ドライバーでチョロが出る原因【すぐに効果が出る6つの対策法】

ドライバー
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突如として現れるドライバーのチョロは、距離をロスするだけでなく、恥ずかしい気持ちにもなる嫌なミスショットです。

特に目の前に池や谷を越えなくてはいけなかったり、後ろの組の人に見られていると気づいたときに限ってチョロが出てしまうという人も多いでしょう。

この記事では、次の内容で話を進めます。

この記事の内容

  1. ドライバーでチョロが出る原因
  2. 朝一のティーショットでチョロしやすい理由
  3. チョロへの効果的な対処法
  4. チョロを防止するドライバー練習

ドライバーでチョロしやすいという人は、打ち方はもちろんですが、セットアップや心構えひとつ変えるだけで大きく改善するはずです。

僕自身も昔はチョロばかりを繰り返していましたが、今日の内容を意識するようにしてからというもの、緊張する状況でもチョロは出なくなりました。

とはいえスイング改造といった難しい方法ではなく、誰でも簡単にできるやり方なので、ぜひ取り入れてみてください。

たけちん

JGAオフィシャルハンディ8.6のアマチュアゴルファーです(2022年6月現在/ベストスコア72(ハーフベスト35))。「2025年までにハンデ3以下になる!」を目標に日々練習に励んでいます。

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ドライバーでチョロが出る原因

アイアンでは芝の上にあるボールを難なく打てるのに、どうして高くティーアップしたドライバーでチョロをしてしまうのでしょうか?

ドライバーでチョロが出る原因は、主に次の4つです。

  • アッパーブローの意識
  • 飛ばしたい欲求
  • ボール位置の問題
  • クラブ重量が軽い

それぞれ解説します。

①アッパーブローの意識

「ドライバーはアッパーブロー軌道で打つ。」

このように聞いたことがあるかもしれません。

確かにティーアップしたドライバーは、スイングの最下点を過ぎたあと、ヘッドが上昇するタイミングでインパクトを迎えるのが理想です。

しかし、この意識がチョロの大きな原因になることがあります。

アッパーブローと聞くと「ボールを打ち上げる」という意味にとるかもしれません。

しかし、ボールを下から上に打ち上げようとすると「あおり打ち」になり、ヘッドが早く上昇してボールに届かなくなってしまうんです。

打ち上げのホールや、手前に池や谷があるときにチョロが出やすいのはこのためで、ボールを高く上げる意識がドライバーのチョロを誘発します。

自分のスイングをカメラで撮影してみて、ダウンスイングでシャフトが寝ていたり、インパクト前に左肩が上がっていたりする場合には、すくい打ちになっている可能性が高いでしょう。

関連記事 【簡単】ダウンスイングでシャフトが寝る癖をすぐに矯正できる方法

②飛ばしたい欲求

ドラコンホールやパー5に来ると、ドライバーでチョロが出てしまうという人も多いかもしれません。

飛ばそうという欲求が大きく働くと、腕や肩に力が入って筋肉が縮み、ボールに届かなくなることがあります。

本来、ゴルフでは遠心力を利用するのが、効率的に飛ばすコツです。

しかし、力が入ってしまうと遠心力をうまく使えず、ヘッドが走りません。

③ボール位置の問題

ドライバーは長いクラブなので、左寄りにボールを置くのが基本です。

とはいえ、あまりにも左に置きすぎると、ヘッドがボールに届かずチョロになってしまいます。

ボール位置はショットの成否を左右する重要ポイントですが、意外といい加減になりがちな部分でもあります。

「だいたいこの辺」ではなく、自分なりに適したボール位置に毎回置けるようなセットアップを身に付けるべきでしょう。

④クラブ重量の問題

使っているドライバーの重量が軽すぎると、チョロが増える原因になります。

なぜかと言うと、重量が軽いぶん手で不要な操作を入れやすくなり、軌道がブレるからです。

市販のアベレージ向けドライバーは、50代や60代といったシニア層をターゲットに作られたものが多く、総じて重量は「軽め」です。

特にアイアンは重めのダイナミックゴールを使っているのに、ドライバーが200g台では軽すぎでしょう。

朝一のティーショットでチョロが出てしまう原因

ドライバーショット

「朝一のドライバーのティーショットでチョロが多い」という人もいるかもしれません。

朝一のティーショットでは、先ほどの4つに加えて、さらに2つの原因が追加されます。

  • 筋肉の硬直
  • ミスショットしたくない意識(周囲の視線)

①筋肉の硬直

朝一は、筋肉がもっとも動きづらい時間帯です。

起きて間もなく、さらに長時間かけて車でゴルフ場にやって来たのですから、筋肉が固まっても仕方がありませんね。

筋肉が固まると、ドライバーのチョロが起きやすくなります。

腕や肩の筋肉が縮まるからです。

朝の数ホールでアイアンのトップが多くなるのと同じです。

②ミスショットしたくない意識(周囲の目線)

朝一のスタートホールでは、後続組にティーショットの様子を見られる機会が多いと思います。

その際に「ミスショットをしたくない」「OBを打ったら恥ずかしい」という意識が働くと、スムーズにスイングできずにチョロすることがあります。

とはいえ、人に見られている状況はどうしようもないので、その中でもナイスショットを打てる術を考えた方が得策です。

ドライバーのチョロを防止する6つの対策

ここまでお伝えしてきたドライバーのチョロの原因を踏まえつつ、防止策を考えていきましょう。

ラウンドでは、次の6つの対策が有効です。

  1. 朝のウォーミングアップ
  2. 脱力
  3. ボール位置を正確に
  4. スライスを打つ
  5. ナイスショットを意識
  6. クラブ重量を見直す

