヤード→250ヤード超へ飛距離アップに成功!
私も以前は典型的な手元が動いてしまうスライサーで、ドライバーも200ヤードも飛ばないゴルファーでした。
しかしこの「ロジャーキングスイングドクター」を使って練習を続けていくうちに、ヘッドを走らせて強いボールを打つにはどのような体の動かし方をすればいいのかを理解することができました。
そして毎回の練習で20~30球ほど「ロジャーキングスイングドクター」でボールを打ってから、普通のドライバーを打つという練習を繰り返した結果、ドライバーの飛距離が200ヤードから250ヤードを越える飛距離にアップ。持ち球は弱々しスライスからドロー系へと変貌を遂げました。
今でも、ドライバーのつかまりが悪いと感じたときなどに使用をしてスイング調整をしています。
かつて200ヤードに届くか届かないかだった私が、今やクラブ競技会などで使用するフルバックティーからでも十分戦える飛距離にまで成長することができました。
私も愛用している「ロジャーキングスイングドクタードライバーver」のレビュー記事も公開しています。
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