①朝のウォーミングアップ

朝一でのドライバーのチョロは、ウォーミングアップで体を温めることでかなり改善されます。

そこで有効なのが、ストレッチラウンド前の朝練です。

体を温めて筋肉を動きやすくするだけでなく、ショットの傾向がつかめるので精神的な不安を消す効果もあります。

とはいえ、やり方によっては逆効果になる恐れがあるので、失敗しないゴルフ当日の朝練【結果を出すラウンド前の下準備】で紹介している練習メニューを参考に取り組んでみてください。

②脱力

腕や肩の力を抜き、重力に任せてドライバーを打つことは、チョロの防止だけでなく飛距離アップにも有効です。

脱力することで、クラブヘッドに遠心力を働かすことができるからです。

このためには、グリッププレッシャーを緩めておかなければいけません。

アドレスは肘をピンと伸ばすのではなく、軽く曲げるくらいの意識でいいでしょう。

インパクトで曲げた肘が伸びるので、チョロすることはなくなるはずです。

③ボール位置を正確に

セットアップ時のボール位置には、最善の注意を払うべきです。

ちなみに、一般的にドライバーは左足かかと線上と言われていますが、当ブログでは「左脇の下」もしくは「左胸の下」を推奨しています。

なぜなら、左かかと線上に置くと、スタンスが広くなるにつれてボール位置が左に行き過ぎるからです。

一方で、左脇や左胸といった上半身の一部を基準にすれば、肩に対するボールの距離は変わりません。

チョロの傾向が強い人は、左脇よりも左胸のように「右寄り」がおすすめポジションです。

④スライスを打つ

あえてスライスボールを打つのはチョロ防止に最適です。

スライスを打つには「アウトサイドイン」のスイングが必要になります。

アウトサイドインはクラブが「上から下」に動くので、チョロになりにくいんです。

反対にあおり打ちは「インサイドアウト」の軌道のため、クラブが「下から上」になり、チョロが出やすい軌道です。

打ち上げのホールや目の前に池や谷があるホールでは、積極的にスライスボールを打つようにすればチョロを上手く防げます。

⑤ナイスショットを意識

打つ前にナイスショットを意識すると、チョロの確率が減ります。

嘘のような話ですが、人間の脳というのはそれくらい単純だということです。

たとえば、朝一のティーインググラウンドで、これからティーショットを打とうとしているとしましょう。

あなたの後ろには、後続の組が何人もあなたのティーショットの様子を伺っています。

このとき、もしあなたが「ミスショットしたくない」と身構えれば、チョロをする確率が増えるでしょう。

なぜなら、ドライバーのOBをゼロにする対策法【3つのテクから道具選びまで】で触れているように、脳には「否定語を理解できない」という特徴があるからです

どういうことかを、もう少し具体的に説明しましょう。

たとえば「赤い車を想像しないでください」と言われて、赤色の車が頭に浮かばない人はいないと思います。

これと同じことが、ティーショットでも起こります。

「ミスショットをしたくない」と考えることで、願いとは裏腹に、あなたの脳内にはミスショットをしている姿が浮かびます。

そして脳は、ミスショットの姿を忠実に再現しようと筋肉に指令を与えてしまうのです。

OBや池が気になると、なぜかそっちに飛んでしまうのはこれの良い証拠です。

チョロを防ぐには、嘘でもいいので「ナイスショットが打てる」とイメージすることです。

プロは皆、ショットの前にボール後方に立ち、良いショットをイメージしているんですよ。

⑥クラブ重量を見直す

チョロが多く球筋がどうも安定しないという人は、一度ドライバーの重量を確認してみることをおすすめします。

あくまで参値ですが、ドライバーの重量はヘッドスピードがひとつの判断基準になります。

  • HS30後半~40m/s:270~290g
  • HS42m/s前後:300g前後
  • HS45m/s以上:310~320g以上

ドライバー総重量は、シャフト重量によって変わります。

ざっくりとした表現になりますが、270~290gと軽めのドライバーには40g台のシャフト、300g前後のドライバーには50g台のシャフト、310g以上の重量級ドライバーには60gや70g台のシャフト、という具合です。

上記のヘッドスピードにかかわらず、もしも今「ドライバーが軽く感じる」のであれば、振れる範囲で重めのドライバーをおすすめします。

もし今すぐに買い替える余裕がないなら、シャフトの根元に鉛を貼ることで、格安で総重量を調整することができます。

チョロを防ぐドライバーの練習方法

練習場でできる、チョロをしないスイング作りのための練習方法を2つご紹介します。

ソールを浮かせる

ドライバーのチョロの原因である「あおり打ち」を修正する練習です。

ティーアップしたボールと高さが揃うように、ソールを浮かせて構えます

こうすることで、あおり打ちの癖がなくなり、レベルブローのスイングに近づきます。

これはチョロ防止だけでなく、ドライバーの方向性改善にもつながる練習なので、ぜひチャレンジしてみてください。

低いティーアップで打つ

これも同じく、あおり打ちを抑制し、レベルブロースイングを身に付ける上で効果的な練習方法です。

フェアウェイウッドと同じか、それよりも少しだけ高くしたティーアップでドライバーを打ちます。

とはいえ、通常のドライバーショットに比べると、かなり低めのティーアップです。

慣れないうちはダフってしまうかもしれませんが、粘り強く続けることで上手くヒットできるようになると思います。

これはドライバーで低い球を打つ際にも有効なテクニックです。

ぜひマスターしましょう。

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